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公開番号
2024165525
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081796
出願日
2023-05-17
発明の名称
和装下着の半衿カバー
出願人
個人
代理人
主分類
A41F
1/00 20060101AFI20241121BHJP(衣類)
要約
【課題】
和装下着の衿に縫着せずに装着できる半衿カバーであって、簡単で短時間でも装着可能な上に、デザインや生地の風合いを活かして、和装下着の衿を華やかに飾れる半衿カバーを提供する。
【解決手段】
本発明の半衿カバー(2)は、和装下着に縫着されている半衿(1b)と同形の帯状の半衿カバー(2)である。この半衿カバー(2)には和装下着の衿(1)に、装着する為の突条部(8a)を有した固定具(8)が複数設けられており、簡単で確実な装着ができる。さらに、和装下着の衿(1)に装着後には、固定具(8)が表面に露出することなく半衿カバー本体の生地(2k)で覆い隠される仕様となりどこから見ても美しい半衿カバー(2)となる。その上、硬い固定具(8)が、体に直接触れない構造になっているので安心で安全であり、さらに、装飾的にも優れた半衿カバー(2)が完成した。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
和装下着の衿(1a)に着脱可能に取り付けられる半衿カバー(2)であって、帯状のカバー本体(2k)と、前記カバー本体の長手方向に間隔をあけて複数設けられた固定具(8)とを備え、前記固定具(8)は、前記カバー本体の短手方向に伸びる1又は複数の突条部(8a)を有しており、前記突条部(8a)の基端部(8c)が前記カバー本体の裏面側(2b)に固定され、先端側(8b)が和服の縫い目に差し込み可能とされている和装下着の半衿カバー(2)
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記突条部(8a)は、幅(8e)方向に弾性変形可能となるように、可橈性の線状体を屈曲させた形状を有する請求項1に記載の和装下着の半衿カバー(2)。
【請求項3】
前記突条部(8a)は、幅(8e)方向に弾性変形可能となるように、可橈性の線状体を屈曲させた形状を有し、単一の前記線状体を屈曲させることにより複数連結されている請求項1に記載の和装下着の半衿カバー(2)。
【請求項4】
前記半衿カバー本体(2k)は、一方の長手方向に伸びる縁部(2c)が非伸縮性の補強体(3)によって補強されており、前記固定具(8)は、前記補強帯(3)に取り付けられている請求項1に記載の和装下着の半衿カバー(2)。
【請求項5】
前記半衿カバー本体(2k)は、一方の長手方向に伸びる縁部(2c)が非伸縮性の補強体(3)によって補強されており、前記固定具(8)は、前記補強帯(3)に取り付けられており、前記突条部(8a)は、幅(8e)方向に弾性変形可能となるように、可橈性の線状体を屈曲させた形状を有する請求項1に記載の和装下着の半衿カバー(2)。
【請求項6】
前記半衿カバー本体(2k)は、一方の長手方向に伸びる縁部(2c)が非伸縮性の補強体(3)によって補強されており、前記固定具(8)は、前記補強帯(3)に取り付けられており、前記突条部(8a)は、幅(8e)方向に弾性変形可能となるように、可橈性の線状体を屈曲させた形状を有し、単一の前記線状体を屈曲させることにより複数連結されている請求項1に記載の和装下着の半衿カバー(2)。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は和装下着の衿(1a)と半衿(1b)で構成された衿(1)に着脱可能に取り付けられる半衿カバー(2)に関する。従来、半衿(1b)は、和装下着の衿(1a)の衿表面側(1g)と衿裏面側(1f)の両方共に縫着する必要があったが、本発明の半衿カバーは衿表面側(1g)に縫着する必要がないので、簡単に着脱でき、手間と時間短縮ができる上に、デザインや生地の風合いを活かして、和装下着の衿を華やかに飾ることができる。
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【背景技術】
【0002】
和装下着の衿(1a)にかけられている半衿(1b)の役目は大きくは2つある。1つは和装下着の衿(1a)の汚れを防ぐ役目である。なぜなら和装下着の衿(1a)は首から胸元にかけて体に密着しているので直ぐに汚れるからである。もう一つは、顔のすぐ下に在り、一番目立つ部分でもあるので衿元を美しく飾る装飾の為である。
【0003】
和装下着の衿(1a)は大部分が、衿(1a)と半衿(1b)で構成されている。和装下着の衿(1a)は和服本体に縫着されているので取り替えができない。そこで、汚れた半衿(1b)を取り外した後には必ず、新しい汚れ防止の半衿(1b)を縫着するという作業が欠かせない。
【0004】
しかし、半衿(1b)の縫着作業は簡単ではない。熟練の和裁士が縫着しても、半衿(1b)の生地や状態によっては美しく仕上がらない。一般人が同じ作業をすると、時間と労力が掛かる上に、使い慣れない針を使用して縫着するには危険が伴う。昔は当たり前だった作業でも現代人に同じことを強いるのは無理であり、このことも着物文化の衰退に拍車をかける一因である。
【0005】
このような問題を解決する為に、和装下着の衿(1a)に縫着しないでも装着できる半衿(1b)が発明されている。和装の衿には半衿(1b)として半衿が縫着される。例えば特許文献1の指込式半衿、特許文献2のファスナー式半衿、そして特許文献3の半衿取り付け具があり、又、特許文献4には着物の衿山(1e)から重ね着として見せる装飾用途で重ね衿が発明されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6166490号 差込式半衿
特許第5552189号 ファスナー付き半衿
実用新案登録3068473号 半衿取付け具
実全平03-006408号 重ね衿
実用新案登録3122366号 襟部材
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の特許文献1の指込式半衿は、専用の半衿と専用の衿装置により簡単に脱着できる方法である。特許文献2のファスナー式半衿、そして特許文献1は衿と同型に作られた半衿を両面粘着テープで和装下着の衿に装着する発明である。
又、特許文献2は、着物の衿と重ね衿の両方を固定具で挟んで装着する付け衿であり、特許文献3の襟部材は、補強用の内襟と、飾り襟とを備えた形状になっており、着物の裏衿幅とほぼ同寸法の内襟部分とレース部分を縫い合わせた形状の襟部材が開示されている。
【0008】
しかしながら、特許文献1の差込式半衿は、半衿に設けた穴に突起物のある線状の装置を差し込み、突き出た部分を、前もって和装下着の衿の表裏に縫着している中衿と呼ばれる布に設けられた専用の穴に差し込んで装着する発明が開示されている。しかし、先ず半衿の切れ目に突起部を差し込む時点で既に、突起部のある線状の装置と半衿に緩みやツレが発生して難しい。その上、その半衿の突起物を中衿の穴に差し込む時にも幅ズレや不釣り合いが生じるという問題があり、作業が大変難しい割に仕上がりにシワや歪みが出やすく非効率である。又、特許文献2のファスナー付半衿は装着する和装下着の地衿側にもファスナーの取付け部を設置する必要があり、専用の和装下着だけに使用できる衿本体の発明である。
【0009】
そして、特許文献1は、粘着物質をテープ状に塗布した半衿を一度でも和装下着の地衿に装着してしまうと、半衿に塗着されている粘着物質がどうしても地衿の生地に残って除去できない。半衿の表面が汚れた場合、取り外した後に、他の和装下着の生地部分までを粘着物質で汚染するので実用的ではない。その上、洗濯すると粘着性がなくなるので、一過性の半衿である。又、特許文献2は、着物の衿と重ね衿の両方を固定具で挟んで装着する付け衿であるが、着物の衿と和装下着の衿の間に位置し、着物の衿山から少し幅出しさせた状態を保ち十二単衣のように見せる別の和装小物である。使用方法はもとより、目的も使用する位置も全く違うので、特許文献は半衿や半衿として利用できる発明ではない。
【0010】
さらに、特許文献3の襟部材は、補強用の内襟と、飾り襟とを備えた形状になっており、着物の裏衿幅とほぼ同寸法の内襟部分とレース部分を縫い合わせた形状となっている。しかしながら、着物の衿幅はバチ衿や棒衿、広衿があり、一般的なバチ衿でも寸法が一定ではなく、大きく違うので、見えてはいけない内襟部分が着物の衿表面まで出現してしまう。その上、汚れて洗った場合、補強用の内襟と飾り襟部分の素材が全く違うので生地間にシワや歪みが大きく生じて再使用できない衿部材の発明である。
(【0011】以降は省略されています)
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