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公開番号2023140698
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-05
出願番号2022046672
出願日2022-03-23
発明の名称乾燥システムおよびその制御方法
出願人株式会社大川原製作所
代理人個人,個人,個人
主分類F26B 3/14 20060101AFI20230928BHJP(乾燥)
要約【課題】供給された蒸気を用いて被乾燥物を乾燥する乾燥機備えた乾燥システムおよびその制御方法に関し、過乾燥の発生を抑えることができる。
【解決手段】供給された蒸気を用いて被乾燥物を乾燥する乾燥機1と、単位時間当たりの乾燥用蒸気の供給量であるハイカット流量が設定され、乾燥機1に供給する乾燥用蒸気の流量をハイカット流量未満に抑える流量調整部71と、被乾燥物の水分及び投入量に関する被乾燥物情報(被乾燥物水分W1)を取得する被乾燥物情報取得部43,6と、乾燥機1で乾燥された乾燥物の水分又は温度に関する乾燥物情報(乾燥物水分W2)を取得する乾燥物情報取得部52,6と、被乾燥物情報および乾燥物情報に基づいてハイカット流量を算出し、算出したハイカット流量を流量調整部71に設定する制御部6とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
供給された蒸気を用いて被乾燥物を乾燥する乾燥機と、
単位時間当たりの蒸気の供給量であるハイカット流量が設定され、前記乾燥機に供給する蒸気の流量を該ハイカット流量未満に抑える流量調整部と、
被乾燥物の水分及び投入量に関する被乾燥物情報を取得する被乾燥物情報取得部と、
前記乾燥機で乾燥された乾燥物の水分又は温度に関する乾燥物情報を取得する乾燥物情報取得部と、
前記被乾燥物情報および前記乾燥物情報に基づいて前記ハイカット流量を算出し、算出した該ハイカット流量を前記流量調整部に設定する制御部とを備えたことを特徴とする乾燥システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記乾燥物情報が前記乾燥機の乾燥能力の上昇を表す情報であった場合には、前記流量調整部に設定している前記ハイカット流量よりも低いハイカット流量を算出し、該乾燥物情報が該乾燥能力の低下を表す情報であった場合には、該流量調整部に設定している該ハイカット流量よりも高いハイカット流量を算出し、算出した該ハイカット流量を該流量調整部に設定するものであることを特徴とする請求項1記載の乾燥システム。
【請求項3】
前記乾燥機は、被乾燥物を攪拌する攪拌駆動を行うものであり、
前記制御部は、前記攪拌駆動の駆動速度も制御するものでもあって、前記乾燥物情報が前記乾燥能力の上昇を表す情報であった場合には、該駆動速度を低下させ、該乾燥物情報が該乾燥能力の低下を表す情報であった場合には、該駆動速度を上昇させるものであることを特徴とする請求項2記載の乾燥システム。
【請求項4】
供給された蒸気を用いて被乾燥物を乾燥する乾燥機と、単位時間当たりの蒸気の供給量であるハイカット流量が設定され、該乾燥機に供給する蒸気の流量を該ハイカット流量未満に抑える流量調整部と、被乾燥物の水分及び投入量に関する被乾燥物情報を取得する被乾燥物情報取得部と、該乾燥機で乾燥された乾燥物の水分又は温度に関する乾燥物情報を取得する乾燥物情報取得部とを備えた乾燥システムの制御方法であって、
前記被乾燥物情報取得部で前記被乾燥物情報を取得し前記乾燥物情報取得部で前記乾燥物情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記被乾燥物情報および前記乾燥物情報に基づいて前記ハイカット流量を算出する算出ステップと、
前記算出ステップで算出した前記ハイカット流量を前記流量調整部に設定する設定ステップとを有することを特徴とする乾燥システムの制御方法。
【請求項5】
前記算出ステップは、前記乾燥物情報が前記乾燥機の乾燥能力の上昇を表す情報であった場合には、前記流量調整部に設定している前記ハイカット流量よりも低いハイカット流量を算出し、該乾燥物情報が該乾燥能力の低下を表す情報であった場合には、該流量調整部に設定している該ハイカット流量よりも高いハイカット流量を算出するステップであることを特徴とする請求項4記載の乾燥システムの制御方法。
【請求項6】
前記乾燥機が被乾燥物を攪拌する攪拌駆動を制御する攪拌制御ステップを有し、
前記攪拌制御ステップは、前記乾燥物情報が前記乾燥能力の上昇を表す情報であった場合には、前記攪拌駆動の駆動速度を低下させ、該乾燥物情報が該乾燥能力の低下を表す情報であった場合には、該駆動速度を上昇させるステップであることを特徴とする請求項5記載の乾燥システムの制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、供給された蒸気を用いて被乾燥物を乾燥する乾燥機備えた乾燥システムおよびその制御方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
蒸気式伝導伝熱乾燥機では、投入する被乾燥物の水分、投入量、無機分量、油分等の物性により、乾燥機の乾燥能力(総括伝熱係数)が変動する。一定の投入量で乾燥後の乾燥物の水分が目標水分になるように運転していても、上記物性が変化することで乾燥能力が上昇する場合がある。乾燥能力が上昇すると、伝熱面で熱交換され、熱媒体の蒸気がドレン化する。その結果、過乾燥となって、乾燥物の水分は、減率乾燥の領域まで下がり続けてしまい、エネルギーコスト的にも好ましくない。
【0003】
特許文献1では、投入する被乾燥物の水分、投入量等を測定し、供給する蒸気の量を求め、供給する蒸気の流量を調整する流量調整弁を制御することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭62-112687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、投入する被乾燥物の測定値だけで流量調整弁を制御しても過乾燥の発生を抑えることができないのが実情である。
【0006】
本発明は上記事情に鑑み、過乾燥の発生を抑えることができる乾燥システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を解決する本発明の乾燥システムは、
供給された蒸気を用いて被乾燥物を乾燥する乾燥機と、
単位時間当たりの蒸気の供給量であるハイカット流量が設定され、前記乾燥機に供給する蒸気の流量を該ハイカット流量未満に抑える流量調整部と、
被乾燥物の水分及び投入量に関する被乾燥物情報を取得する被乾燥物情報取得部と、
前記乾燥機で乾燥された乾燥物の水分又は温度に関する乾燥物情報を取得する乾燥物情報取得部と、
前記被乾燥物情報および前記乾燥物情報に基づいて前記ハイカット流量を算出し、算出した該ハイカット流量を前記流量調整部に設定する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の乾燥システムによれば、前記流量調整部に前記ハイカット流量が自動的に設定されるため、蒸気が過剰に供給されることが常になくなり、過乾燥の発生を抑えることができる。
【0009】
なお、前記乾燥物情報取得部は、乾燥物の温度(品温)又は水分を測定するものである。一方、前記被乾燥物情報取得部は、被乾燥物の水分及び投入量を測定するものであってもよいし、測定するのではなく、前処理工程等から送信されてきたり、オペレータが入力した被乾燥物情報を取得するものであってもよい。
【0010】
前記乾燥機としては、蒸気式伝導伝熱乾燥機があげられ、被乾燥物が投入される容器の外側の例えばジャケット部に蒸気が供給される乾燥機であってもよいし、該容器の内側の伝熱部材に蒸気が供給される乾燥機であってもよいし、両者が併存する乾燥機であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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