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公開番号2024179332
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098087
出願日2023-06-14
発明の名称靴下
出願人個人
代理人個人
主分類A41B 11/00 20060101AFI20241219BHJP(衣類)
要約【課題】 左右の足のバランスがとりやすく、縦アーチの形成または適正な保持に好適な靴下を提供する。
【解決手段】 本発明に係る靴下は、編地からなる足袋型の靴下であって、高伸縮性の足甲部と低伸縮性の足底部を有し、前記足底部は、第1趾の付根部から踵部に至る内帯部、第2趾より第4趾の付根部から前記踵部に至る中帯部及び第5趾の付根部から前記踵部に至る外帯部が並行して設けられ、それぞれの伸縮性は外帯部から内帯部に向けて次第に小さくなり、前記足底部の伸縮性の平均値と足甲部の伸縮性の比が伸び率比で1:2.0~2.5になっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
編地からなる足袋型の靴下であって、高伸縮性の足甲部と低伸縮性の足底部を有し、
前記足底部は、第1趾の付根部から踵部に至る内帯部、第2趾より第4趾の付根部から前記踵部に至る中帯部及び第5趾の付根部から前記踵部に至る外帯部が並行して設けられ、それぞれの伸縮性は外帯部から内帯部に向けて次第に小さくなり、
前記足底部の伸縮性の平均値と足甲部の伸縮性の比が伸び率比で1:2.0~2.5である靴下。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
足甲部は平編みにより編成され、
足底部は、タック編みにより編成され、その内帯部、中帯部及び外帯部はタック回数が調整されてなることを特徴とする請求項1に記載の靴下。
【請求項3】
足底部の伸縮性は、内帯部に対し中帯部が15%、外帯部が20%ほど高い伸び率を有することを特徴とする請求項1に記載の靴下。
【請求項4】
足首部は、前面部及び後面部が内帯部の伸縮性から外帯部の伸縮性の範囲の低伸縮性を有し、両側面部がストレッチ性を有する編地からなることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の靴下。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、足のアーチ構造において特に縦アーチの形成または適正な保持に好適な足袋型の靴下に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
足のアーチ構造には、内側縦アーチ、外側縦アーチ及び横アーチがあり、これらのアーチを形成又は適正に保持することができる靴下に関する提案が種々されている。主として縦アーチの形成又は適正な保持に着目した靴下、あるいは主として横アーチの形成又は適正な保持に着目した靴下に関する提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1に、靴下の所定の部位に締付力を付与するための締付部を表糸としてパイル糸を編み込んだ編地組織の編成により形成した靴下において、前記締付部は裏糸のみをタック編みすると共に、前記パイル糸を内側にループ状に突出させてなるパイル組織を構成する編地組織により形成されてなる靴下が提案されている。この靴下は、土踏まず部、ふくらはぎ部、足首部、甲側部その他の部位の少なくとも1つ又はそれらの組み合わせの部位に締付部を形成し、所望の着圧を加えることができるとされる。
【0004】
特許文献2には、土踏まずを含む足裏の形状を矯正する靴下であって、略拇指球部から略踵部まで連続して構成され、略拇指球部と略踵部の間に向かう方向に締め付ける締付部と、略拇指球部から略踵部まで連続して構成され、前記締付部より締付力が弱い弱締付部と、を有し、前記締付部と前記弱締付部は、略平行に隣り合うように配されている靴下が提案されている。この靴下において締付部は3列~9列、好ましくは5列~7列であるとされ、この靴下は、締付部10と弱締付部11が略平行に隣り合うように複数列配されているので、土踏まず部5を含む足裏長手方向の広範囲で均等に締め付けられ、足裏長手方向広範囲で足裏を縦アーチ形状にすることができるとされる。
【0005】
また、特許文献3には、足裏部で足指の付け根位置あるいは足指の付け根から所要寸法を隔てた位置から足裏中央部を越えて踵側へと向けて縦方向に延在する足裏高パワー部を設けると共に、少なくとも親指に連続して縦方向に延在する足裏低パワー部を前記足裏高パワー部と平行に設け、着用状態で土踏まずの部分が縦アーチと横アーチを形成する構成としている足コンディショニングウエアが提案されている。この足コンディショニングウエアは、足裏高パワー部と足裏低パワー部とにより、足裏の縦アーチと横アーチが同時に形成され、土踏まずのドーム形状を形成、維持することができるとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-237087号公報
特開2019-189964号公報
特開2007-277779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に提案の靴下のように土踏まず部分に締付部を設けて均等な着圧又は矯正力を一律に負荷する靴下よりも、特許文献2又は3に提案の靴下のように足裏の足指の付け根から踵にかけて足裏全体を交互に並行する数条の締付部と弱締付部を設けて着圧又は矯正力を負荷する靴下が、好ましい。特許文献1に提案の靴下は、土踏まず部分に負荷する均一な着圧又は矯正力により足本来の衝撃力の吸収機能、バランス機能等の発揮が妨げられる恐れがある。一方、特許文献2又は3に提案の靴下は、各足指に着目すると第1趾~第4趾までの負荷条件は同等になっており、なお足のバランス機能が害される恐れがある。また、ハイアーチになる恐れもある。
【0008】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、左右の足全体としてバランスがとりやすく、縦アーチの形成または適正な保持に好適な靴下を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る靴下は、編地からなる足袋型の靴下であって、高伸縮性の足甲部と低伸縮性の足底部を有し、前記足底部は、第1趾の付根部から踵部に至る内帯部、第2趾より第4趾の付根部から前記踵部に至る中帯部及び第5趾の付根部から前記踵部に至る外帯部が並行して設けられ、それぞれの伸縮性は外帯部から内帯部に向けて次第に小さくなり、前記足底部の伸縮性の平均値と足甲部の伸縮性の比が伸び率比で1:2.0~2.5になっている。
【0010】
上記発明において、足甲部は平編みにより編成され、足底部は、タック編みにより編成され、その内帯部、中帯部又は外帯部はタック回数が調整されてなるものとすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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