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公開番号
2025064407
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023174162
出願日
2023-10-06
発明の名称
使い捨て着用物品
出願人
大王製紙株式会社
代理人
弁理士法人永井国際特許事務所
主分類
A61F
13/494 20060101AFI20250410BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】折り返しタイプの起き上がりギャザーにおけるフィット性を改善する。
【解決手段】上記課題は、前倒伏部分67F及び後倒伏部分67Bは、始端61から幅方向WDの中央側に延びる第1部分66a及びその末端から幅方向WDの外側に延びる第2部分66bを有し、起き上がり部分68は第1部分66aに続く第3部分66c及び第2部分66bに続く第4部分66dを有し、第3部分66cと第4部分66dとの境界に沿う第2ギャザー弾性部材63bよりも始端61側にギャザー弾性部材63を有せず、第3部分66cのほぼ全体を覆う防水樹脂フィルムからなるギャザー防水シート64が起き上がり部分68に固定されて高剛性領域が形成され、第4部分66dはギャザー防水シート64を有せず、かつ第3部分66cよりもシート積層数が少なく、第2ギャザー弾性部材63bと始端61の間で折れ曲がりが発生しにくくなることにより解決される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
表面の幅方向の両側部にそれぞれ設けられた、前後方向に沿って延びる始端から起き上がる起き上がりギャザーを備えた、使い捨て着用物品であって、
前記起き上がりギャザーは、前記始端から幅方向の中央側に延び出る主部と、前記主部の前端部が倒伏状態に固定されて形成された前倒伏部分及び前記主部の後端部が倒伏状態に固定されて形成された後倒伏部分と、前記主部における前記前倒伏部分及び前記後倒伏部分の間に位置する非固定の起き上がり部分と、前記起き上がり部分に幅方向に間隔を空けて複数本取り付けられた前後方向に沿うギャザー弾性部材とを有し、
前記前倒伏部分及び前記後倒伏部分は、前記始端から幅方向の中央側に延びる第1部分、及びこの第1部分の末端から幅方向の外側に延びる第2部分を有しているとともに、前記起き上がり部分は、前記前倒伏部分の前記第1部分から前記後倒伏部分の前記第1部分に続く第3部分及び前記前倒伏部分の前記第2部分から前記後倒伏部分の前記第2部分に続く第4部分を有しており、
前記ギャザー弾性部材は、前記第3部分における前記第4部分と反対側の末端部に取り付けられた第1ギャザー弾性部材と、前記第3部分と前記第4部分との境界に沿って取り付けられた第2ギャザー弾性部材とを含み、
前記第2ギャザー弾性部材よりも前記始端側に前記ギャザー弾性部材を有しておらず、
前記第3部分を覆う防水樹脂フィルムからなるギャザー防水シートが、少なくとも前記起き上がり部分の前後方向の全体にわたるように、前記起き上がり部分に固定されており、
前記ギャザー防水シートは、前記第2ギャザー弾性部材よりも前記始端側に5mm以内の位置から、少なくとも前記始端まで延びており、
前記ギャザー防水シートと前記起き上がり部分との固定領域は、前記ギャザー防水シートにおける前記第2ギャザー弾性部材側の末端よりも前記始端側に5mm以内の位置から、少なくとも前記始端まで延びており、
前記第3部分及び前記第4部分にわたるギャザー不織布を有するとともに、前記第4部分はギャザー防水シートを有せず、かつ前記第3部分よりもシート積層数が少ない、
ことを特徴とする使い捨て着用物品。
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【請求項2】
吸収体と、
前記吸収体の表側に設けられた液透過性のトップシートを有し、
前記トップシートは、前記吸収体の幅方向両側に延び出たトップシート延長部分を有し、
前記トップシート延長部分は、前記始端で表側に折り返されたトップシート折り返し部分を有し、
前記トップシート折り返し部分は、前記始端から前記ギャザー防水シートにおける前記第2ギャザー弾性部材側の末端を基準として幅方向に±5mm以内の位置まで延びるとともに、前記ギャザー防水シートに固定されており、
前記トップシート折り返し部分と前記ギャザー防水シートとの固定領域は、前記トップシート折り返し部分における前記第2ギャザー弾性部材側の末端よりも前記始端側に5mm以内の位置から、少なくとも前記始端まで延びている、
請求項1記載の使い捨て着用物品。
【請求項3】
前記吸収体の裏側に設けられた防水樹脂フィルムからなるバック防水シートを有し、
前記バック防水シートは、前記吸収体の幅方向両側に延び出たバック防水シート延長部分を有し、
前記バック防水シート延長部分は、前記始端で表側に折り返されたバック防水シート折り返し部分を有し、
前記バック防水シート折り返し部分が、前記ギャザー防水シートを構成している、
請求項2記載の使い捨て着用物品。
【請求項4】
前記吸収体の裏側に設けられた外装不織布を有し、
前記外装不織布は、前記吸収体の幅方向両側に延び出た外装延長部分を有し、
前記外装延長部分は、前記始端で表側に折り返された外装折り返し部分を有し、
前記外装折り返し部分は、前記始端から前記ギャザー防水シートにおける前記第2ギャザー弾性部材側の末端を基準として幅方向に±5mm以内の位置まで延びるとともに、前記ギャザー防水シートに固定されており、
前記外装折り返し部分と前記ギャザー防水シートとの固定領域は、前記外装折り返し部分における前記第2ギャザー弾性部材側の末端よりも前記始端側に5mm以内の位置から、少なくとも前記始端まで延びている、
請求項3記載の使い捨て着用物品。
【請求項5】
前記第3部分の45°カンチレバー法による剛軟度が80~150mmである、
請求項1~4のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品。
【請求項6】
前記吸収体は、前後方向の中間部に幅方向に括れた括れ領域を有し、
前記括れ領域における最小幅の部位の側縁と、前記始端との幅方向の間隔が5~20mmであり、
前記始端と前記第2ギャザー弾性部材との幅方向の間隔が10~25mmである、
請求項2~4のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、両側部に起き上がりギャザーを備えた使い捨て着用物品に関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的なパッドタイプ、テープタイプ、パンツタイプ等の各種使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の使い捨て着用物品においては、排泄物の横漏れを防止するために、前後方向に沿って延びる始端から起き上がる起き上がりギャザーが、表面の幅方向の両側部にそれぞれ設けられている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
起き上がりギャザーとしては種々の構造のものが存在するが、多くの起き上がりギャザーは次のような基本構造を有する。すなわち、起き上がりギャザーは、始端から幅方向の中央側に延び出る主部と、主部の前端部が倒伏状態に固定されて形成された前倒伏部分及び主部の後端部が倒伏状態に固定されて形成された後倒伏部分と、主部における前倒伏部分及び後倒伏部分の間に位置する非固定の起き上がり部分と、起き上がり部分に幅方向に間隔を空けて複数本取り付けられた前後方向に沿うギャザー弾性部材とを有する。
【0004】
使い捨て着用物品の起き上がりギャザーは、身体表面に対してより浅い角度で、かつより広い面積で接することが好ましく、またより狭い表面占有面積(展開状態で使い捨て着用物品の表面に占める主部の面積)でより高く起き上がる方が好ましい。そして、このような観点からは、前倒伏部分及び後倒伏部分は、始端から幅方向の中央側に延びる第1部分、及びこの第1部分の末端から幅方向の外側に延びる第2部分を有しているとともに、起き上がり部分は、前倒伏部分の第1部分から後倒伏部分の第1部分に続く第3部分及び前倒伏部分の第1部分から後倒伏部分の第1部分に続く第4部分を有しているもの(以下、折り返しタイプともいう)が好ましい。
【0005】
しかしながら、このような折り返しタイプの起き上がりギャザーでは、第1部分及び第2部分の境界が倒伏部分では固定されているものの、それらに続く起き上がり部分の第3部分及び第4部分は固定されておらず、着用状況により折り返し位置が第3部分及び第4部分の境界のみとならず、間隔を空けて複数個所で折れ曲がり、第4部分のフィット性が低下するおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-69864号公報
特許7252084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の主たる課題は、折り返しタイプの起き上がりギャザーにおけるフィット性を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、以下に述べる吸収性物品により解決される。
<第1の態様>
表面の幅方向の両側部にそれぞれ設けられた、前後方向に沿って延びる始端から起き上がる起き上がりギャザーを備えた、使い捨て着用物品であって、
前記起き上がりギャザーは、前記始端から幅方向の中央側に延び出る主部と、前記主部の前端部が倒伏状態に固定されて形成された前倒伏部分及び前記主部の後端部が倒伏状態に固定されて形成された後倒伏部分と、前記主部における前記前倒伏部分及び前記後倒伏部分の間に位置する非固定の起き上がり部分と、前記起き上がり部分に幅方向に間隔を空けて複数本取り付けられた前後方向に沿うギャザー弾性部材とを有し、
前記前倒伏部分及び前記後倒伏部分は、前記始端から幅方向の中央側に延びる第1部分、及びこの第1部分の末端から幅方向の外側に延びる第2部分を有しているとともに、前記起き上がり部分は、前記前倒伏部分の前記第1部分から前記後倒伏部分の前記第1部分に続く第3部分及び前記前倒伏部分の前記第2部分から前記後倒伏部分の前記第2部分に続く第4部分を有しており、
前記ギャザー弾性部材は、前記第3部分における前記第4部分と反対側の末端部に取り付けられた第1ギャザー弾性部材と、前記第3部分と前記第4部分との境界に沿って取り付けられた第2ギャザー弾性部材とを含み、
前記第2ギャザー弾性部材よりも前記始端側に前記ギャザー弾性部材を有しておらず、
前記第3部分を覆う防水樹脂フィルムからなるギャザー防水シートが、少なくとも前記起き上がり部分の前後方向の全体にわたるように、前記起き上がり部分に固定されており、
前記ギャザー防水シートは、前記第2ギャザー弾性部材よりも前記始端側に5mm以内の位置から、少なくとも前記始端まで延びており、
前記ギャザー防水シートと前記起き上がり部分との固定領域は、前記ギャザー防水シートにおける前記第2ギャザー弾性部材側の末端よりも前記始端側に5mm以内の位置から、少なくとも前記始端まで延びており、
前記第3部分及び前記第4部分にわたるギャザー不織布を有するとともに、前記第4部分はギャザー防水シートを有せず、かつ前記第3部分よりもシート積層数が少ない、
ことを特徴とする使い捨て着用物品。
【0009】
(作用効果)
本使い捨て着用物品の起き上がりギャザーでは、第4部分における第3部分と反対側の末端部に取り付けられた第1ギャザー弾性部材と、第3部分と第4部分との境界に沿って取り付けられた第2ギャザー弾性部材とを含み、第2ギャザー弾性部材よりも始端側にギャザー弾性部材を有していない。その結果、第4部分が低い角度のまま持ち上がり身体表面に面で接するとともに、第3部分がより高く起き上がるようになる。ここで、第3部分及び第4部分のうち第3部分のほぼ全体が特に剛性の高い防水樹脂フィルム(ギャザー防水シート)が貼り付けられた高剛性領域となっており、その末端近くを第2ギャザー弾性部材で持ち上げるため、起き上がり部分の折り返し位置は第2ギャザー弾性部材に沿う位置以外に発生しにくくなり、特に第2ギャザー弾性部材と始端との間での折れ曲がりは発生しにくくなる。つまり、起き上がり高さを確保する第3部分は、ギャザー防水シートにより高い防水性を有しつつ高い形状維持性も有するものとなる。一方、第4部分は剛性の高い防水樹脂フィルム(ギャザー防水シート)を有せず、第3部分よりもシート積層数が少ないため、柔軟(低剛性)に肌に接するものとなる。
【0010】
<第2の態様>
吸収体と、
前記吸収体の表側に設けられた液透過性のトップシートを有し、
前記トップシートは、前記吸収体の幅方向両側に延び出たトップシート延長部分を有し、
前記トップシート延長部分は、前記始端で表側に折り返されたトップシート折り返し部分を有し、
前記トップシート折り返し部分は、前記始端から前記ギャザー防水シートにおける前記第2ギャザー弾性部材側の末端を基準として幅方向に±5mm以内の位置まで延びるとともに、前記ギャザー防水シートに固定されており、
前記トップシート折り返し部分と前記ギャザー防水シートとの固定領域は、前記トップシート折り返し部分における前記第2ギャザー弾性部材側の末端よりも前記始端側に5mm以内の位置から、少なくとも前記始端まで延びている、
第1の態様の使い捨て着用物品。
(【0011】以降は省略されています)
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