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公開番号2024017244
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022119759
出願日2022-07-27
発明の名称樹脂組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類C08L 1/02 20060101AFI20240201BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】低比誘電率を維持しつつ、優れた熱寸法安定性を有する成形物が得られる樹脂組成物並びにこれを用いてなる絶縁材料、封止材及び電子材料を提供することを課題とする。
【解決手段】改質セルロース繊維、シリカ粒子及び樹脂を含む樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
改質セルロース繊維、シリカ粒子及び樹脂を含む樹脂組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記シリカ粒子の測定周波数5.8GHzにおける比誘電率が4.0以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記シリカ粒子の測定周波数5.8GHzにおける誘電正接が0.005以下である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記シリカ粒子の平均粒子径が0.1μm以上10μm以下である、請求項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記シリカ粒子のBET比表面積が、30m

/g以下である、請求項1~4のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記シリカ粒子が中空シリカ粒子である、請求項1~5のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記中空シリカ粒子の空孔率が、50体積%以上90体積%以下である、請求項6に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記樹脂組成物における樹脂100質量部に対する前記改質セルロース繊維に含まれるグルコース単位の含有量が、0.1質量部以上20質量部以下である、請求項1~7のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記シリカ粒子100質量部に対する前記改質セルロース繊維に含まれるグルコース単位の含有量が、0.1質量部以上40質量部以下である、請求項1~8のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記改質セルロース繊維中のグルコース単位の含有量が、1質量%以上80質量%以下である、請求項1~9のいずれかに記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物並びにこれを用いてなる絶縁材料、封止材及び電子材料に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
5Gに代表される高速通信技術や自動運転等に用いられるレーダー等では数十GHzの高周波の使用が検討されている。このような、高周波の電波に対応する高周波回路においては、伝送損失や伝送遅延の低減のために、低比誘電率の絶縁材料が必要とされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、中空無機微粒子、及び前記ポリイミド樹脂が可溶な溶媒を含む、印刷配線板用絶縁性樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-87097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の樹脂組成物は、熱寸法安定性が不十分であり、絶縁材料や封止材に用いる際に課題があった。
本発明は、低比誘電率を維持しつつ、優れた熱寸法安定性を有する成形物が得られる樹脂組成物並びにこれを用いてなる絶縁材料、封止材及び電子材料を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、シリカ粒子及び樹脂を含む樹脂組成物に、更に改質セルロース繊維を配合することによって、低比誘電率を維持しつつ、熱寸法安定性を向上させることができることを見出した。
本発明は、以下の〔1〕~〔4〕に関する。
〔1〕改質セルロース繊維、シリカ粒子及び樹脂を含む樹脂組成物。
〔2〕前記〔1〕に記載の樹脂組成物を用いてなる絶縁材料。
〔3〕前記〔1〕に記載の樹脂組成物を用いてなる封止材。
〔4〕前記〔1〕に記載の樹脂組成物を用いてなる電子材料。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、低比誘電率を維持しつつ、優れた熱寸法安定性を有する成形物が得られる樹脂組成物並びにこれを用いてなる絶縁材料、封止材及び電子材料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[樹脂組成物]
本発明の樹脂組成物は、改質セルロース繊維、シリカ粒子及び樹脂を含むことを特徴とする。
本発明の樹脂組成物によれば、低比誘電率を維持しつつ、優れた寸法安定性を有する成形物を得られる。その理由は定かではないが、以下のように考えられる。
樹脂にシリカ粒子を配合することにより、樹脂組成物より得られる成形物の比誘電率を低くすることができる。しかしながら、シリカ粒子の配合のみでは、十分な熱寸法安定性を得ることができなかった。
そこで、樹脂組成物にセルロース繊維を配合することで、成形物の熱寸法安定性を向上させることを試みたが、一般的なセルロース繊維では、樹脂に対する十分な分散性を得ることができず、成形物の熱寸法安定性を向上させることができなかった。
本発明の樹脂組成物は、改質セルロース繊維を用いることにより、樹脂と改質セルロース繊維との相溶性が高いため、樹脂中にセルロース繊維を十分に分散させることができ、熱寸法安定性を向上させることができると考えられる。また、改質セルロース繊維は、改質されていることにより水酸基の含有量が調節されるため、成形物の比誘電率を低くすることができると考えられる。
【0009】
本発明の樹脂組成物は、取り扱い性の観点から、更に溶媒を含んでもよい。溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノール、プロパノール、1-メトキシ-2-プロパノール(PGME)等の炭素数1~6のアルコール;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の炭素数3~6のケトン;酢酸エチル、酢酸ブチル等の炭素数4~6のエステル;炭素数5又は6の飽和炭化水素又は不飽和炭化水素;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素;炭素数2~5の低級アルキルエーテル;N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒等が例示される。これらは、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
【0010】
本発明の樹脂組成物は、1液型の樹脂組成物としてもよく、2液型の樹脂組成物としてもよい。
2液型の樹脂組成物とする場合、各液は、それぞれ1種以上の成分を含有しており、別個に包装された後、缶等の容器に入れられた状態で貯蔵保管されることが好ましく、内容物を成形時に混合することにより樹脂組成物を調製することができる。
例えば、樹脂組成物に含まれる樹脂が硬化性樹脂を含む場合、貯蔵安定性の観点から、改質セルロース繊維、シリカ粒子及び樹脂を含む液と、硬化剤又は硬化触媒を含む液との2液とすることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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