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公開番号2024012803
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-31
出願番号2022114536
出願日2022-07-19
発明の名称接合体の製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B29C 70/68 20060101AFI20240124BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】接合体の製造の簡略化に寄与する接合体の製造方法を実現する。
【解決手段】本開示の一形態に係る接合体の製造方法は、樹脂が繊維に含浸した複合材を加熱して接合される接合体の製造方法であって、複数の成形型の各々に複合材を沿わせて、複数の成形型を加熱し、複数の複合材の樹脂を半硬化状態とする工程と、複数の複合材の樹脂を半硬化状態にした後に複合材が沿った状態の複数の成形型を組み合わせて加熱し、複数の複合材を接合する工程と、を備える。複合材の樹脂を半硬化状態とする際に用いる複数の成形型と、複数の複合材を接合する際に用いる複数の成形型と、は共通である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂が繊維に含浸した複合材を加熱して接合される接合体の製造方法であって、
複数の成形型の各々に前記複合材を沿わせて、前記複数の成形型を加熱し、複数の複合材の樹脂を半硬化状態にする工程と、
前記複数の複合材の樹脂を半硬化状態にした後に前記複合材が沿った状態の前記複数の成形型を組み合わせて加熱し、前記複数の複合材を接合する工程と、
を備え、
前記複数の複合材の樹脂を半硬化状態にする際に用いる前記複数の成形型と、前記複数の複合材を接合する際に用いる前記複数の成形型とは共通である、接合体の製造方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記複数の成形型には、当該成形型を加熱する加熱部が内蔵されており、
前記成形型を加熱する際に、前記加熱部によって前記成形型を加熱する、請求項1に記載の接合体の製造方法。
【請求項3】
前記複数の成形型の各々に前記複合材を沿わせた後であって、前記複数の複合材の樹脂を半硬化状態にするために前記複数の成形型を加熱する前に、前記複数の成形型を組み立てる工程と、
前記複合材の樹脂を半硬化状態にした後に、前記複数の成形型を組み合わせた状態を解除する工程と、
前記複数の複合材を接合するために前記複数の成形型を組み合わせる際に対向する複合材の間に、繊維に含浸した樹脂が半硬化状態又は完全硬化状態で予め設定された形状に成形された複合材を含む補強部材を介在させる工程と、
を備え、
前記複数の複合材を接合するために前記複数の成形型を加熱した際に、前記対向する複合材と前記補強部材とを接合する、請求項1又は2に記載の接合体の製造方法。
【請求項4】
接合される複合材の間に接着部材を介在させる工程を備え、
前記複合材の樹脂と前記接着部材とは、等しい官能基を備える、請求項1又は2に記載の接合体の製造方法。
【請求項5】
前記接合体は、飛行体の翼である、請求項1又は2に記載の接合体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、接合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂が繊維に含浸した複合材(例えば、プリプレグ)の成形品は、高硬度及び軽量であるため、航空機などの飛行体の部品に多用されている。このような成形品を製造する場合、例えば、複合材相互を接合して接合体とされる。
【0003】
例えば、特許文献1の接合体の製造方法は、繊維に含浸した樹脂を硬化させた第1の複合材に表面処理を施して極性官能基を付与し、第1の複合材における極性官能基を付与した面に、未硬化の樹脂が繊維に含浸した第2の複合材を積層して第1の複合材と共に加熱し、第1の複合材と第2の複合体とを接合することで、接合体を製造している。
【0004】
ここで、特許文献2の接合体の製造方法は、RTM(Resin Transfer Molding)成形法によって半硬化状態の樹脂が繊維に含浸した第1の複合材を、接着剤を介して未硬化の樹脂が繊維に含浸した第2の複合材に載置し、第1の複合材と第2の複合材とを加熱して接着剤を介して接合することで、接合体を製造している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-14093号公報
特開2014-136418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願人は、以下の課題を見出した。近年、接合体の製造期間を短縮するために、特許文献2の接合体の製造方法のように、接合工程の前処理として、複合材の樹脂を半硬化状態にする場合がある。
【0007】
このような場合、一般的には、複合材の樹脂を半硬化状態にする際に用いられる成形型と、接合工程で用いられる成形型とは異なる。そのため、接合体の製造が煩雑になる課題を有する。
【0008】
本開示は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、接合体の製造の簡略化に寄与する接合体の製造方法を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る接合体の製造方法は、樹脂が繊維に含浸した複合材を加熱して接合される接合体の製造方法であって、
複数の成形型の各々に前記複合材を沿わせて、前記複数の成形型を加熱し、複数の複合材の樹脂を半硬化状態にする工程と、
前記複数の複合材の樹脂を半硬化状態にした後に前記複合材が沿った状態の前記複数の成形型を組み合わせて加熱し、前記複数の複合材を接合する工程と、
を備え、
前記複数の複合材の樹脂を半硬化状態にする際に用いる前記複数の成形型と、前記複数の複合材を接合する際に用いる前記複数の成形型とは共通である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、接合体の製造の簡略化に寄与する接合体の製造方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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