TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025112053
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024006112
出願日2024-01-18
発明の名称吸収性物品
出願人大王製紙株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A61F 13/535 20060101AFI20250724BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】吸収層のスリットが潰れることによる拡散性能の低下を抑制する。
【解決手段】上記課題は、前側部分Fから後側部分Bのわたる吸収体56が、二層の吸収層55で形成されており、スリット40を有する吸収層55aには分岐せずに前後方向LDに連続したスリット40が設けられ、スリット40の両側縁59は展開状態で幅方向WDに離間しているとともに、スリット40の両側縁59の幅方向WDの間隔d1が最小である第1部分40aと、第1部分40aよりも幅方向WDの間隔d2が広く最大である第2部分40bとを有することで、吸収体56が幅方向WDに圧縮されてスリット40の両側縁59が接触した場合でも第1部分40a以外の部分でスリット40の隙間が維持されることにより解決される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
股間部と、股間部の前側及び後側にそれぞれ延出する前側部分及び後側部分と、
前記前側部分から前記後側部分にわたる吸収層であって、かつ少なくとも股間部に設けられた分岐せずに前後方向に延びたスリットを有する吸収層を一層以上含む吸収体と、
前記吸収層の表側に設けられた液透過性のトップシートとを備えた、吸収性物品であって、
前記スリットの両側縁は、展開状態で、前後方向の全体にわたり幅方向に離間しているとともに、
前記スリットは、展開状態で、前記スリットの両側縁の幅方向の間隔が最小である第1部分と、前記スリットの両側縁の幅方向の間隔が第1部分よりも広くかつ最大である第2部分とを有する、
ことを特徴とする吸収性物品。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記スリットは、前記第1部分及び前記第2部分を交互に繰り返し有し、
前記スリットの前後方向の寸法に占める、前記第1部分以外の前後方向の寸法の割合が50~80%である、
請求項1記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記スリットの一部又は全部における両側縁は、幅方向の振幅を有する波状部分となっており、
前記スリットの一方の側縁の波状部分と、前記スリットの他方の側縁の波状部分とは波形が同じであるとともに、逆位相であるか若しくは位相がずれている、
請求項1又は2記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記スリットの一部又は全部における両側縁のうち、一方の側縁が幅方向の振幅を有する波状部分となっており、他方の側縁が直線状となっている、
請求項1又は2記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記スリットの一部又は全部における両側縁のうち、一方の側縁が幅方向の振幅を有する第1の波状部分となっており、他方の側縁が前記第1の波状部分よりも小さな振幅を有する第2の波状部分となっている、
請求項1又は2記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記吸収体は、前記スリットを有する吸収層と、スリットを有しない吸収層とを有し、
前記スリットを有しない吸収層は、前記スリットの前後方向の全体にわたる長さと、前記スリットの幅方向両側にわたる幅とを有する、
請求項1又は2記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記スリットを有しない吸収層は、前記スリットを有する吸収層の直下に設けられており、
前記スリットを有しない吸収層は表面に設けられた溝を有しており、
前記溝の一部又は全部が、前記第1部分以外で前記スリットと重なっている、
請求項6記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記股間部の前後方向の60%以上の範囲に、前記溝を有しない、
請求項7記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記溝は、前記スリットにおける前記第1部分の前後両側にわたり延びている、
請求項7記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記スリットは、前記スリットを有する吸収層の前端から後端まで連続している、
請求項1記載の吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スリットを有する吸収体を備えた吸収性物品に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般的なパッドタイプ、テープタイプ、パンツタイプ等の各種使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品では、尿等の排泄液をより広く拡散させることにより、より多くの排泄液を吸収することが可能となる。例えば、吸収体の幅方向の中間領域に前後方向に延びるスリットを設けると、排泄液がスリット内を通じて前後方向に誘導され、吸収体をより広く吸収に利用できるようになる(例えば特許文献1、2参照)。
【0003】
しかし、吸収性物品は着用者の股間に挟まれているため、股を閉じた状況等では、吸収体を有する部分が幅方向に圧縮される結果、スリットの面積の減少は避けられない。そして、従来の吸収性物品のスリットのように両側縁が前後方向に沿う平行直線状であると、吸収体を有する部分が幅方向に圧縮されたとき、スリットの両側縁が接触することによりスリットが部分的又はほぼ全体的に消失してしまい、拡散性能が低下するという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-143535号公報
特開2012-245236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の主たる課題は、スリットが潰れることによる拡散性能の低下を抑制すること等にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、以下に述べる吸収性物品により解決される。
<第1の態様>
股間部と、股間部の前側及び後側にそれぞれ延出する前側部分及び後側部分と、
前記前側部分から前記後側部分にわたる吸収層であって、かつ少なくとも股間部に設けられた分岐せずに前後方向に延びたスリットを有する吸収層を一層以上含む吸収体と、
前記吸収層の表側に設けられた液透過性のトップシートとを備えた、吸収性物品であって、
前記スリットの両側縁は、展開状態で、前後方向の全体にわたり幅方向に離間しているとともに、
前記スリットは、展開状態で、前記スリットの両側縁の幅方向の間隔が最小である第1部分と、前記スリットの両側縁の幅方向の間隔が第1部分よりも広くかつ最大である第2部分とを有する、
ことを特徴とする吸収性物品。
【0007】
(作用効果)
本吸収性物品では、吸収体を有する部分が幅方向に圧縮されないか、又は圧縮されたとしてもスリットの両側縁が全く接触しない場合には、スリットの前後方向の全体が拡散性能の向上に寄与することになる。そして、吸収体を有する部分が幅方向に圧縮されてスリットの両側縁が接触した場合でも、第1部分における両側縁が先に接触して、それ以上の幅方向の圧縮変形が阻害されるため、第1部分以外の部分(第2部分を含む)ではスリットの隙間(両側縁の間隔)が維持されやすくなる。その結果、本吸収性物品では、スリットが潰れることによる拡散性能の低下を抑制することができる。
【0008】
<第2の態様>
前記スリットは、前記第1部分及び前記第2部分を交互に繰り返し有し、
前記スリットの前後方向の寸法に占める、前記第1部分以外の前後方向の寸法の割合が50~80%である、
第1の態様の吸収性物品。
【0009】
(作用効果)
第1部分によるスリットの潰れ防止機能と、第1部分以外の部分による拡散性能とを両立するためには、本態様のように構成することが望ましい。
【0010】
<第3の態様>
前記スリットの一部又は全部における両側縁は、幅方向の振幅を有する波状部分となっており、
前記スリットの一方の側縁の波状部分と、前記スリットの他方の側縁の波状部分とは波形が同じであるとともに、逆位相であるか若しくは位相がずれている、
第1又は2の態様の吸収性物品。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

大王製紙株式会社
吸収性物品
1日前
大王製紙株式会社
吸収性物品
29日前
大王製紙株式会社
吊り下げ箱
2か月前
大王製紙株式会社
RFIDタグ
29日前
大王製紙株式会社
シート包装体
1か月前
大王製紙株式会社
清掃用シート
2か月前
大王製紙株式会社
油性固形化粧料
2日前
大王製紙株式会社
トイレットロール
1か月前
大王製紙株式会社
トイレットロール
1か月前
大王製紙株式会社
アテンションラベル
2か月前
大王製紙株式会社
RFIDタグ及び下げ札
25日前
大王製紙株式会社
トイレットペーパーおよびシート包装体
1か月前
大王製紙株式会社
変性セルロース繊維及び変性セルロース微細繊維
2か月前
大王製紙株式会社
耐油紙及び包装袋
1か月前
大王製紙株式会社
変性セルロース繊維の製造方法及び変性セルロース微細繊維の製造方法
2か月前
個人
健康器具
5か月前
個人
歯の掃除具
8か月前
個人
短下肢装具
10日前
個人
歯茎みが品
6か月前
個人
鼾防止用具
5か月前
個人
塗り薬塗り具
7か月前
個人
脈波測定方法
5か月前
個人
白内障治療法
4か月前
個人
脈波測定方法
5か月前
個人
導電香
6か月前
個人
嚥下鍛錬装置
25日前
個人
前腕誘導装置
14日前
個人
洗井間専家。
4か月前
個人
マッサージ機
5か月前
個人
染毛方法
8か月前
個人
収納容器
7か月前
個人
発熱器具
8か月前
個人
ホバーアイロン
3か月前
個人
矯正椅子
2か月前
個人
歯の修復用材料
1か月前
個人
健康器具
7か月前
続きを見る