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公開番号
2024176845
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023095676
出願日
2023-06-09
発明の名称
マスク
出願人
大王製紙株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A41D
13/11 20060101AFI20241212BHJP(衣類)
要約
【課題】マスク本体の横方向主領域の安定した配置が得られるマスクを提供する。
【解決手段】マスク本体と、前記マスク本体の横方向端部領域にそれぞれ接合された一対のシート状の耳掛け部とを備えたマスクであって、前記耳掛け部が、前記マスク本体に接合されている接合部と、前記接合部の上端部から延出する上側延出部と、前記接合部の下端部から延出する下側延出部と、を含み、前記上側延出部及び前記下側延出部の延出方向がいずれも、前記接合部から離れるほど上方に向かうように傾斜している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
マスク本体と、前記マスク本体の横方向端部領域にそれぞれ接合された一対のシート状の耳掛け部とを備えたマスクであって、
前記耳掛け部が、前記マスク本体に接合されている接合部と、前記接合部の上端部から延出する上側延出部と、前記接合部の下端部から延出する下側延出部と、を含み、
前記上側延出部及び前記下側延出部の延出方向がいずれも、前記接合部から離れるほど上方に向かうように傾斜している、マスク。
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【請求項2】
前記上側延出部の延出方向が横方向に対してなす角度が、前記下側延出部の延出方向の横方向に対してなす角度より大きい、請求項1に記載のマスク。
【請求項3】
前記耳掛け部が、横方向に伸縮し易い易伸縮部と、横方向に伸縮し難い難伸縮部とを有し、
前記下側延出部に含まれる易伸縮部の横方向の延在長さが、前記上側延出部に含まれる易伸縮部の横方向の延在長さよりも短い、請求項1又は2に記載のマスク。
【請求項4】
平面視で、前記上側延出部が、前記マスク本体の上端縁からはみ出ている、請求項1又は2に記載のマスク。
【請求項5】
前記耳掛け部が、伸長時状態の伸縮性フィルムを2つの表面材で挟んで間欠的に前記表面材に接合することによって得られた素材からなる、請求項1又は2に記載のマスク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
顔に装着するマスクの構成としては、装着者の顔を少なくとも部分的に覆うマスク本体と、マスク本体にそれぞれ結合された一対の耳掛け部とを備えたものが一般的である。耳掛け部としては、紐状でなく、シート状のものも知られている。シート状の耳掛け部は、紐状のものと異なり、面状に肌に接触できるので、長時間装着しても肌にかかる負荷が小さく、特に耳周りで良好な装着感を得られるという利点がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、1つ又は複数のシート片から形成された環状の第1の耳掛け部及び第2の耳掛け部が、それぞれ第2の方向(縦方向)に沿った線状の第1の接合部及び第2の接合部によって、マスク本体部の一方の面に接合されているマスクが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5436262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のような従来のマスクを、第1及び第2の耳掛け部を横方向外方に展開した状態で見ると(図3等)、耳掛け部の基部31、41から延出する部分(縁部32、42)は、マスク本体から離れるほど下方に向かっている。ここで、耳掛け部が掛けられる耳の付け根の上端は通常、マスク本体を対向させる鼻及び口の領域よりも高い位置にあるので、耳掛け部を装着する時には、このような下方を向いている縁部32、42は上方に引き上げられる。このような上方への引き上げにより、耳掛け部は、特にマスク本体との接合箇所及びその近傍で歪みやすい。このような耳掛け部の引き上げによって生じる歪みは、耳掛け部がマスク本体を肌に向かって押し付ける局所的な力に変換され得るため、歪みが生じた場所での肌への密着性、すなわちマスク本体の角隅(横方向端部領域の縦方向端縁)でのマスク本体の肌への密着性は向上し得る。しかしながら、耳掛け部がマスク本体を横方向外方へ引っ張る力は、歪みが生じた位置で途切れ易く、マスク本体横方向主領域(端部領域以外の領域)まで伝わり難い傾向があり、マスク本体が横方向主領域で緩んで、肌から離れやすくなって所望の位置に安定して装着できない場合がある。装着者の好み、マスクの装着状況等にもよるが、マスク本体の横方向主領域の所望の位置への安定した配置が求められることが多いので、そのような観点では改善が求められている。
【0006】
上記に鑑みた本発明の一態様は、マスク本体の横方向主領域の安定した配置が得られるマスクを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様は、マスク本体と、前記マスク本体の横方向端部領域にそれぞれ接合された一対のシート状の耳掛け部とを備えたマスクであって、前記耳掛け部が、前記マスク本体に接合されている接合部と、前記接合部の上端部から延出する上側延出部と、前記接合部の下端部から延出する下側延出部と、を含み、前記上側延出部及び前記下側延出部の延出方向がいずれも、前記接合部から離れるほど上方に向かうように傾斜している。
【0008】
人間の耳の付け根の上端位置は、マスク本体を対向させる顔の領域よりも、すなわち鼻及び口が含まれ且つ目にかからない領域よりも上方にある。例えば、マスク本体の横方向端部から耳に向かって線を引いた場合、その線は、マスク本体から離れるほど上方に向かうように傾斜する。よって、耳掛け部をどのような掛け方で耳に掛けても、マスク装着中、耳掛け部は、マスク本体から離れるほど上方に向かうように傾斜して延在することになる。そのため、従来技術によるマスクのように、耳掛け部のうちマスク本体に接合されている接合部から横方向に延出する上側延出部及び下側延出部(合わせて単に延出部という場合がある)の延出方向が、接合部から離れるほど(マスク本体から離れるほど)下方に向かうように傾斜している場合には、耳掛け部の延出部を、マスク本体に対して上方に引き上げる必要がある。この引き上げにより、延出部の、耳掛け部とマスク本体との接合箇所の付近(接合部の付近)には歪みが生じ易くなる。歪みが生じた箇所では、歪みがマスク本体を肌へ向かって押し付ける力に変化され得るものの、耳掛け部がマスク本体を横方向に引っ張る力は歪みが生じた箇所で途切れ易くなり、マスク本体の横方向中央まで伝わり難くなる。そのため、マスク本体の横方向の主領域(端部領域以外の領域)に緩みが生じ、マスク本体の主領域の配置が安定しないことがある。
【0009】
これに対し、本発明の第一の態様によれば、耳掛け部のうちマスク本体に接合されている接合部から延出する上側延出部及び下側延出部(合わせて単に延出部という場合がある)の延出方向がいずれも、横方向に対して、接合部から離れるほど上方に向かうように傾斜している。本態様における延出部のこの傾斜の方向は、マスク装着中の耳掛け部の通常の延在方向(上述)に沿っているので、装着者は、装着の際に、耳掛け部をマスク本体に対して引き上げる必要はなく、耳掛け部とマスク本体との接合箇所付近での歪みが生じない又は歪みが低減される。そうすると、歪みが生じた箇所における、耳掛け部がマスク本体を横方向に引っ張る力の途切れが低減する又はなくなるので、耳掛け部がマスク本体を横方向に十分引っ張ることができ、マスク本体の横方向の主領域も所望の位置に安定して配置させることができる。
【0010】
本発明の第二の態様では、前記上側延出部の延出方向が横方向に対してなす角度が、前記下側延出部の延出方向の横方向に対してなす角度より大きい。
(【0011】以降は省略されています)
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