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公開番号2023130713
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-21
出願番号2022035157
出願日2022-03-08
発明の名称金属箔積層板の製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人
主分類B32B 15/08 20060101AFI20230913BHJP(積層体)
要約【課題】高ピール強度、高寸法安定性、反りの抑制を可能にする片面金属張積層板及び両面金属張積層板の製造方法を提供することにある。
【解決手段】同一設備内に第一熱ラミネート工程と第二熱ラミネート工程を有し、第一熱ラミネート工程が、金属箔1/耐熱性フィルムの両面に熱可塑性樹脂層を有する接着シート/保護材料1の順にあわせて熱ラミネートする片面金属張積層板の製造方法および、第一熱ラミネート工程が、金属箔1/接着シート/金属箔2の順にあわせ、熱ラミネートを行う両面金属張積層板の製造方法により、高ピール強度、高寸法安定性、反りの抑制を可能にする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
耐熱性フィルムの両面に熱可塑性樹脂層を有する接着シートと前記接着シートの片面に金属箔を積層する片面金属張積層板の製造方法であって、
金属箔1/接着シート/保護材料1の順にあわせ、第一の熱圧着を行って片面金属張積層板を得る第一熱ラミネートに続けて、同一パスラインのなかで第二の熱圧着を行って、第一熱ラミネートで得た片面金属張積層板を再度熱ラミネートする第二熱ラミネートの2つの熱ラミネート工程を有することを特徴とする片面金属張積層板の製造方法。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記第一熱ラミネートにおいて、更に保護材料2を用い、保護材料2/金属箔1/接着シート/保護材料1の順にあわせ、熱ラミネートを行うことを特徴とする請求項1に記載の片面金属張積層板の製造方法。
【請求項3】
耐熱性フィルムの両面に熱可塑性樹脂層を有する接着シートと前記接着シートの両面に金属箔を積層する両面金属張積層板の製造方法であって、
金属箔1/接着シート/金属箔2の順にあわせ、熱ラミネートを行って両面金属張積層板を得る第一熱ラミネートに続けて、同一パスラインのなかで第二の熱圧着を行って、第一熱ラミネートで得た両面金属張積層板を再度熱ラミネートする第二熱ラミネートの2つの熱ラミネート工程を有することを特徴とする両面金属張積層板の製造方法。
【請求項4】
前記第一熱ラミネートにおいて、更に保護材料1および保護材料2を用い、保護材料2/金属箔1/接着シート/金属箔2/保護材料1の順にあわせ、熱ラミネートを行うことを特徴とする請求項3に記載の両面金属張積層板の製造方法。
【請求項5】
耐熱性フィルムが、非熱可塑性ポリイミドフィルムであることを特徴とする、請求項1または2に記載の片面金属張積層板の製造方法。
【請求項6】
耐熱性フィルムが、非熱可塑性ポリイミドフィルムであることを特徴とする、請求項3または4に記載の両面金属張積層板の製造方法。
【請求項7】
熱可塑性樹脂層が熱可塑性ポリイミド樹脂を含むことを特徴とする、請求項1、2または5のいずれかに記載の片面金属張積層板の製造方法。
【請求項8】
熱可塑性樹脂層が熱可塑性ポリイミド樹脂を含むことを特徴とする、請求項3、4または6に記載の両面金属張積層板の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブルプリント基板(以下、FPCともいう)等に好適に用いられる片面金属張積層板の製造方法に関する。更に詳しくは、片面及び両面金属張積層板を生産するための両面に熱可塑性樹脂層を有した耐熱性フィルムを用いた片面及び両面金属張積層板の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
電子機器の高性能化、高機能化、小型化が急速に進んでおり、これに伴って電子機器に用いられる電子部品に対しても小型化、薄型化の要請が高まっている。更に、コストダウン化も進み、FPCを構成する材料は要求に応じて多様化してきている。
【0003】
従来より、電子電気機器用印刷回路基板として好適な金属箔積層板としては、ポリイミドフィルムの片面にのみ金属箔を積層した片面金属張積層板、または表裏両面に金属箔を積層した構造である、両面金属張積層板が知られている。このような構造を有する両面金属張積層板の製造方法として、高温において、一対の金属ロール間に保護フィルムを介した状態でポリイミドフィルムと金属箔とを熱圧着(以下、熱ラミネートともいう)が提案されている(例えば、特許文献1)。また、保護フィルムを介さずに。一対の金属ロール間にポリイミドフィルムと金属箔とを熱ラミネートする方法も有る。
【0004】
近年、FPCの微細配線化や車載用途での高信頼性要求、またFPCの収率向上が進展し、金属張積層板に対する品質要求も厳しくなっている。具体的には高ピール強度、高寸法安定性、また片面金属張積層板での反り低減といった項目での要求レベルが上がってきている。
【0005】
そのため、熱ラミネート加工時の条件等を工夫して高品質の金属張積層板を製造する方法が提案されている。例えば、高寸法安定性を得るために、保護材料を加熱ロールの一部を覆う形で配し(予備加熱)、更に接着フィルム、金属箔も加熱ロールに接触(予備加熱)させた後にラミネートするフレキシブル金属張積層板の製造方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-129918号公報
特開2005―166849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2による方法では、用いる熱ラミネート設備に依っては保護材料や金属箔を予備加熱する事が出来ず、適用する事ができない。また、当該方法によっても現在の品質要求レベルを満たすことが困難になっている。
【0008】
本発明は、上述課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、高ピール強度、高寸法安定性、反りの抑制を可能にする片面金属張積層板及び両面金属張積層板の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下の方法により目的の金属張積層板が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の構成をなす。
【0010】
1). 耐熱性フィルムの両面に熱可塑性樹脂層を有する接着シートと前記接着シートの片面に金属箔を積層する片面金属張積層板の製造方法であって、
金属箔1/接着シート/保護材料1の順にあわせ、第一の熱圧着を行って片面金属張積層板を得る第一熱ラミネートに続けて、同一パスラインのなかで第二の熱圧着を行って、第一熱ラミネートで得た片面金属張積層板を再度熱ラミネートする第二熱ラミネートの2つの熱ラミネート工程を有することを特徴とする片面金属張積層板の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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