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公開番号2025100461
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024221902
出願日2024-12-18
発明の名称吸収性物品
出願人大王製紙株式会社,国立大学法人東北大学
代理人弁理士法人ITOH
主分類A61F 13/514 20060101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】吸収性物品と肌との間で生じ得る擦れを、実際の使用において十分に防止する技術を提供する。
【解決手段】不透液性のバックシート、吸収体部、及び透液性のトップシートがこの順で積層された吸収性物品であって、前記吸収体部が、吸収体本体と、前記吸収体本体を被包する被包シートと、を含み、前記バックシートの上に直接、前記被包シートが配置されており、前記吸収体部と前記バックシートとが厚み方向で固定されていない易滑り領域を有し、装着者の肌と前記吸収性物品との間の動摩擦係数をμ'1、前記吸収体部と前記バックシートとの間の動摩擦係数をμ'2として、μ'1>μ'2であり、前記被包シートの、10gf/cm2の荷重付与の前後での厚み変化率が、30%以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
不透液性のバックシート、吸収体部、及び透液性のトップシートがこの順で積層された細長の吸収性物品であって、
前記吸収体部が、吸収体本体と、前記吸収体本体を被包する被包シートと、を含み、前記バックシートの上に直接、前記被包シートが配置されており、
前記吸収体部と前記バックシートとが厚み方向で固定されていない易滑り領域を有し、
装着者の肌と前記吸収性物品との間の動摩擦係数をμ'1、前記吸収体部と前記バックシートとの間の動摩擦係数をμ'2として、μ'1>μ'2であり、
前記被包シートの、10gf/cm

の荷重付与の前後での厚み変化率が、30%以上である、吸収性物品。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記装着者の肌と前記吸収性物品との間の前記動摩擦係数μ'1に対する、前記吸収体部と前記バックシートとの間の前記動摩擦係数μ'2の比率が、95%以下である、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記装着者の体液排出口に対向する体液排出口対向部を含む中央領域と、前記中央領域より前方の前方領域と、前記中央領域より後方の後方領域と、を含み、
少なくとも前記中央領域が前記易滑り領域となっている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記易滑り領域が、前記吸収性物品の幅方向全体にわたって形成されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記吸収体部と前記バックシートとの間の前記動摩擦係数が、0.8以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記易滑り領域の面積が、前記吸収体部と前記バックシートとの重なり領域の面積に対して50%以上である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記被包シートが、エアスルー不織布を含む、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記被包シートの、圧縮試験機により測定された圧縮仕事量が、0.10gf・cm/cm

以上である、請求項7に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記吸収体部と前記バックシートとが厚み方向に固定された固定部を有し、
前記易滑り領域において厚み方向の荷重下で人工皮膚片を擦過させて測定された当該人工皮膚片の剪断歪みの最大値をτ

とし、前記固定部において前記τ

の測定と同じ条件で測定された剪断歪みの最大値をτ

とし、τ

<τ

である、請求項1又は2に吸収性物品。
【請求項10】
装着時に装着者の体液排出口に対向する体液排出口対向部を含む中央領域と、前記中央領域より前方の前方領域と、前記中央領域より後方の後方領域と、を含み、
前記吸収体部と前記バックシートとが厚み方向に固定された固定部を有し、
前記固定部の面積の、前記吸収体部と前記バックシートとの重なり領域全体の面積に対する割合が50%未満であり、
前記固定部が、前記前方領域及び前記後方領域の少なくとも一方に設けられている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品として、不透液性のバックシート、吸収体部、及び透液性のトップシートがこの順で積層されたものが知られている。吸収性物品は、肌のデリケートな部分に密着させて装着するものであるため、吸収性物品と肌との擦れ等が気になる装着者も多い。
【0003】
擦れを防止する手段として、例えば凹凸が付されたトップシートを用いた吸収性物品がある(例えば、特許文献1)。また、トップシートの肌側に、肌ケア剤等の薬剤が塗布された吸収性物品も知られている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-55841号公報
特開2023-19296号公報
特許第7012963号
【非特許文献】
【0005】
白鳥貴之、他3名、「生理用品における肌への摩擦刺激低減に関する研究」、日本設計工学会秋季研究発表講演会(2022年10月15日)予稿集
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、2に開示の技術は、肌に直接接触する部材に工夫を施すものである。このような技術は、擦れに伴う肌へのダメージを低減できるものの、擦れ自体を防止するものではない。よって、擦れ自体を防止して装着感を向上できる構成が求められている。
【0007】
擦れの防止については、例えば、特許文献3及び非特許文献1においても検討されているが、実際の使用における肌側から荷重が掛かっている状態での擦れの防止に関して検討の余地があった。例えば、吸収体部としては、吸収体本体が被包シートに被包されたものが一般的であるが、被包シートの構成に検討の余地があった。
【0008】
本開示の一態様は、吸収性物品と肌との間で生じ得る擦れを、実際の使用において十分に防止する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第一の態様は、不透液性のバックシート、吸収体部、及び透液性のトップシートがこの順で積層された細長の吸収性物品であって、前記吸収体部が、吸収体本体と、前記吸収体本体を被包する被包シートと、を含み、前記バックシートの上に直接、前記被包シートが配置されており、前記吸収体部と前記バックシートとが厚み方向で固定されていない易滑り領域を有し、装着者の肌と前記吸収性物品との間の動摩擦係数をμ'1、前記吸収体部と前記バックシートとの間の動摩擦係数をμ'2として、μ'1>μ'2であり、前記被包シートの、10gf/cm

の荷重付与の前後での厚み変化率が、30%以上である。
【0010】
吸収性物品の装着時には、吸収性物品はバックシート側で下着に固定される。装着者の身体が動いた時、その動きに応じて下着も動くが、下着の動き(変形及び/又は移動を含む)に応じて固定された吸収性物品も動く。この際、吸収性物品全体が下着の動きに追従することで、吸収性物品の肌側の面と、当該肌側の面と接触している股下との間に、擦れが生じる。そのため、吸収性物品を長時間装着した場合、又は激しい動きをした場合等には、擦れによる不快感、肌のトラブルを引き起こす可能性がある。これに対し、上記第一の態様によれば、吸収体部がバックシートに固定されていない易滑り領域を有する。このような易滑り領域があることで、吸収体部とバックシートとが互いに相対的にスライドすることができる。別の言い方をすると、本態様による吸収性物品には内部に、面方向に滑り可能な構造が形成されている。これにより、装着者の身体の動きに伴い下着が動き、さらにその下着の動きに追従してバックシートが動いても、そのバックシートの動きは、吸収体部又は当該吸収体部から最上面(肌面)までの構造には伝わり難い。すなわち、吸収体部から最上面までの構造と、吸収体部から最下面(非肌面)までの構造とがそれぞれ独立して動くことが可能になる。よって、吸収体部から最上面までの構造は股下部分の肌に追従し、吸収体部から最下面までの構造は下着に追従することが可能となる。このように、本態様によれば、装着者の肌と、吸収性物品の肌側の面との相対的な動きが低減し、吸収性物品と肌との間の擦れを防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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