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公開番号2025070847
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181418
出願日2023-10-20
発明の名称クッキングペーパー
出願人大王製紙株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A47L 13/16 20060101AFI20250424BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】天然物由来の繊維を主成分とし、石油由来の合成繊維を含まなくとも乾燥時の強度及び吸液性に優れるとともに、耐熱性を有するクッキングペーパーを提供する。
【解決手段】上記課題は、パルプ繊維と再生セルロース繊維とが絡合されたパルプ混合不織布であり、前記再生セルロース繊維が非合成繊維であり、接着剤を含有せず、坪量が30～90g/m²である、ことを特徴とするパルプ混合不織布クッキングペーパーにより解決される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
パルプ繊維と再生セルロース繊維とが絡合されたパルプ混合不織布であり、
前記再生セルロース繊維が非合成繊維であり、
接着剤を含有せず、
坪量が３０～９０ｇ／ｍ
２
である、ことを特徴とするパルプ混合不織布クッキングペーパー。
続きを表示（約 470 文字）【請求項２】
前記パルプ繊維と再生セルロース繊維の配合割合が、５０：５０～８０：２０である、請求項１に記載のパルプ混合不織布クッキングペーパー。
【請求項３】
再生セルロース繊維の繊維長が２１ｍｍ以上７８ｍｍ以下である、請求項１に記載のパルプ混合不織布クッキングペーパー。
【請求項４】
前記再生セルロース繊維が、リヨセル繊維とレーヨン繊維のいずれか一方、又は両方からなる、請求項１に記載のパルプ混合不織布クッキングペーパー。
【請求項５】
前記再生セルロース繊維が、リヨセル繊維とレーヨン繊維の少なくとも一方からなり、
リヨセルとレーヨンの配合割合が１００：０～０：１００である、請求項１に記載のパルプ混合不織布クッキングペーパー。
【請求項６】
前記パルプ繊維と前記再生セルロース繊維とが一方面から水流絡合されたパルプ混合不織布であり、
少なくとも他方面に２～６ｍｍピッチの凸部が形成された、請求項１に記載のパルプ混合不織布クッキングペーパー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、クッキングペーパーに関するものである。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、クッキングペーパーは、主に調理時に使用されるものであり、例えば、パルプ繊維を基材シートとし、パルプ繊維の脱落を抑えるためにラテックスボンド法によって接着したものが知られている。このようなクッキングペーパーとしては、特許文献１を示すことができる。
【０００３】
特許文献１は、発明の解決課題を、風合いが良好であり、湿潤時に破れにくく、紙粉（リント）の脱落が少ないクッキングペーパーを提供するものであり、その課題を解決した発明が、所定の坪量、シート密度、圧縮仕事量、湿潤引張強度を備えた不織布を用いたクッキングペーパーである。そして、当該不織布が、繊維シートをラテックスボンド法によって接着した木材パルプ繊維とするものである。
【０００４】
上記の他にも、基材シートの原料にパルプ繊維だけではなくポリプロピレン樹脂を混ぜた不織布からなるクッキングペーパーや、レーヨンを含有する基材シートをラテックス接着剤で接着して洗濯耐久性を高めたもの、パルプ繊維からなる基材シートにレーヨン繊維層を積層したもの等知られている。
【０００５】
他方で、近年、マイクロプラスチックによる海洋汚染の問題が注目され、環境配慮の点等から世界的に各種製品の減プラスチック化や脱プラスチック化が進んでいる。従来クッキングペーパーにおける、石油由来の合成繊維の配合割合は２０％以上あり、このようなクッキングペーパーにおいても環境に配慮した石油由来の合成樹脂の使用量を少なくすることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２０１６－１３３０６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、昨今需要者の中には、樹脂素材が含まれるクッキングペーパーを敬遠する者や、大部分が天然物で作られたクッキングペーパーを好んで使用する者がおり、このような需要者にとって、合成ラテックスを接着剤に用いて製造されたものや樹脂が混じった不織布を含むものはニーズに合致しない。とはいえ、石油由来の合成繊維の配合割合を減らし、パルプ繊維の配合割合を単に増加させようとすると、強度の低下が懸念される。さらに、クッキングペーパーにおいて、バインダーや接着剤の塗布によって、強度を高めたとしても、バインダーの塗布等は吸液性が低下しやすく、コスト高となる欠点がある。他方、ポリプロピレン樹脂等を含むクッキングペーパーだと、ポリプロピレン樹脂の融点がネックとなり、高温調理時におけるクッキングペーパーの用途が限定されてしまう。
【０００８】
そこで、本発明の主たる課題は、天然物由来の繊維を主成分とし、石油由来の合成繊維を含まなくとも乾燥時の強度及び吸液性に優れるとともに、耐熱性を有するクッキングペーパーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の課題を解決するための手段は次のとおりである。
第一の手段は、
パルプ繊維と再生セルロース繊維とが絡合されたパルプ混合不織布であり、
前記再生セルロース繊維が非合成繊維であり、
接着剤を含有せず、
坪量が３０～９０ｇ／ｍ
２
である、
ことを特徴とするパルプ混合不織布クッキングペーパー。
【００１０】
第二の手段は、
前記パルプ繊維と再生セルロース繊維の配合割合が、５０：５０～８０：２０である、
第一の手段に係るパルプ混合不織布クッキングペーパー。
（【００１１】以降は省略されています）

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