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公開番号2024017054
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022119432
出願日2022-07-27
発明の名称硬化性組成物
出願人東京応化工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08F 2/50 20060101AFI20240201BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】良好に硬化し、且つインクジェット塗布による成膜性も良好である硬化性組成物と、当該硬化性組成物の硬化物と、前述の硬化性組成物を用いる硬化膜の形成方法とを提供すること。
【解決手段】硬化性組成物に、多官能ビニルエーテル化合物(A)と、多官能チオール化合物(B)と、硬化剤(C)と、光増感剤(D)と、安定剤(E)とを含有させ、硬化剤(C)として、光ラジカル重合開始剤(C1)と、光酸発生剤(C2)とを用い、光増感剤(D)として、カルバゾール化合物を用い、安定剤(E)として、イミダゾール化合物を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
多官能ビニルエーテル化合物(A)と、多官能チオール化合物(B)と、硬化剤(C)と、光増感剤(D)と、安定剤(E)とを含み、
前記硬化剤(C)が、光ラジカル重合開始剤(C1)と、光酸発生剤(C2)とを含み、
光増感剤(D)が、カルバゾール化合物を含み、
安定剤(E)が、イミダゾール化合物を含む、硬化性組成物。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記光酸発生剤(C2)が、ジアゾメタン化合物を含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記硬化性組成物が、溶媒(S)を含むか、又は含まず、
前記硬化性組成物の質量に対する、前記溶媒(S)の質量の比率が、0質量%以上5質量%以下である、請求項1又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記カルバゾール化合物が、カルバゾール、又はN-アルキルカルバゾールである、請求項1又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
前記イミダゾール化合物が、1以上のラジカル重合性基を有する、請求項1又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
調製後の前記硬化性組成物の20℃においてE型粘度計で測定される初期粘度と、前記硬化性組成物の調製後に、20℃で2週間保管された前記硬化性組成物の、20℃においてE型粘度計で測定された保管後粘度との差の絶対値が、5cP以下である、請求項1又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の硬化性組成物の硬化物。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の硬化性組成物を基板上に塗布して塗布膜を形成することと、
前記塗布膜を露光することと、
露光された塗布膜を加熱することと、を含む硬化膜の形成方法。
【請求項9】
前記硬化性組成物を、インクジェット法により、前記基板上に塗布する、請求項8に記載の硬化膜の形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物と、当該硬化性組成物の硬化物と、前述の硬化性組成物を用いる硬化膜の形成方法とに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、樹脂板、ガラス板、金属板等の表面保護の目的で、これらの材料の表面にコーティング層が設けられている。このようなコーティング層を形成するための、硬化性組成物について種々の検討がなされている。
【0003】
例えば、光ディスクの記録膜を保護するためのコーティング層を形成するために、インクジェット印刷法に適用可能な、カチオン重合性物質と光カチオン重合開始剤とを含有する紫外線硬化性樹脂組成物が提案されている(特許文献1を参照)。特許文献1に記載の紫外線硬化性樹脂組成物用いると、インクジェット法で形成した塗膜を紫外線で露光することにより、少量の紫外線硬化性樹脂組成物を用いて良好に硬化したコーティング層を形成できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平09-183928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、カチオン重合性物質と光カチオン重合開始剤とを含有する硬化性組成物は、長期間保管した場合に増粘する場合がある。つまり、カチオン重合性物質と光カチオン重合開始剤とを含有する硬化性組成物の保存安定性は必ずしも良好ではない。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであって、良好に硬化し、且つインクジェット塗布による成膜性も良好である硬化性組成物と、当該硬化性組成物の硬化物と、前述の硬化性組成物を用いる硬化膜の形成方法とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、硬化性組成物に、多官能ビニルエーテル化合物(A)と、多官能チオール化合物(B)と、硬化剤(C)と、光増感剤(D)と、安定剤(E)とを含有させ、硬化剤(C)として、光ラジカル重合開始剤(C1)と、光酸発生剤(C2)とを用い、光増感剤(D)として、カルバゾール化合物を用い、安定剤(E)として、イミダゾール化合物を用いることにより上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
【0008】
本発明の第1の態様は、多官能ビニルエーテル化合物(A)と、多官能チオール化合物(B)と、硬化剤(C)と、光増感剤(D)と、安定剤(E)とを含み、
硬化剤(C)が、光ラジカル重合開始剤(C1)と、光酸発生剤(C2)とを含み、
光増感剤(D)が、カルバゾール化合物を含み、
安定剤(E)が、イミダゾール化合物を含む、硬化性組成物である。
【0009】
本発明の第2の態様は、第1の態様にかかる硬化性組成物の硬化物である。
【0010】
本発明の第3の態様は、第1の態様にかかる硬化性組成物を基板上に塗布して塗布膜を形成することと、
塗布膜を露光することと、
露光された塗布膜を加熱することと、を含む硬化膜の形成方法である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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