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公開番号2024052097
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158567
出願日2022-09-30
発明の名称メンテナンス装置及び印刷装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/165 20060101AFI20240404BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】簡便な構成で洗浄液をキャップ部材に供給でき、インク成分の固着によるキャップ部材や廃液経路の詰まりを防止できるメンテナンス装置を提供する。
【解決手段】液体吐出ヘッド12のノズル面に当接可能なキャップ部材21、キャップ部材から液体を吸引する吸引手段23、キャップ部材により吸引された液体が排出される廃液貯蔵部25と、キャップ部材と廃液貯蔵部を接続する廃液経路24、洗浄液を収容する洗浄液貯蔵部26、キャップ部材と洗浄液貯蔵部を接続する洗浄液送液経路29を有する。廃液貯蔵部と洗浄液貯蔵部は、内部の気体が連通するように繋がっているとともに、廃液貯蔵部中の液体と洗浄液貯蔵部中の洗浄液とが混在しないように仕切り28が設けられている。吸引手段が吸引を行うことにより廃液貯蔵部及び洗浄液貯蔵部の内部の圧力が上昇し、内部の圧力の上昇によって洗浄液が洗浄液送液経路を通じてキャップ部材に供給される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体吐出ヘッドのノズル面に当接可能なキャップ部材と、
前記キャップ部材から液体を吸引する吸引手段と、
前記キャップ部材により吸引された液体が排出される廃液貯蔵部と、
前記キャップ部材と前記廃液貯蔵部を接続する廃液経路と、
洗浄液を収容する洗浄液貯蔵部と、
前記キャップ部材と前記洗浄液貯蔵部を接続する洗浄液送液経路と、を有し、
前記廃液貯蔵部と前記洗浄液貯蔵部は、内部の気体が連通するように繋がっているとともに、前記廃液貯蔵部中の液体と前記洗浄液貯蔵部中の洗浄液とが混在しないように仕切りが設けられており、
前記吸引手段が吸引を行うことにより前記廃液貯蔵部及び前記洗浄液貯蔵部の内部の圧力が上昇し、圧力の上昇によって前記洗浄液が前記洗浄液送液経路を通じて前記キャップ部材に供給される
ことを特徴とするメンテナンス装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記廃液貯蔵部と前記洗浄液貯蔵部を有する液体貯蔵部を備え、
前記液体貯蔵部は、前記廃液経路と前記洗浄液送液経路が接続されているとともに、大気との連通の開閉を行う大気開放部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス装置。
【請求項3】
記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
請求項1に記載のメンテナンス装置と、を有する
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
前記廃液貯蔵部と前記洗浄液貯蔵部を有し、前記廃液経路と前記洗浄液送液経路が接続された液体貯蔵部と、
前記液体貯蔵部に設けられ、前記液体貯蔵部と大気との連通の開閉を行う大気開放部と、
前記キャップ部材、前記吸引手段及び前記大気開放部の制御を行う制御部と、
を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記大気開放部が開いた状態で前記吸引手段の吸引を行うことにより、前記洗浄液を前記キャップ部材に供給せず、前記キャップ部材に残留する液体を吸引する制御を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記大気開放部が閉じた状態で、かつ、前記キャップ部材が前記ノズル面から離間した状態で前記吸引手段の吸引を行うことにより、前記洗浄液を前記キャップ部材に充填させる制御を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記廃液経路中に弁が設けられており、
前記制御部は、前記弁の開閉の制御を行い、前記弁を閉じた状態にすることで前記キャップ部材に供給された前記洗浄液を前記キャップ部材に留めておく制御を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、メンテナンス装置及び印刷装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタなどの印刷装置では、キャップとポンプを用いて液体吐出ヘッドのノズル面からインクを吸引する技術が知られている。ノズル面からインクを吸引して、液体吐出ヘッドのノズル状態を清浄な状態にすることが目的の一つである。
【0003】
このような装置において、ノズル面からインクを吸引する動作は、維持機構のうちの一つである。維持機構では、吸引したインクを廃液タンクに排出すること、液体吐出ヘッドに当接するキャップに洗浄液を供給することなどが行われている。
【0004】
特許文献1では、複数のキャップ部材、吸引手段、廃液タンク、洗浄液タンク、廃液タンク又は洗浄液タンクのいずれか一方を接続し、他方を切断する切換え弁を有する画像形成装置が開示されている。特許文献1によれば、洗浄液の使用量を少なくすることができ、よって装置の小型化に寄与できるとしている。
【0005】
特許文献2では、キャップ部材、吸引ポンプ、液体充填手段を有するインクジェットプリンタが開示されており、液体充填手段は、キャップ部材に液体を供給し、キャップ部材の下流側に位置するインク経路に液体を充填する。特許文献2によれば、吸引処理における負圧解除時間を設けない、あるいは、負圧解除時間の短時間化を図ることが可能となり、クリーニング処理の処理時間の短縮化を図ることができるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、維持機構を洗浄するための洗浄液を格納する容器と洗浄液を供給する経路を有する特許文献1では、インクの廃液経路と洗浄液の供給経路の一部が共通であるため、経路の切り替え機構が必要になる。また、キャップまで到達する洗浄液は廃液経路を通った後の液体であるため、洗浄液がインク成分を含んでしまう場合がある。インク成分を含んだ洗浄液が乾燥すると、インク成分が固着し、詰まりの原因になってしまう場合がある。
【0007】
特許文献2では、洗浄液タンクに収容された洗浄液を送液ポンプによりキャップ部材に供給している。そのため、洗浄液を供給するための送液ポンプを設ける必要があり、装置を小型化できず、また装置が複雑化することを抑制できない。また、送液ポンプの制御も行う必要があるため、制御が複雑化することを抑制できない。
【0008】
そこで本発明は、簡便な構成で洗浄液をキャップ部材に供給でき、インク成分の固着によるキャップ部材や廃液経路の詰まりを防止できるメンテナンス装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のメンテナンス装置は、
液体吐出ヘッドのノズル面に当接可能なキャップ部材と、
前記キャップ部材から液体を吸引する吸引手段と、
前記キャップ部材により吸引された液体が排出される廃液貯蔵部と、
前記キャップ部材と前記廃液貯蔵部を接続する廃液経路と、
洗浄液を収容する洗浄液貯蔵部と、
前記キャップ部材と前記洗浄液貯蔵部を接続する洗浄液送液経路と、を有し、
前記廃液貯蔵部と前記洗浄液貯蔵部は、内部の気体が連通するように繋がっているとともに、前記廃液貯蔵部中の液体と前記洗浄液貯蔵部中の洗浄液とが混在しないように仕切りが設けられており、
前記吸引手段が吸引を行うことにより前記廃液貯蔵部及び前記洗浄液貯蔵部の内部の圧力が上昇し、内部の圧力の上昇によって前記洗浄液が前記洗浄液送液経路を通じて前記キャップ部材に供給される
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡便な構成で洗浄液をキャップ部材に供給でき、インク成分の固着によるキャップ部材や廃液経路の詰まりを防止できるメンテナンス装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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