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公開番号2023147083
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-12
出願番号2022054643
出願日2022-03-29
発明の名称発泡成形体の製造方法
出願人株式会社アーケム
代理人個人
主分類B29C 44/60 20060101AFI20231004BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】発泡体から埋設部材の一部を露出させてなる発泡成形体を、容易に得るための、発泡成形体の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る、発泡成形体の製造方法は、成形型1を用いることによって、発泡体から埋設部材の一部を露出させてなる発泡成形体を得るための、発泡成形体の製造方法である。成形型1のキャビティS1に、埋設部材12を配置して、キャビティS1内で発泡原料を発泡させ、埋設部材12の一部12aに向けてガスを噴射する。ガスの噴射圧は、発泡原料の発泡圧と同等の圧力であり、ガスの噴射は、発泡原料が反応を開始した時点に開始され、遅くとも当該発泡原料のライズタイムが経過するまで継続される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
成形型を用いることによって、発泡体から埋設部材の一部を露出させてなる発泡成形体を得るための、発泡成形体の製造方法であって、
前記成形型の内部に形成されたキャビティに、前記埋設部材の前記一部が前記キャビティの下面よりも高い位置となるように、当該埋設部材を配置して、前記キャビティ内で発泡原料を発泡させる、発泡原料発泡工程と、
前記キャビティ内の、前記埋設部材の前記一部に向けてガスを噴射する、ガス噴射工程と、を含んでおり、
前記ガスの噴射圧は、前記発泡原料の発泡圧と同等の圧力であり、
前記ガスの噴射は、前記発泡原料が反応を開始した時点に開始され、遅くとも当該発泡原料のライズタイムが経過するまで継続される、発泡成形体の製造方法。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記ガスの噴射時間は、前記埋設部材の前記一部と、前記キャビティの下面との間の高さに応じて調整されるものであり、前記埋設部材の露出寸法が異なる、2つ以上の発泡成形体を製造する場合、前記ガスの噴射時間は、前記高さが高い方を前記高さが低い方に比べて長くする、請求項1に記載された、発泡成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来の発泡成形体としては、例えば、車両のシートフレームに固定するためのフレーム材を発泡体から突出させた、発泡成形体が知られている(例えば、特許文献1参照。)。こうした発泡成形体は、何らの対策を施さない場合、金型を用いたモールド成形時において、発泡体から突出させるべきフレーム材の周りに駄肉が生じる。このため、従来の、発泡成形体の製造方法には、例えば、特許文献1に記載の製造方法のように、前記金型のキャビティ内に、回動型のような着脱可能なクリアランス部材(入れ子)を設けることによって、発泡原料を供給する前に予め、発泡体から突出させるべきフレーム材の周囲にクリアランスを形成しておくものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5663315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の製造方法は、成形型(金型)の内部にクリアランス部材を配置するため、作業者による手作業が必要となり、作業工数も増加する。また、成形型内にクリアランス部材を配置する場合、成形型とクリアランス部材との間に発泡原料が流れた場合、発泡体が狙いと異なる形状で形成されることが懸念される。加えて、特許文献1に記載のように、クリアランス部材として回転型を用いた場合、当該回転型の回転機構に発泡体が侵入・付着するため、定期的なメンテンナンスが必要となる。
【0005】
本発明の目的は、発泡体から埋設部材の一部を露出させてなる発泡成形体を、容易に得るための、発泡成形体の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る、発泡成形体の製造方法は、成形型を用いることによって、発泡体から埋設部材の一部を露出させてなる発泡成形体を得るための、発泡成形体の製造方法であって、
前記成形型の内部に形成されたキャビティに、前記埋設部材の前記一部が前記キャビティの下面よりも高い位置となるように、当該埋設部材を配置して、前記キャビティ内で発泡原料を発泡させる、発泡原料発泡工程と、前記キャビティ内の、前記埋設部材の前記一部に向けてガスを噴射するガス噴射工程と、を含んでおり、前記ガスの噴射圧は、前記発泡原料の発泡圧と同等の圧力であり、 前記ガスの噴射は、前記発泡原料が反応を開始した時点に開始され、遅くとも当該発泡原料のライズタイムが経過するまで継続される。本発明に係る、発泡成形体の製造方法によれば、発泡体から埋設部材の一部を露出させてなる発泡成形体を、容易に得ることができる。
【0007】
本発明に係る、発泡成形体の製造方法は、前記ガスの噴射時間は、前記埋設部材の前記一部と、前記キャビティの下面との間の高さに応じて調整されるものであり、前記埋設部材の露出寸法が異なる、2つ以上の発泡成形体を製造する場合、前記ガスの噴射時間は、前記高さが高い方を前記高さが低い方に比べて長くすることが好ましい。この場合、埋設部材の露出寸法が異なる、発泡成形体を、容易に得ることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、発泡体から埋設部材の一部を露出させてなる発泡成形体を、容易に得るための、発泡成形体の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る、発泡成形体の製造方法に使用可能な成形型システムの一例を概略的に示す断面図である。
図1の成形型システムを用いることによって成形可能な、発泡成形体を概略的に示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る、発泡成形体の製造方法を説明するために、図1に記載の成形型の一部を拡大して示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る、発泡成形体の製造方法との比較のための、比較例としての、発泡成形体の製造方法を説明するために、当該比較例に係る、成形型の、図1に記載の成形型の一部に相当する部分を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る、発泡成形体の製造方法について説明をする。
(【0011】以降は省略されています)

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