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公開番号2024020987
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-15
出願番号2022123587
出願日2022-08-02
発明の名称マスク
出願人興研株式会社
代理人個人,個人
主分類A41D 13/11 20060101AFI20240207BHJP(衣類)
要約【課題】使用時に装着者の顔面への良好な密着性を確保できる立体形状を容易に形成し、良好な使用状態を持続させることの容易なマスクを提供する。
【解決手段】マスク1は、外側に露出するマスク本体部2と、マスク本体部2の両側の耳紐4,4とを備え、マスク本体部2には、装着者の顔面の中央部を縦方向に沿って覆う中央部分6と、中央部分6の側方に連結して、マスク本体部2の縦方向に沿って折り畳まれた折り畳み部7,7と、折り畳み部7,7の側方に連結して装着者の顔面の側方を覆う側部8,8とが設けられ、中央部分6は中央部から上方及び下方に向けて左右方向の幅が縮小する上方縮幅部10,10、下方縮幅部11,11を有し、マスク本体部2は、不使用時は折り畳み部7,7が折り畳まれ、使用時は耳紐4,4の張力で折り畳み部7,7が起立して立体形状が形成される。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
装着者の顔面に装着した際に外側に露出するマスク本体部と、
前記マスク本体部の両側にそれぞれ配設された耳紐とを備えたマスクであって、
前記マスク本体部には、
前記装着者の前記顔面の左右方向中央部を縦方向に沿って覆う中央部分と、
前記中央部分の側方に連結して、前記マスク本体部の縦方向に沿って折り畳まれた折り畳み部と、
該折り畳み部の側方に連結して設けられ、前記装着者の顔面の側方を覆う側部とが設けられ、
前記中央部分は、上下方向中央部から、上方、及び／又は、下方、に向けて左右方向の幅が縮小する縮幅部を有し、
前記マスク本体部は、
前記装着者が使用しないときには前記折り畳み部が折り畳まれて扁平形状となり、
前記装着者が使用するときには、前記耳紐の張力により前記折り畳み部が起立して立体形状が形成されるように構成されたことを特徴とするマスク。
続きを表示（約 580 文字）【請求項２】
前記折り畳み部と前記中央部分との境目に形成された第１プリーツ折り線と、
前記折り畳み部と前記側部との境目に形成された第２プリーツ折り線とを備え、
前記第１プリーツ折り線と前記第２プリーツ折り線との、上側の端部、及び／又は、下側の端部、は、略同一位置に形成されていることを特徴とする請求項１に記載のマスク。
【請求項３】
前記中央部分は、少なくとも上下方向中央部に位置して略垂直方向に設けられた垂直部と、該垂直部の上方、及び／又は、下方に位置して設けられた前記縮幅部とを備え、
前記耳紐は、前記垂直部と前記縮幅部との境界部に略等しい上下位置、及び／又は、前記境界部よりも上下方向中央部寄りの上下位置、にて前記マスク本体部に接続されていることを特徴とする請求項１に記載のマスク。
【請求項４】
前記耳紐のそれぞれの前記マスク本体部への取付部分は、前記縮幅部が設けられた上下方向位置であって、前記マスク本体部の上端及び下端から略等しい上下方向位置にて前記マスク本体部に接続されていることを特徴とする請求項１に記載のマスク。
【請求項５】
該マスク本体部の内側に設けられて前記装着者の顔面に接触する接顔体を備えたことを特徴とする請求項１乃至４の何れか一つに記載のマスク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば家庭用マスクや医療用マスク等、各種用途に好適なマスクに関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、各種のマスクは、装着者が外部の有害物質やウイルスを吸入することを防いだり、装着者の呼気に含まれる飛沫等が外部に飛散するのを防ぐ目的で用いられる。そして、各種のマスクは、不使用時は扁平形状に折り畳まれ、使用時は鼻と口の周囲を覆うことのできる立体形状に展開される。そして、従来、扁平形状を使用時に立体形状とする各種のマスクに係る発明として、特許文献１，２が知られている。
【０００３】
特許文献１には、横方向に延び且つ相対向する上端縁及び下端縁と、縦方向に延び且つ相対向する左右両側縁とを有する中心パネルと、中心パネルの上端縁及び下端縁にそれぞれ連設された第１パネル及び第２パネルとを備え、一対の第１接合ライン、中心パネルと第２パネルとが接合される第２接合ラインは接合され、上端縁に位置する２つの端部が互いに離間している構成が記載されている。
【０００４】
特許文献２には、折り畳んだ状態で、中葉、上端部が中央から両側に行くほど下方へ曲成する上葉、下端部が中央から両側に行くほど上方へ曲成する下葉、前記中葉から上方に延び、上葉から水平に折り曲げられ第１中間折曲線を有する第１襞部、及び中葉から下方に延び、下葉から水平に折り曲げられ第２中間折曲線を有する第２襞部を含む本体と；本体の両側部に固定されるハーネスと；を含む水平折り畳み式マスクが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特許第４７９４２９１号公報
特表２０２１－５１４４２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
ここで、装着者の鼻や口の隆起や陥没は、主として顔の略垂直方向に沿って形成される。しかし、特許文献１の第１・第２接合ラインによって形成されるプリーツや、特許文献２の第１・第２中間折曲線によって形成されるプリーツは、マスク本体の略水平方向に沿って形成される。このため、特許文献１、特許文献２に記載のマスクは、装着者の顔に対して略水平方向にプリーツによる立体形状が形成される。このため、特許文献１、特許文献２に記載のマスクは、装着者の顔の形状に対応した立体形状の形成が難しく、顔にフィットさせて密着させるのが難しいという問題がある。また、特許文献１、特許文献２に記載の発明は、装着時に耳紐によって左右に広げられる方向に加わる力がプリーツの方向に略沿っている。このため、耳紐によってマスク本体に加わる力がマスク本体を装着者の顔の形状に沿った立体形状を形成するために有効に作用しにくくなる。それゆえ、特許文献１、特許文献２に記載の発明においては、適切な立体形状が形成されず、装着者の鼻や口の周囲にマスク本体を密着させ、良好な使用状態を持続させることが難しいという問題がある。
【０００７】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、使用時に装着者の顔面への良好な密着性を確保できる立体形状を容易に形成し、良好な使用状態を持続させることの容易なマスクを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
かかる課題を達成するために、本発明が特徴とするのは、装着者の顔面に装着した際に外側に露出するマスク本体部と、前記マスク本体部の両側にそれぞれ配設された耳紐とを備えたマスクであって、前記マスク本体部には、前記装着者の前記顔面の左右方向中央部を縦方向に沿って覆う中央部分と、前記中央部分の側方に連結して、前記マスク本体部の縦方向に沿って折り畳まれた折り畳み部と、該折り畳み部の側方に連結して設けられ、前記装着者の顔面の側方を覆う側部とが設けられ、前記中央部分は、上下方向中央部から、上方、及び／又は、下方、に向けて左右方向の幅が縮小する縮幅部を有し、前記マスク本体部は、前記装着者が使用しないときには前記折り畳み部が折り畳まれて扁平形状となり、前記装着者が使用するときには、前記耳紐の張力により前記折り畳み部が起立して立体形状が形成されるように構成されたことである。
【０００９】
本発明の好ましい実施形態において、前記折り畳み部と前記中央部分との境目に形成された第１プリーツ折り線と、前記折り畳み部と前記側部との境目に形成された第２プリーツ折り線とを備え、前記第１プリーツ折り線と前記第２プリーツ折り線との、上側の端部、及び／又は、下側の端部、は、略同一位置に形成されていることである。
【００１０】
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記中央部分は、少なくとも上下方向中央部に位置して略垂直方向に設けられた垂直部と、該垂直部の上方、及び／又は、下方に位置して設けられた前記縮幅部とを備え、前記耳紐は、前記垂直部と前記縮幅部との境界部に略等しい上下位置、及び／又は、前記境界部よりも上下方向中央部寄りの上下位置、にて前記マスク本体部に接続されていることである。
（【００１１】以降は省略されています）

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