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公開番号2024017827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022120733
出願日2022-07-28
発明の名称転写シートの製造方法、及び転写シートの製造方法に用いる水性接着液
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B44C 1/17 20060101AFI20240201BHJP(装飾技術)
要約【課題】転写物において転写シートから転写された画像の堅牢性に優れる転写シートの製造方法を提供する。
【解決手段】剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成すること、及び画像に少なくとも部分的に重なるように水性接着液をインクジェット方式で吐出することを含み、水性接着液は、樹脂Aと、前記樹脂Aに対しガラス転移温度が80℃以上高い樹脂Bとを含む、転写シートの製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成すること、及び
前記画像に少なくとも部分的に重なるように水性接着液をインクジェット方式で吐出することを含み、
前記水性接着液は、樹脂Aと、前記樹脂Aに対しガラス転移温度が80℃以上高い樹脂Bとを含む、転写シートの製造方法。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記樹脂Aのガラス転移温度が0℃未満であり、又は前記樹脂Bのガラス転移温度が95℃超過である、請求項1に記載の転写シートの製造方法。
【請求項3】
前記樹脂Aのガラス転移温度が0℃未満であり、かつ前記樹脂Bのガラス転移温度が95℃超過である、請求項1に記載の転写シートの製造方法。
【請求項4】
前記樹脂A及び前記樹脂Bは、それぞれ独立的にウレタン系樹脂又は(メタ)アクリル系樹脂である、請求項1に記載の転写シートの製造方法。
【請求項5】
質量比で、前記樹脂A:前記樹脂B=50:50~90:10を満たす、請求項1記載の転写シートの製造方法。
【請求項6】
剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成し、前記画像に少なくとも部分的に重なるようにインクジェット方式で水性接着液を付与し、転写シートを製造する方法に用いられる水性接着液であって、
樹脂Aと、前記樹脂Aよりもガラス転移温度が80℃以上高い樹脂Bとを含む、水性接着液。
【請求項7】
剥離性支持体、及び
前記剥離性支持体の上に形成され、画像層と接着層とを含む積層体を備え、
前記接着層は、樹脂Aと、前記樹脂Aよりもガラス転移温度が80℃以上高い樹脂Bとを含む、転写シート。
【請求項8】
前記剥離性支持体は、基材と、前記基材の上に剥離可能に形成される保護層とを備え、前記保護層の上に前記積層体が形成される、請求項7に記載の転写シート。
【請求項9】
被転写物、及び
請求項7に記載の転写シートを用いて、前記転写シートから前記被転写物に転写された画像を備える、転写物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転写シートの製造方法、及び転写シートの製造方法に用いる水性接着液に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
剥離性支持体の上に画像層が形成された転写シートを用いて、転写シートを被転写物に重ね合わせ、加熱処理等を施して画像を被転写物に転写する方法が知られている。詳しくは、剥離性支持体上に画像層を形成し、画像層の上に接着剤を塗布することで、被転写物への転写の際に、画像層が接着剤によって被転写物に密着し、剥離性支持体から画像が剥離されて被転写物に転写される。
【0003】
ところで、こうした剥離性支持体に、画像形成領域以外の場所にも接着剤が塗布されると、剥離性支持体から被転写物に画像を転写する際に、被転写物における転写された画像形成領域以外の場所にも接着剤が付着することになり、当該場所では被転写物がべたついてしまうという不具合、及び外観を損なうという不具合がある。
【0004】
こうした不具合の発生を低減するために、剥離性支持体に形成される画像の上のみに接着剤を塗布する方法がある。特許文献1及び2には、インクジェット方式によってインクをシート上に付着させてパターンを形成し、次いでインクジェット方式によって接着剤を当該パターンの上のみに塗布する方法が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-126025号公報
特開2013-59974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び2には、転写性、接着性、耐ブロッキング性に関する開示はあるが、堅牢性については開示されておらず、性能が十分ではない。
【0007】
本発明の一目的としては、転写物において転写された画像の堅牢性に優れる転写シートの製造方法及びその製造方法に用いる水性接着液を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のいくつかの実施形態を以下に示す。
(1)剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成すること、及び前記画像に少なくとも部分的に重なるように水性接着液をインクジェット方式で吐出することを含み、前記水性接着液は、樹脂Aと、前記樹脂Aに対しガラス転移温度が80℃以上高い樹脂Bとを含む、転写シートの製造方法。
【0009】
(2)前記樹脂Aのガラス転移温度が0℃未満であり、又は前記樹脂Bのガラス転移温度が95℃超過である、(1)に記載の転写シートの製造方法。
(3)前記樹脂Aのガラス転移温度が0℃未満であり、かつ前記樹脂Bのガラス転移温度が95℃超過である、(1)に記載の転写シートの製造方法。
(4)前記樹脂A及び前記樹脂Bは、それぞれ独立的にウレタン系樹脂又は(メタ)アクリル系樹脂である、(1)から(3)のいずれかに記載の転写シートの製造方法。
(5)質量比で、前記樹脂A:前記樹脂B=50:50~90:10を満たす、(1)から(4)のいずれか記載の転写シートの製造方法。
【0010】
(6)剥離性支持体に水性インクをインクジェット方式で吐出して画像を形成し、前記画像に少なくとも部分的に重なるようにインクジェット方式で水性接着液を付与し、転写シートを製造する方法に用いられる水性接着液であって、樹脂Aと、前記樹脂Aよりもガラス転移温度が80℃以上高い樹脂Bとを含む、水性接着液。
(【0011】以降は省略されています)

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