TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024047503
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022165047
出願日2022-09-26
発明の名称着脱可能な袖を有する寝衣
出願人個人
代理人
主分類A41D 13/12 20060101AFI20240329BHJP(衣類)
要約【課題】点滴自己抜去予防を目的とする点滴部位が露出されない事に特化した着脱可能な袖を有する寝衣を提供する。
【解決手段】グローブ型手袋と寝衣の袖口が固定できるように、袖口の親指部分に穴加工と手首部分に固定用のファスナーを設け、また袖の肩部分には点滴ルートが出せるファスナー加工を設け、点滴実施の際は手袋を着用した上で点滴のルートを袖の中を通し肩部分のファスナーから出すことで、寝衣の袖口が捲り上がり、点滴の刺入部及び点滴ルートが露出してしまう事を防止することを特徴とする着脱可能な袖を有する寝衣。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
グローブ型手袋と寝衣の袖口が固定できるように、袖口の親指部分に穴加工と手首部分に固定用のファスナーを設け、また袖の肩部分には点滴ルートが出せるファスナー加工を設け、点滴実施の際は手袋を着用した上で点滴のルートを袖の中を通し肩部分のファスナーから出すことで、寝衣の袖口が捲り上がり、点滴の刺入部及び点滴ルートが露出してしまう事を防止することを特徴とする着脱可能な袖を有する寝衣。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、点滴自己抜去予防を目的とする点滴部位が露出されない事に特化した着脱可能な袖を有する寝衣に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、認知症やせん妄症状がある患者に対する点滴自己抜去予防においては抑制ミトンや抑制帯が選択されることが多く、点滴自己抜去予防ではないが皮膚保護用ミトン型手袋一体の袖加工はあった。(特許文献1参照)
しかし、ミトン型の手袋は身体拘束に当たり、身体拘束はせん妄症状の助長に繋がる可能性がある点や介護保険制度においては身体拘束やその他行動を制限する行為は禁止されている為、点滴自己抜去予防に対する介入においては効果的でない。
また、点滴用の衣服に関しては着脱を容易にするためのもの(特許文献2参照)や点滴時に容易に捲り上げることができるもの(特許文献3参照)があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第30055631号公報
特開2021-179061号公報
特開2006-219803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
(イ)行動を制限せずに点滴を安全に実施するための介入の選択肢が少ない。
(ロ)袖が捲り上がり、点滴部位が露出されることは自己抜去のリスク増強につながる。
(ハ)点滴刺入部及び点滴ルートが露出されない事に特化した、点滴自己抜去予防の製品がない。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
グローブ型手袋と寝衣の袖口が固定できるように、袖口の親指部分に穴加工と手首部分に固定用のファスナーを設け、袖の肩部分には点滴ルートが出せるファスナー加工を設ける。
点滴実施の際は手袋を着用した上で点滴のルートを袖の中を通し肩部分のファスナーから出すことで、寝衣の袖口が捲り上がり、点滴の刺入部及び点滴ルートが露出してしまう事を防止する。
本発明は、以上を特徴とする着脱可能な袖を有する寝衣である。
【発明の効果】
【0006】
点滴を実施する際に寝衣の袖口に重ねて手袋を着用し固定することで、寝衣の袖が捲り上がり点滴の刺入部が露出することを防ぐことができる。また、点滴ルートを袖の中に通し肩部分より出すことで、患者から刺入部及び点滴ルートの見える部分が最小限になり点滴自己抜去予防になる。
手袋部分はミトン型でなく、指先まで自由に使えるので患者の行動を制限することがない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の正面図である。
本発明の袖口部分を切り欠いた正面図である。
本発明の実施例を示した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
(イ)寝衣の袖(1)は手の甲まで被える長さにする。
(ロ)寝衣の袖口(2)に親指が出る指穴加工(3)を設け、手首部分には手袋を固定するファスナー(4)を設ける。
(ハ)寝衣とは別に指先がカットされたグローブ型の手袋(5)を設け、着用した際に固定できるように手袋の手首部分にファスナー(4)を設ける。手袋(5)は指先がカットされたグローブ型の手袋の為、患者の行動を制限することがない。
(ニ)点滴を実施する際は、袖口(2)に重ね手袋(5)を着用し手首部分のファスナー(4)で固定する事で袖口が捲り上がることを防ぐ。
(ホ)身ごろ(7)の首元から肩部にかけて袖方向にファスナー(6)を設け、点滴実施の際は点滴ルートを袖の中を通しファスナー(6)部分より出せるようにする。
本発明は以上のような構成である。
本発明を使用するときは、点滴開始後に袖口(2)の穴部分(3)に親指を引っ掛け、その上に重ねるように手袋(5)を着用し寝衣と手袋(5)を手首部分でファスナー(4)にて固定する。図2に示すように、親指用指穴(3)に親指を引っ掛けてから手袋(5)を着用することで、手袋内で寝衣の袖口がずれてしまうのを防いでいる。また、図3が示すように、点滴ルートは袖の中に通し肩部分のファスナー(6)より出すことで、患者から刺入部及び点滴ルートの見える部分が最小限になり点滴自己抜去予防になる。点滴を実施していない時は手袋部分(5)のみを外し通常の寝衣として使用できる。寝衣(7)に種類はパジャマでも、病衣でも、介護衣でも、介護用つなぎでも良い。寝衣やファスナーなどの素材も問わない。
【符号の説明】
【0009】
A 要部
1(1‘)袖全体部分
2(2‘)袖口
3(3‘)親指用指穴
4(4‘)手袋固定用ファスナー
5(5‘)指先カット手袋
6(6‘)点滴ルート出口用ファスナー
7 身ごろ

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
加圧服
9か月前
個人
運動用手袋
8か月前
個人
運動用手袋
1か月前
個人
マスク
6か月前
東レ株式会社
衣類
10か月前
個人
マスク補助具
10か月前
個人
押し具
3か月前
個人
ウィッグ
4か月前
個人
着脱不要ズボン
6か月前
個人
丈調整具
9か月前
東ソー株式会社
手袋
7か月前
個人
フェイスガード
9か月前
個人
イヤーウォーマー
3か月前
個人
SDZsネクタイ
6か月前
個人
マスクケース
8か月前
個人
医療用シート
6か月前
個人
冷却服
5か月前
個人
手袋付き上着
5か月前
個人
作業着
7か月前
個人
正座補助衣類
5か月前
個人
パッチ保護具
4か月前
個人
男性用下着(パンツ)
9か月前
個人
造花の作製方法
1か月前
個人
胸パッド
3か月前
個人
被介護者用下衣
3か月前
オーリーオーン株式会社
9か月前
個人
立体裁断型二部式着物
9か月前
個人
帯なしカジュアル和服
10か月前
個人
マスク開閉用ホルダー
10か月前
個人
マスク用インナーシート
6か月前
個人
マスク装着補助具
3か月前
株式会社バートル
上着
2か月前
ライナス有限会社
着物
9か月前
さこねい合同会社
下衣
10か月前
個人
着替えのしやすい衣料品
10か月前
シゲモリ株式会社
上衣
3日前
続きを見る