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公開番号2024015967
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-06
出願番号2023087461
出願日2023-05-29
発明の名称ウレタンフォームの分解剤
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C08L 71/02 20060101AFI20240130BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、水酸基価が低い分解生成物を得ることが出来るウレタンフォームの分解剤を提供するものである。
【解決手段】本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、水酸基価が30~700mgKOH/gであり、かつ溶解度パラメータ(SP値)が8~14(cal/cm3)1/2であるポリオールからなるウレタンフォームの分解剤であり、ポリオールが、1分子あたり2~4個の水酸基を有するポリオールからなる請求項1に記載のウレタンフォームの分解剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水酸基価が30~700mgKOH/gであり、かつ溶解度パラメータ(SP値)が8~14(cal/cm


1/2
であるポリオールからなるウレタンフォームの分解剤。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
ポリオールが、1分子あたり2~4個の水酸基を有するポリオールからなる請求項1に記載のウレタンフォームの分解剤。
【請求項3】
ポリオールがポリエーテルポリオールからなる請求項1に記載のウレタンフォームの分解剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウレタンフォームの分解剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
地球温暖化、オゾン層破壊などの地球環境問題への意識の高まりとともに、近年廃棄物処理技術、特に廃プラスチックのリサイクル技術の研究開発が急速に進められている。廃プラスチックのリサイクル技術として化学的処理により原料として再生するケミカルリサイクルは資源の循環利用の観点から有用である。
【0003】
ポリウレタンのケミカルリサイクル技術の一つとしてグリコール分解法が知られている(特許文献1)。グリコール分解法は、廃ポリウレタンを過剰のジオール中で加熱混合することにより分解し、ポリオールを生成回収する方法である。このグリコール分解法においてはポリオール化合物等が生成する。
グリコール分解法において、ウレタンフォームの分解剤としては、炭素数が2~6個の脂肪族ジオール(特許文献1)やジエチレングリコール(特許文献2~3)などの低分子の化合物が使用されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公昭53-029359号公報
特許第5358635号公報
特許第4319298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ウレタンフォームの分解剤として、ジエチレングリコールなどの低分子の化合物を使用する場合、得られる分解生成物の水酸基価が高く、得られた分解生成物から所望の硬度を有するウレタンフォームを再形成するのが難しいという問題があった。
更に、ジエチレングリコールなどの低分子の化合物は、ウレタンフォームを再形成する際、ポリエーテルポリオールと分離してしまうため、得られた分解生成物から取り除く必要があった。
従って、本発明は、水酸基価が低い分解生成物を得ることが出来るウレタンフォームの分解剤を提供するものである。更に得られた分解生成物が分解剤とポリエーテルポリオールとに分離しない、分解剤を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、水酸基価が30~700mgKOH/gであり、かつ溶解度パラメータ(SP値)が8~14(cal/cm


1/2
であるポリオールからなるウレタンフォームの分解剤である。
【発明の効果】
【0007】
本発明のウレタンフォームの分解剤を使用することにより、水酸基価が低い分解生成物を得ることが出来る。更に得られた分解生成物が分解剤とポリエーテルポリオールとに分離しないため、分解剤を除去することなくウレタンフォームを再形成することが出来る。
【発明を実施するための形態】
【0008】
分解されるウレタンフォームは、特に限定されるものではないが、例えば、製造工程において発生するフォーム屑(切り欠きフォーム、ばり、空気抜き穴などからの洩れフォーム、品質管理などのためのフリー発泡フォーム、不良品など)や、使用済みの各種産業製品(産業機器、家具、建材など)から回収された回収フォームなどが挙げられる。
【0009】
分解に用いるウレタンフォームの形状は、特に制限はないが、例えば、フォーム屑や回収フォームをそのまま用いてもよいし、カッター刃を備えるペレタイザー、カッターミル、セントリーカッター、一軸破砕機及び二軸破砕機等で更に細断したフォームでもよい。
【0010】
本発明のウレタンフォームの分解剤はポリオールからなる。ポリオールとしては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール及びエポキシポリオール等をあげることができる。これらのうち、得られるウレタンフォームの耐加水分解性及びウレタンフォームの分解物の粘度の観点より、ポリエーテルポリオールが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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