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公開番号
2025028593
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-03
出願番号
2023133505
出願日
2023-08-18
発明の名称
冷却装置
出願人
豊鷹株式会社
代理人
個人
主分類
A41D
13/005 20060101AFI20250221BHJP(衣類)
要約
【課題】身体を効率よく冷却することができ、且つ使用者の運動性及び作業性を妨げない冷却装置を提供する。
【解決手段】身体を冷却する冷却装置1であって、外気導入部21、及び吹出部22を有する本体2と、本体2内の外気導入部21側に配置されるファン3と、身体に接触する金属板5、金属板5に当接するペルチェ素子6、及びペルチェ素子6の熱を放散するヒートシンク7を有する冷却部4と、を備え、本体2に冷却部4を装着した状態において、ファン3が外気導入部21を通して吸い込んだ空気を吹出部22から吹き出す空気通路8が形成され、冷却部4は、金属板5の面に対して垂直方向に伸縮可能な伸縮構造を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
身体を冷却する冷却装置であって、
外気導入部、及び吹出部を有する本体と、
前記本体内の前記外気導入部側に配置されるファンと、
身体に接触する金属板、当該金属板に当接するペルチェ素子、及び当該ペルチェ素子の熱を放散するヒートシンクを有する冷却部と、
を備え、
前記本体に前記冷却部を装着した状態において、前記ファンが前記外気導入部を通して吸い込んだ空気を前記吹出部から吹き出す空気通路が形成され、
前記冷却部は、前記金属板の面に対して垂直方向に伸縮可能な伸縮構造を有する冷却装置。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記冷却部は、前記空気通路に沿って複数配置される請求項1に記載の冷却装置。
【請求項3】
前記伸縮構造は、前記冷却部を身体に押し付ける方向に付勢する弾性部材を備える請求項1又は2に記載の冷却装置。
【請求項4】
前記弾性部材は、前記冷却部の中心付近に設けられる請求項3に記載の冷却装置。
【請求項5】
前記弾性部材は、前記ヒートシンクの外周に沿って複数設けられる請求項3に記載の冷却装置。
【請求項6】
前記外気導入部は、複数の吸気孔を備え、当該複数の吸気孔は、前記垂直方向において前記ファンの上下位置に設けられる請求項1又は2に記載の冷却装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体を冷却する冷却装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
身体に装着する冷却装置において、ペルチェ素子を利用したものが提案されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
【0003】
特許文献1に記載される空気調和ユニットは、ペルチェ素子と、ペルチェ素子の一方の面に接合する金属板と、金属板よりも面積が大きく、金属板に接合した状態で衣服の内側に配置される金属製の熱交換プレートとを備えるものである。この空気調和ユニットは、ペルチェ素子の吸熱作用によって金属板が降温して熱交換プレートに伝わり、熱交換プレートの温度が下降するため、着用者の身体を直接的又は間接的に冷却することができるとされている。
【0004】
特許文献2に記載される温度調節衣服は、ペルチェ素子を有するペルチェ素子ユニットと、ペルチェ素子に電力を供給するモバイルバッテリと、衣服の後ろ身頃に形成され、ペルチェ素子ユニットを着用者の身体に密着するように取り付けるための挿入孔とを備えるものである。この温度調節衣服は、ペルチェ素子ユニットが着用者の身体に密着するように取り付けられているため、効果的に身体を冷却することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-113371号公報
特開2023-092711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1の空気調和ユニットにおいては、熱交換プレートに接触する部分は、ペルチェ素子による冷却効果が得られるものの、熱交換プレートに接触しない部分は冷却効果を得ることができない。ここで、例えば、特許文献1の空気調和ユニットを背中に装着する場合において、熱交換プレートは一枚の板状であるため、背中の凹凸に熱交換プレートが沿わない虞がある。その結果、熱交換プレートが背中の一部から浮いた状態となり、十分に冷却できないことが考えられる。
【0007】
また、特許文献2の温度調整衣服においては、ペルチェ素子の熱を放熱するために、1つのペルチェ素子につき、1つのファンを備えている。したがって、複数のペルチェ素子を温度調整衣服に装着する場合、ペルチェ素子が増えるとファンの数も増え、全体の重量が増し、衣服を着用する作業者の運動性及び作業性を妨げる虞がある。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、身体を効率よく冷却することができ、且つ使用者の運動性及び作業性を妨げない冷却装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明に係る冷却装置の特徴構成は、
身体を冷却する冷却装置であって、
外気導入部、及び吹出部を有する本体と、
前記本体内の前記外気導入部側に配置されるファンと、
身体に接触する金属板、当該金属板に当接するペルチェ素子、及び当該ペルチェ素子の熱を放散するヒートシンクを有する冷却部と、
を備え、
前記本体に前記冷却部を装着した状態において、前記ファンが前記外気導入部を通して吸い込んだ空気を前記吹出部から吹き出す空気通路が形成され、
前記冷却部は、前記金属板の面に対して垂直方向に伸縮可能な伸縮構造を有することにある。
【0010】
本構成の冷却装置によれば、身体に接触する金属板、金属板に当接するペルチェ素子、及びペルチェ素子の熱を放散するヒートシンクを有する冷却部を備えているため、ペルチェ素子の吸熱作用によって金属板が冷却されるとともに、ヒートシンクによってペルチェ素子の熱を放散することができる。したがって、冷却部によって身体の冷やしたい場所を効率よく冷やすことができる。また、冷却部は、金属板の面に対して垂直方向に伸縮可能な伸縮構造を有するため、例えば、湾曲している背中から腰部にかけて冷却部を配置した場合でも、常に金属板が身体に密着し、冷却することができる。また、使用者が動いた場合であっても、冷却部が身体の動きに合わせて伸縮可能であるため、使用者の運動性及び作業性を妨げない冷却装置を実現することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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