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公開番号2023133046
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-22
出願番号2022057467
出願日2022-03-11
発明の名称製氷器
出願人個人,個人,個人
代理人
主分類F25C 1/24 20180101AFI20230914BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】 透明度の高い球体部分を含み、内部に白濁部分が配置されるパール富士を象った氷を製造することができる製氷機を提供する。
【解決手段】 満月部111と、山頂部112aと、山裾部121bとを備えることによりパール富士型を天地反転させた形状をなすシリコンカップ110の周囲に、発砲プラスチック系で弾力性を有する断熱材120及び空気層170を配置するとともに、満月部111の外周及び山裾部121bの開口とにそれぞれ硬質のぢ第一膨張防止カバー130及び第二膨張防止カバー140を配置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内部に球状の空洞が形成される満月部と、前記満月部の上方に一体成型されて平面に開口を有する山部とを備える柔軟性を有するカップ部と、前記満月部の外周面を覆う第1膨張防止カバーと、前記山部の内部に受容される水の液面との間に空隙が生じるように前記開口に配置される第2膨張防止カバーと、前記山部の外周を覆い弾力性を有する断熱部材とを備え、
前記第二膨張防止カバーは、前記空隙にある空気を外部に排出させる空気抜き孔が形成されるとともに、前記空隙の容積が、前記水が氷結するときの膨張体積以上であり、
前記断熱部材は、前記満月部側から前記開口側にかけて徐々に厚みが増加することを特徴とする製氷器。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記第1膨張防止カバー及び前記第2膨張防止カバーは、硬質かつ低断熱の素材から形成されることを特徴とする請求項1記載の製氷器。
【請求項3】
前記山部は、山頂部の内部断面形状が正八角形であり、山裾部に向かうにつれて徐々に正円に変化することを特徴とする請求項1又は2記載の製氷器。
【請求項4】
低断熱の素材からなり、前記山頂部の下端の高さから下は柵状になっている円筒形外箱をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の製氷器。
【請求項5】
円筒形外箱は、山頂部の外周に配置される前記断熱部材の外径以上の内径に形成されることを特徴とする請求項4記載の製氷器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透明度の高い球体部分を含み、内部に白濁部分が配置されるパール富士を象った氷を製造することができる製氷器に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、氷を作るときには、空気や不純物を含まない水から先に凍り透明となり、空気や不純物を含む水が後から凍り白濁するという性質を利用し、断熱材などで冷気の伝わり方をコントロールすることで、透明な氷および球体の氷の美観を求める製氷器が用いられている。このような製氷器としては、例えば、コップ部2と、コップ部2における側部21の内面211に対して一定の位置にあって当該位置から上方へと移動可能に当接する下枠部31と当該下枠部31から下方に延びる底壁部32とを備える下製氷部3と、前記下製氷部3の上方に設けられ、コップ部2における側部21の内面211に対して一定の位置にあって当該位置から上方へと移動可能に当接する上枠部41と上枠部41から上方に延びる天壁部42とを備える上製氷部4と、コップ部2における側部21の外方に位置する断熱部5と、を備え、下製氷部3における下枠部31の外周面311と、コップ部2における側部21の内面211のうち外周面311に対向する部分とは共に、上広がりのテーパ面とした製氷器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-3133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の製氷器は、透明で球体の氷ができる点で優れるが、2つの半球体部材である下製氷部3と上製氷部4とを組み合わせて球体状の氷をつくるようになっており、水が氷結すると膨張の影響で両部材が離れてしまって、出来上がった球体状の氷が歪んだ形状になるという不都合があった。さらに、下製氷部3と上製氷部4とが組み合わさってなる球体部分に水不足が生じて、出来上がった球体状の氷の一部が欠けてしまうという不都合もあった。また、透明な氷の内部に白濁した氷を配置し、加えて白濁した氷が配置される位置を任意に設定できる製氷器は提案されていない。
【0005】
一方、富士山の山頂に満月が位置した状態は「パール富士」と称されており、その美しい景観は広く知られている。
【0006】
本発明は、上記の不都合を解消して、透明度に優れて欠けのない球体部分を含むとともに、パール富士の美しい形状が表現された氷を作製することができる製氷器を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明がとった手段は、内部に球状の空洞が形成される満月部と、前記満月部の上方に一体成型されて平面に開口を有する山部とを備える柔軟性を有するカップ部と、前記満月部の外周面を覆う第1膨張防止カバーと、前記山部の内部に受容される水の液面との間に空隙が生じるように前記開口に配置される第2膨張防止カバーと、前記山部の外周を覆い弾力性を有する断熱部材とを備え、前記第二膨張防止カバーは、前記空隙にある空気を外部に排出させる空気抜き孔が形成されるとともに、前記空隙の容積が、前記水が氷結するときの膨張体積以上であり、前記断熱部材は、前記満月部側から前記開口側にかけて徐々に厚みが増加することを特徴とする製氷器、である。
【0008】
本発明者らは、パール富士の美しい景観を氷で表現することについて鋭意検討した結果、本発明に想到した。すなわち、本発明にかかる製氷器は、パール富士型の満月部と山部とを天地反転させた形状をなすカップ部を備え、これに断熱部材を組み合わせて家庭用冷凍庫の冷気の伝導をコントロールすることにより、最初に満月部の水が氷結して透明な球体の氷となり、次いで山部の山裾部の水が氷結し、最後に山頂部の水が氷結し、残っていた気泡や不純物により白濁して山頂が冠雪したような見た目となって、パール富士を象った美しい外観を備えた氷を作製できるようにしている。
【0009】
カップ部は、シリコン等の柔軟性のある素材から作製され、満月部で氷結される氷を欠けのないきれいな球体に形成できるようしている。また、氷結された氷の満月部と山部との境界にはくびれ部分が形成されるが、カップ部が柔軟性を備えることで、くびれ部分が引っ掛からずに氷を取り出すことができる。
【0010】
さらに、弾力性を有する断熱部材を用いることで、第二膨張防止カバーとカップ部に受容された水の液面との間にある空隙内に氷結による水の膨張体積が収まらない場合でも、第二膨張防止カバー側ではなく断熱部材の方向(カップ部の外周方向)に圧力を逃がすことができる。なお、こうして出来上がった氷の稜線には僅かな変形が生じるが、この変形によって山部の稜線形状を自然な形にすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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