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公開番号
2025075522
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186752
出願日
2023-10-31
発明の名称
吸収性物品
出願人
大王製紙株式会社
代理人
弁理士法人永井国際特許事務所
主分類
A61F
13/533 20060101AFI20250508BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】高吸収性ポリマー粒子のジャリジャリとした感触が伝わりにくいものとする。
【解決手段】上記課題は、吸収体56、及びこの吸収体56を包む包装不織布58を有する吸収要素50を備え、吸収体56は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子を混合・集積してなる層を有するものであり、吸収要素50を幅方向WDに第1領域50A、第2領域50B及び第3領域50Cの3領域に分割したとき、幅方向WDの両側に位置する第1領域50A及び第3領域50C、並びに幅方向WDの中間に位置する第2領域50Bに、吸収要素50の表面から吸収体56内まで窪むとともに厚み方向に圧縮された底部51を有する溝53が格子状に設けられているとともに、第1領域50A及び第3領域50Cにおける溝53の深さが、第2領域50Bにおける溝53の深さよりも浅い、ことにより解決される。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
股間部と、前記股間部より前側及び後側にそれぞれ延びた前側部分及び後側部分とを有しており、
前記股間部を含む位置に設けられた吸収体、及びこの吸収体を包む包装不織布を有する吸収要素を備え、
前記吸収体は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子を混合・集積してなる層を有するものであり、
前記吸収要素を幅方向に第1領域、第2領域及び第3領域の3領域に分割したとき、幅方向の両側に位置する前記第1領域及び前記第3領域、並びに幅方向の中間に位置する前記第2領域に、前記吸収要素の表面から前記吸収体内まで窪むとともに厚み方向に圧縮された底部を有する溝が格子状に設けられているとともに、
前記第1領域及び前記第3領域における前記溝の深さが、前記第2領域における前記溝の深さよりも浅い、
ことを特徴とする吸収性物品。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記吸収体における前記パルプ繊維の目付けが100~450g/m
2
であり、
前記吸収体におけるパルプ繊維:高吸収性ポリマー粒子が、重量比で30:70~70:30であり、
前記吸収要素の厚みの最大値は4~35mmであり、
前記底部の厚みは前記吸収要素の厚みの最大値の10~30%であり、
前記第1領域及び前記第3領域における溝の深さは、前記第2領域における溝の深さの0.6~0.85倍である、
請求項1記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記底部の幅は1~3mmであり、
前記溝は、格子状に連続している、
請求項2記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記包装不織布は、一層又は複数層のメルトブローン層と、一層又は複数層の保護層とを有するものであり、
前記包装不織布の目付は、10~17g/m
2
であり、
前記保護層の構成繊維は、平均繊維径が10~25μmの繊維であり、
前記メルトブローン層の構成繊維は、平均繊維径が5μm以下の繊維であり、
前記包装不織布を5枚重ねた状態でJIS L 1096:2010に準じて測定されるA法(フラジール形法)の通気性が25.5~70.0cm
3
/cm
2
・sであり、
前記包装不織布は、前後方向における、JIS L 1913:2010に規定される標準時の伸び率が20~100%であり、
幅方向における、JIS L 1913:2010に規定される標準時の伸び率が20~110%である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記第1領域及び前記第3領域における前記吸収体の目付けは、前記第2領域における前記吸収体の目付けの0.65~0.85倍である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記吸収要素の表面に隣接するトップシートを有し、
前記吸収要素における幅方向の両端部が前記トップシートにより被覆されておらず、
前記トップシートにおける幅方向の両端部は前記吸収要素の表面に接合されていない非接合領域とされるとともに、これら非接合領域の間の領域はホットメルト接着剤により前記吸収要素の表面に接着された接着領域とされており、
前記第1領域及び前記第3領域は、前記非接合領域及び前記接着領域の境界と同じか又はそれよりも幅方向の中央側まで延びている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記包装不織布の内面と前記吸収体の外面とを接着するホットメルト接着剤を有し、
前記第1領域及び第3領域では、少なくとも前記包装不織布の下面と吸収体の上面とを接着するホットメルト接着剤がスロット塗布されており、
前記第2領域では、少なくとも前記包装不織布の下面と吸収体の上面とを接着するホットメルト接着剤が間欠塗布されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記第1領域及び前記第3領域における高吸収性ポリマー粒子の目付けが、前記第2領域における高吸収性ポリマー粒子の目付けよりも少ない、
請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
吸収性物品では、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子を混合・集積してなる吸収体を用いることが一般的であり、このような吸収体は製造時及び製造後の形状維持性を高めるために、クレープ紙等からなる包装シートが巻き付けられてなる吸収要素として内蔵されることが一般的である(例えば特許文献1、2参照)。
【0003】
吸収性物品の吸収要素は両脚の間に挟まれた状態で、歩行等の脚の動きにより幅方向両側から様々な方向の力を受けるため、股間部における良好なフィット性が求められる一方で、吸収体のヨレや割れ等の形状の崩れを防止するための形状維持性も求められている。もちろん、使い捨ておむつの吸収要素では、股間部における吸収性能の確保も要求される。
【0004】
吸収体の形状維持性を改善する手法としては、エンボス加工等により吸収要素を厚み方向に圧縮した底部を有する溝を格子状等のパターンで設けることが知られている(例えば特許文献1、2参照)。しかし、吸収体を包む包装シートがクレープ紙であると、圧縮部を形成する際、圧縮部の縁や、隣り合う圧縮部の間でクレープ紙が破けることがある。また、クレープ紙は排泄液を吸収した湿潤状態で強度が低下し、破けやすくなる。包装シートが破けると、そこから高吸収性ポリマー粒子が抜け出して、吸収性物品の表面まで出てくることもあるため好ましくない。
【0005】
包装シートとしては、目の細かい不織布(以下、包装不織布という)を用いることも知られている。しかし、包装不織布を用いた場合、吸収要素の表面に形成された溝の底部を指でなぞると、高吸収性ポリマー粒子のジャリジャリとした感触がするという問題点を有していた。このジャリジャリとした感触を使用者が感じてしまうと、着用感が悪化したり、商品イメージが低下したりするおそれがあるため好ましくない。特に吸収要素の両側部が位置する部位は、着用者の肌に押し付けられやすい部分でもあるため、そのようなジャリジャリとした感触は少ないほど好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-000236号公報
特許6380454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の主たる課題は、包装不織布を用いる場合において、高吸収性ポリマー粒子のジャリジャリとした感触が使用者に伝わりにくいものとすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決した吸収性物品は、以下のとおりである。
<第1の態様>
股間部と、前記股間部より前側及び後側にそれぞれ延びた前側部分及び後側部分とを有しており、
前記股間部を含む位置に設けられた吸収体、及びこの吸収体を包む包装不織布を有する吸収要素を備え、
前記吸収体は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子を混合・集積してなる層を有するものであり、
前記吸収要素を幅方向に第1領域、第2領域及び第3領域の3領域に分割したとき、幅方向の両側に位置する前記第1領域及び前記第3領域、並びに幅方向の中間に位置する前記第2領域に、前記吸収要素の表面から前記吸収体内まで窪むとともに厚み方向に圧縮された底部を有する溝が格子状に設けられているとともに、
前記第1領域及び前記第3領域における前記溝の深さが、前記第2領域における前記溝の深さよりも浅い、
ことを特徴とする吸収性物品。
【0009】
(作用効果)
包装不織布を用いた場合、厚み方向に圧縮された底部を有する溝を吸収要素の表面に形成すると、溝の底部では包装不織布及び吸収体が厚み方向に圧縮される結果、吸収体の表面及びその近くの高吸収性ポリマー粒子の量が相対的に増加するとともに、包装不織布及び吸収体の厚み方向の緩衝性の低下及び緻密化により、硬質化した吸収体の表面及びその近くに高吸収性ポリマー粒子が移動しにくい状態で保持され、それを薄くなった包装不織布で被覆することになる。そのため、溝の底部の位置で表面を指でなぞると、高吸収性ポリマー粒子のジャリジャリとした感触がする。そして、この感触は圧縮の程度に応じて強くなるものである。
また、前述のように、吸収要素の両側部が位置する部位は、着用者の肌に押し付けられやすい部分でもあるため、他の部分と比較してそのようなジャリジャリとした感触が伝わるおそれは高い。
これに対して、本吸収性物品では、幅方向の両側に位置する第1領域及び第3領域における溝の深さが、第2領域における溝の深さよりも浅い(つまり第1領域及び第3領域の溝の底部における圧縮の程度が、第2領域の溝の底部における圧縮の程度よりも弱く、密度が低い)ことにより、溝の深さが一定である場合と比べて、着用者の肌に押し付けられやすい第1領域及び第3領域を有する部分ほど、吸収体の表面及びその近くの高吸収性ポリマー粒子の量の増加が抑制されるとともに、包装不織布及び吸収体の厚み方向の緩衝性の低下及び緻密化も抑制されるため、高吸収性ポリマー粒子のジャリジャリとした感触が使用者に伝わりにくい、又は伝わるとしてもその感触は弱くなる。
また、第2領域はもちろん第1領域及び第3領域においても、吸収要素の表面から吸収体内まで窪むとともに厚み方向に圧縮された底部を有する溝が、格子状に設けられることにより、液拡散性、及び吸収体の形状維持性等も確保される。
【0010】
<第2の態様>
前記吸収体における前記パルプ繊維の目付けが100~450g/m
2
であり、
前記吸収体におけるパルプ繊維:高吸収性ポリマー粒子が、重量比で30:70~70:30であり、
前記吸収要素の厚みの最大値は4~35mmであり、
前記底部の厚みは前記吸収要素の厚みの最大値の10~30%であり、
前記第1領域及び前記第3領域における溝の深さは、前記第2領域における溝の深さの0.6~0.85倍である、
第1の態様の吸収性物品。
(【0011】以降は省略されています)
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