TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024014567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022117490
出願日2022-07-22
発明の名称刺激感緩和剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/34 20060101AFI20240125BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】皮膚や粘膜による刺激を緩和できるTRPA1活性抑制剤、及び皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤の提供。
【解決手段】(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを有効成分とするTRPA1活性抑制剤、皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを有効成分とするTRPA1活性抑制剤。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを有効成分とする皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤。
【請求項3】
皮膚又は粘膜の刺激感をTRPA1活性抑制により緩和する請求項2記載の刺激感緩和剤。
【請求項4】
刺激感原因物質による皮膚又は粘膜の感覚刺激を緩和する請求項2又は3記載の刺激感緩和剤。
【請求項5】
刺激感原因物質が防腐剤、防腐助剤、アルコール類又はアンモニアである請求項4記載の刺激感緩和剤。
【請求項6】
(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを、刺激感原因物質を含有する組成物と配合するか、又は組み合わせる、当該刺激感原因物質による皮膚又は粘膜の感覚刺激を緩和する方法。
【請求項7】
刺激感原因物質が防腐剤、防腐助剤、アルコール類又はアンモニアである請求項6記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、TRPA1活性抑制剤及び刺激感緩和剤に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
感覚は、外部から受けた刺激が電気信号に変換され、神経細胞を通じて脳に伝達されることで生じる。外部刺激を電気信号に変換するには、その外部刺激を感知する受容体の存在が必要である。
TRPA1は、一過性受容器電位(TRP)イオンチャネルのスーパーファミリーに属する非選択性陽イオンチャネルであり、侵害受容ニューロンにおいて低温受容器(17℃)として見出された(非特許文献1)。その後、TRPA1は、マスタードオイルやそれに含まれるアリルイソチオシアネート(AITC)、シナモン、ガーリック、メチルサリチレート、オイゲノール、アルコール類等に反応する化学受容体であること、更には低温と機械刺激、化学刺激に応答する痛み受容体であることが報告されている(非特許文献2及び3)。
【0003】
また、パラベン類やアルカリ剤がTRPA1に応答し、TRPA1で形質転換させた細胞を用いてパラベン類やアルカリ剤の刺激を抑制する物質をスクリーニングできること(特許文献1及び2)が報告されている。
【0004】
斯様に、TRPA1は皮膚や粘膜の侵害受容器であり、様々な刺激によって活性化されることから、TRPA1の活性を抑制することは、刺激による痛みの軽減に有効であると考えられ、これまでに、被験物質とAITCを、TRPA1を発現する細胞に接触させて、AITCによりTRPA1を介して引き起こされる細胞内カルシウムイオン濃度の変化を測定することにより、刺激(痛み)抑制物質の探索・評価がなされ、刺激抑制物質が見出されている(非特許文献4、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-79528号公報
特開2009-82053号公報
特開2013-155172号公報
【非特許文献】
【0006】
Story et al. 2003, Cell 112, 819-829
Kwan et al. 2006, Neuron 50, 277-289
日本薬理学雑誌、第124巻、第219頁-第227頁、2004年、社団法人 日本薬理学会発行
Molecular Pain 2008, 4:48
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者は、これまでに、TRPA1の活性を抑制し、刺激感原因物質による皮膚や粘膜に対する刺激感の緩和に有用である物質として、下記式(1)で表される化合物を見出している(前記特許文献3)。
【0008】
JPEG
2024014567000001.jpg
26
170
【0009】
〔式中、R
1
及びR
3
はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を示し、R
2
は炭素数1~6のアルキル基を示し、R
4
は水素原子、メチル基又はエチル基を示し、点線と実線の二重線は単結合又は二重結合を示す。〕
【0010】
本発明は、より効果の高いTRPA1活性抑制剤、及び皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
容器
4日前
花王株式会社
容器
27日前
花王株式会社
袋容器
1か月前
花王株式会社
洗浄方法
19日前
花王株式会社
包装容器
1か月前
花王株式会社
固形食品
26日前
花王株式会社
吸収性物品
20日前
花王株式会社
半導体素子
1か月前
花王株式会社
乳化化粧料
6日前
花王株式会社
美容キット
4日前
花王株式会社
油脂組成物
18日前
花王株式会社
洗浄用物品
1か月前
花王株式会社
乳化化粧料
6日前
花王株式会社
口腔用組成物
1か月前
花王株式会社
基板処理方法
1か月前
花王株式会社
流体密封容器
27日前
花王株式会社
化粧料組成物
18日前
花王株式会社
経口用組成物
14日前
花王株式会社
経口用組成物
14日前
花王株式会社
経口用組成物
27日前
花王株式会社
エッチング液
11日前
花王株式会社
物品搬送装置
4日前
花王株式会社
ペット用トイレ
24日前
花王株式会社
ポンプユニット
24日前
花王株式会社
油性固形化粧料
26日前
花王株式会社
リパーゼ変異体
27日前
花王株式会社
糖質燃焼促進剤
18日前
花王株式会社
皮膚の分類方法
18日前
花王株式会社
皮膚洗浄剤組成物
4日前
花王株式会社
肌のくすみ改善剤
20日前
花王株式会社
鋳物製造用構造体
1か月前
花王株式会社
アイスクリーム類
14日前
花王株式会社
口腔内菌叢改善剤
26日前
花王株式会社
皮膚洗浄剤組成物
4日前
花王株式会社
スキンケアシステム
5日前
花王株式会社
吸収性物品の包装体
11日前
続きを見る