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公開番号2025067238
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177044
出願日2023-10-12
発明の名称吸収性物品
出願人大王製紙株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A61F 13/537 20060101AFI20250417BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】吸収速度の低下を抑制しつつ、逆戻り防止性及び拡散性を改善する。
【解決手段】上記課題は、トップシート30と吸収体56との間に介在された中間シート40を有し、中間シート40は、複数の長繊維層からなる親水性積層不織布であり、複数の長繊維層は、繊度1.5~6.0dtexの捲縮長繊維からなる少なとも一層の第1繊維層41と、繊度1.5~6.0dtexの捲縮長繊維からなる少なくとも一層の第2繊維層42を含み、第1繊維層41の繊維の捲縮数は第2繊維層42の繊維の捲縮数より少なく、中間シート40の表面を形成する表面層は第1繊維層41であり、第1繊維層41の密度及び第2繊維層42の密度が19,000~60,000g/m3であり、第2繊維層42の見かけの厚みが0.2~0.8mmであり、前記表面層の見かけの厚みが第2繊維層42の見かけの厚みの0.9~1.1倍mmである、ことにより解決される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
液透過性を有するトップシートと、前記トップシートよりも裏側に配置された吸収体と、前記トップシートと前記吸収体との間に介在された中間シートとを有し、
前記中間シートは、複数の長繊維層からなる親水性積層不織布であり、
前記複数の長繊維層は、繊度1.5~6.0dtexの捲縮長繊維又は非捲縮長繊維からなる少なとも一層の第1繊維層と、繊度1.5~6.0dtexの捲縮長繊維からなる少なくとも一層の第2繊維層を含み、
前記第1繊維層の繊維の捲縮数は前記第2繊維層の繊維の捲縮数より少なく、
前記中間シートの表面を形成する表面層は前記第1繊維層であり、
前記第1繊維層の密度及び前記第2繊維層の密度は19,000~60,000g/m

であり、
前記第2繊維層の見かけの厚みが0.2~0.8mmであり、前記表面層の見かけの厚みが前記第2繊維層の見かけの厚みの0.9~1.1倍である、
ことを特徴とする、吸収性物品。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記中間シートは、裏面を形成する裏面層が第2繊維層であり、
前記中間シートの表面を上としたストライクスルーが1回目0.9~1.8秒であり、かつ前記中間シートの裏面を上としたストライクスルーよりも短く、
前記中間シートの表面における前後方向の液流れが30~45cmであり、
前記中間シートの表面における幅方向の液流れが20~40cmであり、
前記中間シートの表面を上とした逆戻りが0.05~0.1gで、かつ前記中間シートの裏面を上とした逆戻りよりも少ない、
請求項1記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記親水性積層不織布は、複合繊維を熱カレンダーを用いずに熱風接着により結合してなるものであり、
前記第1繊維層の長繊維の繊度は前記第2繊維層の長繊維の繊度の0.9~1.1倍であり、
前記第2繊維層は、偏心芯鞘型又はサイドバイサイドの複合繊維からなる、
第1又は2の態様の吸収性物品。
【請求項4】
前記トップシートは表裏に貫通する孔が所定のパターンで間隔を空けて設けられた有孔不織布であり、
前記孔の面積は1.0~10.0mm

であり、前記トップシートにおける孔の面積率は5~50%である、
第1~3のいずれか1つの態様の吸収性物品。
【請求項5】
弾性部材とともに自然長の状態で収縮しており、かつ伸長可能な伸縮領域を有する着用物品であって、
前記トップシート及び前記吸収体を有する領域であって、かつ前記弾性部材の収縮力により着用者に押し付けられる領域を有しており、
前記中間シートを有する領域であって、かつ前記弾性部材の収縮力により着用者に押し付けられる領域を有しない、
請求項1又は2記載の吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、ペット用シート等の吸収性物品に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
吸収性物品においては種々の吸収性能が要求される。吸収性能の代表的なものとして、例えば吸収速度、逆戻り防止性、及び拡散性等が知られている。逆戻りとはトップシートを透過した排泄物の液分が再びトップシート表面に戻り出てくる現象であり、逆戻りし易いと、着用者に不快感をもたらしたり、肌トラブルを引き起こすおそれがあったりするため、逆戻りし難い製品が望まれている。また、吸収速度が遅い場合にも同様の問題がある。一方、拡散性が低いと、吸収体における液分の供給範囲が広がりにくいため、吸収体全体としては吸収量が多く確保されていても吸収が飽和しやすく、吸収を繰り返す場合に吸収速度が落ちていったり、逆戻りしやすくなったりするおそれがある。
【0003】
逆戻り防止性や拡散性を向上させるための代表的手段の一つが、トップシートと吸収体との間に介在される中間シートである(例えば、特許文献1参照)。中間シートとしては、その目的に応じて種々の不織布が用いられてきた。単に吸収速度を向上させるだけなら、中間シートとして繊維密度が低い低密度不織布を用いることができる。
【0004】
しかしながら、中間シートが単なる低密度不織布であると、逆戻り防止性及び拡散性が悪化する。よって、吸収速度の低下を抑制しつつ、逆戻り防止性及び拡散性を改善することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-78872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の主たる課題は、吸収速度の低下を抑制しつつ、逆戻り防止性及び拡散性を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決した吸収性物品は以下のとおりである。
<第1の態様>
液透過性を有するトップシートと、前記トップシートよりも裏側に配置された吸収体と、前記トップシートと前記吸収体との間に介在された中間シートとを有し、
前記中間シートは、複数の長繊維層からなる親水性積層不織布であり、
前記複数の長繊維層は、繊度1.5~6.0dtexの捲縮長繊維又は非捲縮長繊維からなる少なとも一層の第1繊維層と、繊度1.5~6.0dtexの捲縮長繊維からなる少なくとも一層の第2繊維層を含み、
前記第1繊維層の繊維の捲縮数は前記第2繊維層の繊維の捲縮数より少なく、
前記中間シートの表面を形成する表面層は前記第1繊維層であり、
前記第1繊維層の密度及び前記第2繊維層の密度は19,000~60,000g/m

であり、
前記第2繊維層の見かけの厚みが0.2~0.8mmであり、前記表面層の見かけの厚みが前記第2繊維層の見かけの厚みの0.9~1.1倍である、
ことを特徴とする、吸収性物品。
【0008】
(作用効果)
本吸収性物品では、中間シートとして、非捲縮又は捲縮長繊維からなるとともに特定の密度及び厚みを有する第1繊維層と、第1繊維層よりも捲縮数の多い捲縮長繊維からなるとともに特定の密度及び厚みを有する第2繊維層とを含み、表面層が第1繊維層である親水性積層不織布を用いたところに特徴を有する。この場合、第1繊維層及び第2繊維層はともに長繊維層であるものの十分に低密度であるため中間シート全体として液透過性に優れる。ここで、第1繊維層は第2繊維層と比べて捲縮数が少ないため、第2繊維層と比べて液保持性が低く、拡散の方向依存性(繊維配向方向に拡散しやすい性質)が高い。一方、表面層より裏側に位置する第2繊維層は、第1繊維層と比べて捲縮数が多いだけでなく、十分な厚みがあるため、第1繊維層と比べて液保持性が高く、拡散の方向依存性は低い。
よって、中間シート全体としては、
(a)十分に低密度の第1繊維層及び第2繊維層からなることにより、吸収速度の低下を抑制しつつ、
(b)拡散の方向依存性の低い第2繊維層を含むことにより、拡散性が改善し、さらに
(c)液保持性の相対的に低い第1繊維層が表面層を形成するため、第2繊維層の液保持性が相対的に高くても逆戻りしにくいものとなる。
以上により、特に排泄物が水様便等の軟便である場合、液分を吸収体側により多くかつ速やかに移行でき、逆戻りも少ないものとなる。また、中間シートは長繊維不織布であるため短繊維不織布と比較して強度に優れるという利点や、中間シートはトップシートと吸収体との間に位置するため、吸収体が高吸収性ポリマー粒子を含むものである場合に、吸収体から抜け出した高吸収性ポリマーが捲縮数の多い第2繊維層で留まり、第1繊維層及びトップシート表面に抜け出にくくなるという利点ももたらされる。
なお、このような層構造に基づく液保持性及び拡散性は、トップシートと吸収体との間に位置する中間シートであるからこそ発揮されるものである。
【0009】
<第2の態様>
前記中間シートは、裏面を形成する裏面層が第2繊維層であり、
前記中間シートの表面を上としたストライクスルーが1回目0.9~1.8秒で、かつ前記中間シートの裏面を上としたストライクスルーよりも短く、
前記中間シートの表面における前後方向の液流れが30~45cmであり、
前記中間シートの表面における幅方向の液流れが20~40cmであり、
前記中間シートの表面を上とした逆戻りが0.05~0.1gで、かつ前記中間シートの裏面を上とした逆戻りよりも少ない、
第1の態様の吸収性物品。
【0010】
(作用効果)
中間シートとしては、本態様のような層構成で、本態様のような特性を有するものが好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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