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公開番号2024021531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124414
出願日2022-08-03
発明の名称操出式化粧料容器
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人田治米国際特許事務所
主分類A45D 40/00 20060101AFI20240208BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】下部螺旋タイプの操出式化粧料容器が逆さ落下等の衝撃を受けてもキャップ内側の天面に棒状化粧料又はスリーブの上端が衝突しないようにする。
【解決手段】操出式化粧料容器1Aが、筒型のスリーブ32内の棒状化粧料Aがスリーブ32の上端開口面32sから操出又は繰戻される下部螺旋タイプ操出構造体30、該操出構造体30の下部と嵌合する外筒20、及び該操出構造体30の上部に被さり外筒と嵌合する有底筒状のキャップ10を備える。操出式化粧料容器1Aのキャップ10は、その内側の最奥部の周囲に、キャップ内径がキャップ内側の最奥部に近づくにつれて小さくなるスロープ13を有し、好ましくは、スロープ13の外縁に隣接して段差14を有する。スロープ13におけるキャップの最小内径D1はスリーブ32の外径D2よりも小さい。
【選択図】図5A
特許請求の範囲【請求項1】
筒型のスリーブ内の棒状化粧料が、棒状化粧料の下方にある螺旋構造によりスリーブの上端開口面から操出又は繰戻される下部螺旋タイプ操出構造体、
該操出構造体の下部と嵌合する外筒、及び
該操出構造体の上部に被さり外筒と嵌合する有底筒状のキャップを備えた操出式化粧料容器であって、
キャップ内側の最奥部の周囲に、キャップ内径がキャップ内側の最奥部に近づくにつれて小さくなるスロープが形成され、スロープにおけるキャップの最小内径がスリーブの外径よりも小さい操出式化粧料容器。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
キャップがスロープの外縁に隣接して段差を有し、段差におけるキャップの内径がスリーブの外径より大きい請求項1記載の操出式化粧料容器。
【請求項3】
スロープが、キャップ内側の最奥部である天面の縁部の全周に形成されている請求項1又は2記載の操出式化粧料容器。
【請求項4】
スリーブの上端開口面がスリーブの軸方向に対して傾斜している請求項1又は2記載の操出式化粧料容器。
【請求項5】
棒状化粧料の下死点において、棒状化粧料がスリーブの上端開口面から突出している請求項1又は2記載の操出式化粧料容器。
【請求項6】
スロープの高さが、スリーブの先端とスリーブの軸を含む断面におけるスリーブの傾斜高さの1/2以上である請求項1又は2記載の操出式化粧料容器。
【請求項7】
キャップの周壁の内面にキャップの軸方向に伸びたがたつき防止用の縦リブを有する請求項1又は2記載の操出式化粧料容器。
【請求項8】
キャップの周壁の内面にキャップの周方向に伸びたがたつき防止用の環状リブを有する請求項1又は2記載の操出式化粧料容器。
【請求項9】
筒型のスリーブ内の棒状化粧料が、棒状化粧料の下方にある螺旋構造によりスリーブの上端開口面から操出又は繰戻される下部螺旋タイプ操出構造体、及び
該操出構造体の上部に被さる仮キャップを備えた操出式化粧料レフィルであって、
仮キャップ内側の最奥部の周囲に、仮キャップ内径が仮キャップ内側の最奥部に近づくにつれて小さくなるスロープが形成され、スロープにおける仮キャップの最小内径がスリーブの外径よりも小さい操出式化粧料レフィル。
【請求項10】
仮キャップがスロープの外縁に隣接して段差を有し、段差における仮キャップの内径がスリーブの外径より大きい請求項9記載の操出式化粧料レフィル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、下部螺旋タイプの操出式化粧料容器及び該化粧料容器で用いる操出式化粧料レフィルに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
口紅、リップクリーム、スティックファンデーション等の棒状化粧料の容器として操出式化粧料容器が使用されている。
【0003】
操出式化粧料容器は、棒状化粧料を囲むスリーブと、螺旋構造による操出機構を備えた操出構造体を有し、スリーブの上端から棒状化粧料が繰出又は繰戻される。操出式化粧料容器には、操出構造体における螺旋構造の違いによって上部螺旋タイプ(特許文献1)と下部螺旋タイプがある(特許文献2、特許文献3)。
【0004】
上部螺旋タイプ(特許文献1)では、棒状化粧料の周壁の厚さの中にスリーブと、螺旋溝が形成された螺旋筒とが含まれる。このタイプでは、化粧料が砲弾型に成形されることが多い。
【0005】
下部螺旋タイプでは、棒状化粧料の下方に螺旋構造が設けられる。棒状化粧料の周壁はスリーブと言われる肉薄金属製の筒状部材で形成される。周壁に螺旋筒は含まれない。そのため、下部螺旋タイプでは棒状化粧料の周壁が薄く、操出式化粧料容器をスリム化したデザインとする場合に多く用いられている(特許文献2、特許文献3)。そして下部螺旋タイプの化粧品では、美観上、棒状化粧料自体も細径とし、スリーブの上端部が斜めカットされた形状にされ、棒状化粧料の下死点において棒状化粧料の上端部をスリーブの上端部から僅かに突出させることが広く行われている。
【0006】
一方、操出式化粧料容器では、操出構造体の下部が、該操出式化粧料容器の底部外装体をなす外筒に取り付けられるが、環境配慮の観点から、操出構造体を外筒から脱着可能とすることで操出構造体をレフィル化(カートリッジ化ともいう)し、操出構造体内の化粧料を使い切ったら操出構造体を交換し、外筒やキャップを繰り返し使用できるようにすることが望まれる。特許文献1、特許文献2にも操出構造体をレフィル化することが記載されている。
【0007】
操出式化粧料容器において操出構造体をレフィル化する場合、操出構造体と外筒との嵌合強度が強すぎると操出構造体の交換が難しくなる。一方、化粧品ユーザーが容易に操出構造体を交換できる嵌合強度とすると、何らかの理由で操出式化粧料容器がキャップを下にして落下するという逆さ落下が起きた場合、操出構造体が外筒から外れて棒状化粧料がキャップ内側の天面に衝突し、棒状化粧料が傷つくことがある。
【0008】
これに対し特許文献1には、上部螺旋タイプの操出式化粧料容器において、キャップ内側の天面の縁部に段差を形成するストッパーを設けることが提案されている。上部螺旋タイプの操出式化粧料容器では操出構造体の周壁の厚さが厚く、また、特許文献1に記載の操出式化粧料容器では、棒状化粧料の下死点において、棒状化粧料が操出構造体の周壁の中に完全に潜った状態となるので、ストッパーの段差により、キャップ内側の天面方向に向かおうとする操出構造体の周壁の上端を押さえることで、操出構造体が外筒から外れきることを起こり難くし、外れた場合でも棒状化粧料がキャップの天面に衝突することを防止することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
実開平1-168206号公報
特開2018-29744号公報
特開2017―35197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、下部螺旋タイプの操出式化粧料容器では、特許文献1に記載のようにキャップの内側の天面の縁部に段差を設けても、棒状化粧料の周壁であるスリーブの厚さが薄いため、その段差によって、逆さ落下時にキャップの内側天面に向かってくるスリーブを押さえることは難しい。特に、下部螺旋タイプの操出式化粧料容器では、デザイン上、スリーブの上端が斜めカットされた形状とされることが多く、その場合にはスリーブの上端の全周ではなく、先端の一点を段差で押さえなくてはならず、段差でスリーブを押さえることはなおさら難しい。スリーブがキャップ内側の天面に衝突するときに、棒状化粧料の下死点において棒状化粧料の上端部がスリーブの上端から突出していると、棒状化粧料の上端部もキャップの内側の天面に衝突し、棒状化粧料が損傷してしまう。そしてこのような棒状化粧料の損傷を、化粧品ユーザーがレフィルを外筒に装着した後、初めて使用するときに目にすると、化粧品に対する心証が大きく低下してしまう。棒状化粧料の損傷状態によっては、その後の使用感も低下する。
(【0011】以降は省略されています)

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