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公開番号2023171411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-01
出願番号2023158435,2022527534
出願日2023-09-22,2021-03-18
発明の名称ルーフマウントアンテナ取付構造
出願人原田工業株式会社
代理人個人
主分類H01Q 1/12 20060101AFI20231124BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】軽量且つ安価に構成できると共に、締結時に少ない力で取り付け可能なルーフマウントアンテナ取付構造を提供する。
【解決手段】ルーフマウントアンテナ取付構造は、第1ねじ部10と、第2ねじ部20と、脚付きワッシャ30と、開脚防止部40と、受止部50とからなる。脚付きワッシャ30は、車両ルーフ2の取付孔3の径よりも小さいワッシャリング31と、ワッシャリング31から延在し車両ルーフ2に当接し得る複数の爪部33が形成される脚部32とを有する。脚付きワッシャ30がワッシャリング31側から車両ルーフ2の取付孔3に挿入される際に、脚部32が一旦閉脚され挿入後に略元の状態に開脚するような弾性を有する。開脚防止部40は、第1ねじ部10と第2ねじ部20とが締結され爪部33が車両ルーフに当接する際に、所定以上に脚部が開脚されることを防止する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アンテナを車両ルーフの取付孔に固定するためのルーフマウントアンテナ取付構造であって、該ルーフマウントアンテナ取付構造は、
車両室外側に配置されるアンテナベースに設けられ、車両ルーフ側に突出し、車両ルーフの取付孔に挿入される第1ねじ部と、
前記第1ねじ部と締結される第2ねじ部と、
前記第1ねじ部又は第2ねじ部が貫通する貫通孔を有し車両ルーフの取付孔の径よりも小さいワッシャリングと、ワッシャリングから延在し車両ルーフに当接し得る爪部が形成される脚部とを有する、導電性板状体からなる脚付きワッシャであって、脚部がワッシャリングからアンテナベース側に向かって車両ルーフの取付孔よりも広く開脚したフレア形状を有すると共に、脚付きワッシャがワッシャリング側から車両ルーフの取付孔に挿入される際に、脚部が一旦閉脚され挿入後に略元の状態に開脚するような弾性を有し、ワッシャリングを介して第1ねじ部と第2ねじ部とが締結される際に、脚付きワッシャが連れ回らないように、及びワッシャリングを補強するために、ワッシャリングが屈曲部を有する、脚付きワッシャと、
前記脚付きワッシャのワッシャリングを介して第1ねじ部と第2ねじ部とが締結され爪部が車両ルーフに当接する際に、所定以上に脚部が開脚されることを防止する開脚防止部と、
前記アンテナベース、第1ねじ部、及び第2ねじ部の少なくとも何れか1つに設けられ、前記脚付きワッシャの爪部が車両ルーフに当接する際に、脚部の開脚方向の動きを制限できるように開脚防止部を受け止める受止部と、
を具備することを特徴とするルーフマウントアンテナ取付構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のルーフマウントアンテナ取付構造において、前記脚付きワッシャは、脚付きワッシャがワッシャリング側から車両ルーフの取付孔に挿入された後、第1ねじ部と第2ねじ部とが締結される前に、爪部先端が車両ルーフから浮いた状態となる程度に脚付きワッシャを仮固定するための仮止め部を有し、
前記アンテナベース、受止部、第1ねじ部、及び第2ねじ部の少なくとも何れか1つは、仮止め部が係止する係止部を有する、
ことを特徴とするルーフマウントアンテナ取付構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のルーフマウントアンテナ取付構造において、前記脚付きワッシャの脚部は、ワッシャリングの両側端から延在する2つの脚からなり、爪部は、各脚の先端部分に配置される2つの爪部からなる、ことを特徴とするルーフマウントアンテナ取付構造。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れかに記載のルーフマウントアンテナ取付構造であって、さらに、アンテナを車両ルーフの取付孔から外す際に、脚付きワッシャが車両ルーフから落下することを防止するために、車両ルーフの取付孔に係止する落下防止用係止部を有することを特徴とするルーフマウントアンテナ取付構造。
【請求項5】
請求項4に記載のルーフマウントアンテナ取付構造において、前記落下防止用係止部は、開脚防止部を脚付きワッシャの脚部が閉脚される方向に押圧することで、車両ルーフの取付孔への係止が解除されることを特徴とするルーフマウントアンテナ取付構造。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5の何れかに記載のルーフマウントアンテナ取付構造において、前記脚付きワッシャのワッシャリングの貫通孔は、第1ねじ部又は第2ねじ部に対するねじの緩み止めとなる内歯を有することを特徴とするルーフマウントアンテナ取付構造。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6の何れかに記載のルーフマウントアンテナ取付構造において、前記脚付きワッシャのワッシャリングの貫通孔は、第1ねじ部又は第2ねじ部よりも大きい内径孔及び略等しい内径孔を組み合わせるダルマ形状からなることを特徴とするルーフマウントアンテナ取付構造。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7の何れかに記載のルーフマウントアンテナ取付構造において、前記脚付きワッシャの脚部は、脚部を補強するために、補強用屈曲部を有することを特徴とするルーフマウントアンテナ取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はルーフマウントアンテナ取付構造に関し、特に、車両ルーフの取付孔に挿入して固定されるアンテナ用のルーフマウントアンテナ取付構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の車両ルーフに取り付けられるアンテナには、例えば特許文献1に開示されるようなルーフマウントアンテナがある。これは、車両ルーフに設けられた取付孔に、アンテナベースから突出するねじボスを挿入し、車両室内側からナットで締結して車両ルーフに固定されるものである。このような構成の場合、取付作業時にナットを落としてしまう場合や、また、車両ルーフを介して車両室内側から締結を行うため、作業性が悪いという問題もあった。
【0003】
このような作業性の悪さを解消するために、本願と同一の出願人による特許文献2には、車両への取り付けが容易で作業者の負担を軽減することが可能なルーフマウントアンテナの取付構造が開示されている。この取付構造は、脚付きワッシャを用いており、まず車両ルーフの取付孔に車両室外側から取付構造を挿入する。挿入時には脚付きワッシャの脚が閉じている状態のため、取付構造を取付孔に通すことが可能である。そして、車両室内側からのボルト等の締結に伴い、脚付きワッシャの脚部がねじボスに設けられた当接部に当接して広がると共に、車両ルーフの車両室内側に脚部の爪が食い込む。これにより、車両ルーフに固定されると共に車両ルーフに電気的に接続(接地)されるものである。
【0004】
また、脚付きワッシャを予めボルトでボスに固定しておいた状態で車両ルーフに押圧して実装する車両用アンテナも知られている(特許文献3)。これは、脚付きワッシャの脚部側面を丸め込むように横方向に折り曲げて構成されるガイド板が、ボスに設けられた凸条部を把持するように構成され、脚付きワッシャが凸条部に導かれるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-036315号公報
特開2006-248486号公報
中国特許出願公開第106129583号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に記載のルーフマウントアンテナ取付構造の場合、確実に爪を車両ルーフに食い込ませるために脚付きワッシャを厚い板状体で構成している。したがって、脚付きワッシャの脚部をねじボスに設けられた当接部に当接して広げるためには、ボルトによる締結の際に非常に大きな力が必要となっていた。このため、作業者の負担が大きかった。さらに、締結時の強い力により車両ルーフが変形してしまう場合もあった。また、脚付きワッシャを厚い板状体で構成するので、ある程度重量もあった。
【0007】
また、特許文献3に記載の車両用アンテナは、ガイド板が複雑な折り曲げ構造であると共に、凸条部に確実に導かれるようにするために正確に折り曲げて構成される必要があり、コストがかかるものであった。また、ガイド板は、脚部側面を丸め込むように横方向に折り曲げて構成されるものであるため、ボルトによる締結時に脚部が開脚する方向に力が加わった場合に、丸め込むように折り曲げられたガイド板も広がってしまうおそれもあった。さらに、車両ルーフに押圧して実装する際に、ボスに対して脚付きワッシャの位置が固定されないため、ベースと爪部の間に間隙が無くなり、車両ルーフを介在できない状態になるおそれもあった。
【0008】
本発明は、斯かる実情に鑑み、軽量且つ安価に構成できると共に、締結時に少ない力で取り付け可能であり、また、確実に車両ルーフに仮固定できるように構成することも可能なルーフマウントアンテナ取付構造を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した本発明の目的を達成するために、本発明によるルーフマウントアンテナ取付構造は、車両室外側に配置されるアンテナベースに設けられ、車両ルーフ側に突出し、車両ルーフの取付孔に挿入される第1ねじ部と、第1ねじ部と締結される第2ねじ部と、第1ねじ部又は第2ねじ部が貫通する貫通孔を有し車両ルーフの取付孔の径よりも小さいワッシャリングと、ワッシャリングから延在し車両ルーフに当接し得る爪部が形成される脚部とを有する、導電性板状体からなる脚付きワッシャであって、脚部がワッシャリングからアンテナベース側に向かって車両ルーフの取付孔よりも広く開脚したフレア形状を有すると共に、脚付きワッシャがワッシャリング側から車両ルーフの取付孔に挿入される際に、脚部が一旦閉脚され挿入後に略元の状態に開脚するような弾性を有し、ワッシャリングを介して第1ねじ部と第2ねじ部とが締結される際に、脚付きワッシャが連れ回らないように、及びワッシャリングを補強するために、ワッシャリングが屈曲部を有する、脚付きワッシャと、脚付きワッシャのワッシャリングを介して第1ねじ部と第2ねじ部とが締結され爪部が車両ルーフに当接する際に、所定以上に脚部が開脚されることを防止する開脚防止部と、アンテナベース、第1ねじ部、及び第2ねじ部の少なくとも何れか1つに設けられ、脚付きワッシャの爪部が車両ルーフに当接する際に、脚部の開脚方向の動きを制限できるように開脚防止部を受け止める受止部と、を具備するものである。
【0010】
ここで、脚付きワッシャは、脚付きワッシャがワッシャリング側から車両ルーフの取付孔に挿入された後、第1ねじ部と第2ねじ部とが締結される前に、爪部先端が車両ルーフから浮いた状態となる程度に脚付きワッシャを仮固定するための仮止め部を有し、アンテナベース、受止部、第1ねじ部、及び第2ねじ部の少なくとも何れか1つは、仮止め部が係止する係止部を有する、ものであれば良い。
(【0011】以降は省略されています)

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