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公開番号2024017832
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022120738
出願日2022-07-28
発明の名称転写シートの製造方法、転写シートの製造方法に用いる水性接着液、及び転写物の製造方法
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B44C 1/17 20060101AFI20240201BHJP(装飾技術)
要約【課題】転写物において転写シートから転写された画像の堅牢性に優れる転写シートの製造方法を提供する。
【解決手段】剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成すること、及び画像に少なくとも部分的に重なるように水性接着液をインクジェット方式で吐出することを含み、水性接着液は、樹脂と架橋剤とを含み、樹脂は架橋剤に対し反応性を有する、転写シートの製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成すること、及び
前記画像に少なくとも部分的に重なるように水性接着液をインクジェット方式で吐出することを含み、
前記水性接着液は、樹脂と架橋剤とを含み、前記樹脂は前記架橋剤に対し反応性を有する、転写シートの製造方法。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記樹脂は、カルボキシ基を有する水分散性樹脂を含み、
前記架橋剤は、ブロックイソシアネート系化合物、オキサゾリン系化合物、及びカルボジイミド系化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の転写シートの製造方法。
【請求項3】
前記樹脂は、水分散性ウレタン系樹脂及び水分散性(メタ)アクリル系樹脂の少なくとも一方を含む、請求項1又は2に記載の転写シートの製造方法。
【請求項4】
前記樹脂は、ガラス転移温度が0℃未満である、請求項1又は2に記載の転写シートの製造方法。
【請求項5】
剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成し、前記画像に少なくとも部分的に重なるようにインクジェット方式で水性接着液を付与し、転写シートを製造する方法に用いられる水性接着液であって、
樹脂と架橋剤とを含み、前記樹脂は前記架橋剤に対し反応性を有する、水性接着液。
【請求項6】
転写シートを製造する工程、及び前記転写シートを用いて前記転写シートから被転写物に画像を転写する工程を含み、転写物を製造する方法であって、
前記転写シートを製造する工程は、
剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成すること、及び
前記画像に少なくとも部分的に重なるように水性接着液をインクジェット方式で吐出することを含み、
前記水性接着液は、樹脂と架橋剤とを含み、前記樹脂は前記架橋剤に対し反応性を有する、転写物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転写シートの製造方法、転写シートの製造方法に用いる水性接着液、及び転写物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
剥離性支持体の上に画像層が形成された転写シートを用いて、転写シートを被転写物に重ね合わせ、加熱処理等を施して画像を被転写物に転写する方法が知られている。詳しくは、剥離性支持体上に画像層を形成し、画像層の上に接着剤を塗布することで、被転写物への転写の際に、画像層が接着剤によって被転写物に密着し、剥離性支持体から画像が剥離されて被転写物に転写される。
【0003】
ところで、こうした剥離性支持体に、画像形成領域以外の場所にも接着剤が塗布されると、剥離性支持体から被転写物に画像を転写する際に、被転写物における転写された画像形成領域以外の場所にも接着剤が付着することになり、当該場所では被転写物がべたついてしまうという不具合、及び外観を損なうという不具合がある。
【0004】
こうした不具合の発生を低減するために、剥離性支持体に形成される画像の上のみに接着剤を塗布する方法がある。特許文献1及び2には、インクジェット方式によってインクをシート上に付着させてパターンを形成し、次いでインクジェット方式によって接着剤を当該パターンの上のみに塗布する方法が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-126025号公報
特開2013-59974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び2には、転写性、接着性、耐ブロッキング性に関する開示はあるが、堅牢性については開示されておらず、性能が十分ではない。
【0007】
本発明の一目的としては、転写物において転写シートから転写された画像の堅牢性に優れる転写シートの製造方法及びその製造方法に用いる水性接着液を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のいくつかの実施形態を以下に示す。
(1)剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成すること、及び前記画像に少なくとも部分的に重なるように水性接着液をインクジェット方式で吐出することを含み、前記水性接着液は、樹脂と架橋剤とを含み、前記樹脂は前記架橋剤に対し反応性を有する、転写シートの製造方法。
(2)前記樹脂は、カルボキシ基を有する水分散性樹脂を含み、前記架橋剤は、ブロックイソシアネート系化合物、オキサゾリン系化合物、及びカルボジイミド系化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含む、(1)に記載の転写シートの製造方法。
(3)前記樹脂は、水分散性ウレタン系樹脂及び水分散性(メタ)アクリル系樹脂の少なくとも一方を含む、(1)又は(2)に記載の転写シートの製造方法。
(4)前記樹脂は、ガラス転移温度が0℃未満である、(1)から(3)のいずれかに記載の転写シートの製造方法。
【0009】
(5)剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成し、前記画像に少なくとも部分的に重なるようにインクジェット方式で水性接着液を付与し、転写シートを製造する方法に用いられる水性接着液であって、樹脂と架橋剤とを含み、前記樹脂は前記架橋剤に対し反応性を有する、水性接着液。
【0010】
(6)転写シートを製造する工程、及び前記転写シートを用いて前記転写シートから被転写物に画像を転写する工程を含み、転写物を製造する方法であって、前記転写シートを製造する工程は、剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成すること、及び前記画像に少なくとも部分的に重なるように水性接着液をインクジェット方式で吐出することを含み、前記水性接着液は、樹脂と架橋剤とを含み、前記樹脂は前記架橋剤に対し反応性を有する、転写物の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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