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公開番号2023112620
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-14
出願番号2022014548
出願日2022-02-01
発明の名称漆製品の製造方法
出願人個人
代理人弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
主分類B44C 3/00 20060101AFI20230804BHJP(装飾技術)
要約【課題】緻密な加工技術を要することなく、打ち抜き工具を用いた打ち抜きによって、熟練した職人でなくても簡単に細密素材として所定形状の装飾片を作成することができ、漆製品の表面を美しく装飾することができる。
【解決手段】貝殻薄板6を作業台の上側に略水平に配置する配置工程と、配置工程で略水平に配置された貝殻薄板6を、打ち抜き工具1を用いて打ち抜くことにより、所定形状の装飾片7を作成する打ち抜き工程と、打ち抜き工程で作成された装飾片7を、漆を塗った母材に貼り付けることで漆製品を製造する貼り付け工程と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
貝殻薄板を作業台の上側に略水平に配置する配置工程と、
前記配置工程で略水平に配置された前記貝殻薄板を、打ち抜き工具を用いて打ち抜くことにより、所定形状の装飾片を作成する打ち抜き工程と、
前記打ち抜き工程で作成された前記装飾片を、漆を塗った母材に貼り付けることで漆製品を製造する貼り付け工程と、
を有することを特徴とする漆製品の製造方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
請求項1記載の漆製品の製造方法において、
前記母材の表面に漆を塗布する塗布工程をさらに有し、
前記貼り付け工程では、
前記塗布工程で塗布された漆が乾かないうちに、前記打ち抜き工程で作成された前記装飾片を当該塗布された漆の表面に置くことで貼り付けを行う
ことを特徴とする漆製品の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の漆製品の製造方法において、
前記配置工程では、
予め前記作業台に配置された鉛板の上に、前記貝殻薄板を略水平に載置し、
前記打ち抜き工程では、
前記貝殻薄板の下に位置する前記鉛板を下敷きとして使用しつつ、前記打ち抜きを行う
ことを特徴とする漆製品の製造方法。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の漆製品の製造方法において、
前記打ち抜き工程で使用する前記打ち抜き工具は、
前記装飾片の輪郭形状を与える刃先部を有する着脱型のパンチと、
複数種類の前記パンチを交換可能に選択的に装着する工具本体と、
を有することを特徴とする漆製品の製造方法。
【請求項5】
請求項4記載の漆製品の製造方法において、
前記パンチは、金属製であり、
前記工具本体は、略円筒形を有しており、かつ、
前記略円筒形の外皮により構成される把持部と、
前記把持部の径方向内側に位置し、前記パンチのうち先端側の前記刃先部を露出させつつ根元側の基部を保持する凹部と、
前記凹部に収納された前記パンチの前記基部を磁力により吸着し、当該基部の前記凹部からの離脱を防ぐ磁石部と、
を有することを特徴とする漆製品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、漆製品、特に、貝殻薄板からなる素材を用いて漆器の表面に螺鈿装飾を施す漆製品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば、小物入れや重箱、或いは、各種木製の食器類(以下、単に「容器」と総称する。)には、容器表面に漆を塗布したものや、金粉等を用いて装飾を施したものが周知である。
【0003】
また、このような容器には、さらなる高級感を得るために、貝殻薄板からなる素材を用いて漆器の表面に螺鈿装飾を施した螺鈿装飾漆器も知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
https://www.yamada-heiando.jp/?yclid=YSS.1000085831.EAIaIQobChMIpYLn_4vq9AIVUltgCh0Z-AWKEAAYASAAEgK26fD_BwE
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に螺鈿は、主に漆器などの伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつとされており、貝殻の内面側の虹色光沢を持った真珠層の部分を切り出した板状の素材を漆地や木地の彫刻された表面に嵌め込む技法である。
【0006】
しかしながら、このような技法では、細密な装飾を施すことが困難であるうえに、素材を嵌め込む技法であるために、容器側と素材側との双方に緻密な加工技術を要するという問題が生じていた。
【0007】
本発明の目的は、緻密な加工技術を要することなく、打ち抜き工具を用いた打ち抜きによって、熟練した職人でなくても簡単に細密素材として所定形状の装飾片を作成することができ、漆製品の表面を美しく装飾することができる漆製品の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本願発明は、貝殻薄板を作業台の上側に略水平に配置する配置工程と、前記配置工程で略水平に配置された前記貝殻薄板を、打ち抜き工具を用いて打ち抜くことにより、所定形状の装飾片を作成する打ち抜き工程と、前記打ち抜き工程で作成された前記装飾片を、漆を塗った母材に貼り付けることで漆製品を製造する貼り付け工程と、を有する。
【0009】
本発明では、所定の打ち抜き工具を用いて貝殻薄板から装飾片を打ち抜き、その装飾片を漆器表面に適宜貼り付けるだけで螺鈿装飾を施した漆製品とすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、緻密な加工技術を要することなく、打ち抜き工具を用いた打ち抜きによって、熟練した職人でなくても簡単に細密素材として所定形状の装飾片を作成することができ、漆製品の表面を美しく装飾することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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