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公開番号2023079879
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-08
出願番号2021193563
出願日2021-11-29
発明の名称画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G06F 12/00 20060101AFI20230601BHJP(計算;計数)
要約【課題】画像形成装置の動作モードおよび経年劣化状況に関わらず、常に最適なEye開口電圧の設定およびDRAMの消費電力の低減の両立を実現できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明は、データを処理するためのメモリを有するデジタル回路システムを使った画像形成装置であって、前記メモリのOCDおよびODTの組合せ毎に、前記メモリとの通信プロトコルにおいてHighまたはLowを切り分けるEye開口マージンと、前記メモリの消費電流と、の関係を示すテーブルを記憶部に保存する保存部と、前記テーブルに基づいて、前記画像形成装置のステート毎に、前記Eye開口マージンを設定し、前記ステートの切り替えのタイミングで、切替後の前記ステートに設定された前記Eye開口マージンのうち最も前記消費電流が小さくなる前記Eye開口マージンに対応する前記組合せを設定する設定部と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
データを処理するためのメモリを有するデジタル回路システムを使った画像形成装置であって、
前記メモリのOCDおよびODTの組合せ毎に、前記メモリとの通信プロトコルにおいてHighまたはLowを切り分けるEye開口マージンと、前記メモリの消費電流と、の関係を示すテーブルを記憶部に保存する保存部と、
前記テーブルに基づいて、前記画像形成装置のステート毎に、前記Eye開口マージンを設定し、前記ステートの切り替えのタイミングで、切替後の前記ステートに設定された前記Eye開口マージンのうち最も前記消費電流が小さくなる前記Eye開口マージンに対応する前記組合せを設定する設定部と、
を備える画像形成装置。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記保存部は、前記OCDおよび前記ODTをパラメータにして、前記メモリとの通信プロトコルにおいてHighまたはLowを識別可能な基準電圧を調節するVref Trainingを実施し、前記メモリとの通信プロトコルにおいてHighまたはLowを識別できる前記基準電圧の範囲を前記Eye開口マージンと判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記保存部は、前記画像形成装置の起動時間および累計動作時間に基づいて、最後に前記Vref Trainingを実施してから所定期間経過後、再度、前記Vref Trainingを実施して、前記テーブルを取得し直す、請求項2に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
メモリとの通信プロトコルであるDDR(Double Data Rate)は、高速化および低消費電力化のため、規格が新しくなる毎に高周波数化および低動作電圧化が進んでいる。これにより、Eye開口が小さくなり、伝送路内でデータビットおよびアドレスビットが化けて(例えば、“0”と“1”とが反転して)、動作不調を引き起こすリスクが高まってきている。
【0003】
それを受け、DDR2以降は、出力抵抗にあたるOCD(Off Chip Driver)の他、ICチップ内に終端抵抗を内蔵するODT(On Die Termination)が採用され、より近端または遠端に抵抗が配置されることで、インピーダンスの不整合による多重反射を防止できるようになっている。OCDおよびODTをパラメータにすると、波形のスルーレート、反射、リングバックの程度を調整でき、結果的に、Eye開口を広げることができる。例えば、特許文献1には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)の消費電力を最適化することを目的として、主に、セルフリフレッシュ(以下、SRという)への移行または復帰の条件、SR時に外部回路によって特定の制御系信号を遮断する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的には、OCDおよびODTは、設計段階において、PWB(Printed Wiring Board)の特性インピーダンス等、波形シミュレータ等を用いて一意に決定される。しかし、実際には、PWB毎の製造ばらつき、動作時のデバイス温度変化、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のメモリの負荷率等で波形が変動するため、最適な設定値は、ダイナミックに変化し、一意的ではないことが予測される。また、実際のノイズ影響に対して、Eye開口のマージンを広く取りすぎると、オーバースペックとなり、消費電力が過剰に消費されていること等も考えられる。また、特許文献1記載の技術によれば、JEDECによって規定されるDDRの制御方式を逸脱しない範囲で、制御若しくは回路の改変により信号線が消費する電力を低減させることはできるが、DRAMの信号線の多数を占めるデータ信号に対しての電力の最適化が発生されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像形成装置の動作モードおよび経年劣化状況に関わらず、常に最適なEye開口電圧の設定およびDRAMの消費電力の低減の両立を実現できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、データを処理するためのメモリを有するデジタル回路システムを使った画像形成装置であって、前記メモリのOCDおよびODTの組合せ毎に、前記メモリとの通信プロトコルにおいてHighまたはLowを切り分けるEye開口マージンと、前記メモリの消費電流と、の関係を示すテーブルを記憶部に保存する保存部と、前記テーブルに基づいて、前記画像形成装置のステート毎に、前記Eye開口マージンを設定し、前記ステートの切り替えのタイミングで、切替後の前記ステートに設定された前記Eye開口マージンのうち最も前記消費電流が小さくなる前記Eye開口マージンに対応する前記組合せを設定する設定部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像形成装置の動作モードおよび経年劣化状況に関わらず、常に最適なEye開口電圧の設定およびメモリの消費電力の低減の両立を実現できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置を適用したMFPのハードウェア構成図である。
図2は、本実施の形態にかかるMFPにおける送信デバイスと受信デバイス間のDDR4の論理“L”における単一信号線の電流の一例を説明するための図である。
図3は、本実施の形態にかかるMFPにおける送信デバイスと受信デバイス間のDDR4の論理“L”における単一信号線の電圧の一例を説明するための図である。
図4は、本実施の形態にかかるMFPにおける送信デバイスと受信デバイス間のDDR4の論理“H”における単一信号線の電流および電圧の一例を説明するための図である。
図5は、本実施の形態にかかるMFPにおけるOCDおよびODTの設定と消費電流の変動の一例を示す図である。
図6は、本実施の形態にかかるMFPの特徴を実現する機能構成の一例を示すブロック図である。
図7は、本実施の形態にかかるMFPにおけるVref Trainingの一例を説明するための図である。
図8は、本実施の形態にかかるMFPにおけるテーブルの取得処理の一例を説明するための図である。
図9は、本実施の形態にかかるMFPにおけるテーブルの作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、画像形成装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置を適用したMFPのハードウェア構成図である。図1に示されているように、MFP(Multi-function Peripheral/Product/Printer)9は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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