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公開番号2024050444
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2023144225
出願日2023-09-06
発明の名称インク、インクセット、画像形成方法、及び画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人
主分類C09D 11/30 20140101AFI20240403BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】優れた保存安定性及び吐出安定性を有し、画像堅牢性に優れた画像を形成可能なインクを提供する。
【解決手段】
色材、第一のウレタン樹脂、第二のウレタン樹脂、及び水を含有するインクであって、前記第一のウレタン樹脂のガラス転移点(Tg)が、0℃以下であり、前記第一のウレタン樹脂の固形分含有量が、インク全量に対して5質量%以上15質量%以下であり、前記第二のウレタン樹脂のガラス転移点(Tg)が、40℃以上であり、前記第二のウレタン樹脂の固形分含有量が、インク全量に対して0.5質量%以上3質量%以下であることを特徴とするインクである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
色材、第一のウレタン樹脂、第二のウレタン樹脂、及び水を含有するインクであって、
前記第一のウレタン樹脂のガラス転移点(Tg)が、0℃以下であり、
前記第一のウレタン樹脂の固形分含有量が、インク全量に対して5質量%以上15質量%以下であり、
前記第二のウレタン樹脂のガラス転移点(Tg)が、40℃以上であり、
前記第二のウレタン樹脂の固形分含有量が、インク全量に対して0.5質量%以上3質量%以下であることを特徴とするインク。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第一のウレタン樹脂のガラス転移点(Tg)が、-45℃以上0℃以下であり、
前記第二のウレタン樹脂のガラス転移点(Tg)が、40℃以上80℃以下である、請求項1に記載のインク。
【請求項3】
前記インクは、有機溶剤を含有し、
前記有機溶剤は、23℃、80%RHにおける平衡水分量が30質量%以上である多価アルコールである、請求項1から2のいずれかに記載のインク。
【請求項4】
前記インクは、界面活性剤としてアセチレングリコール化合物、アセチレンアルコール化合物、ポリエーテル変性シロキサン化合物、及びフッ素化合物から選ばれるいずれかを含有する、請求項1から2のいずれかに記載のインク。
【請求項5】
白色インクである請求項1から2のいずれかに記載のインクと、
カラーインクである請求項1から2のいずれかに記載のインクと、からなることを特徴とするインクセット。
【請求項6】
前記インクセットは、水及び凝集剤を含有する前処理液をさらに含み、
前記凝集剤は、無機金属塩、有機酸金属塩、有機酸アンモニウム塩、及びカチオン性ポリマーから選択されるいずれかである、請求項5に記載のインクセット。
【請求項7】
前記前処理液は、ノニオン性樹脂を含有する、請求項6に記載のインクセット。
【請求項8】
前記前処理液は、ワックスを含有する、請求項6に記載のインクセット。
【請求項9】
前記ワックスは、パラフィンワックスである、請求項8に記載のインクセット。
【請求項10】
記録媒体に対して白色インクを付与する白色インク付与工程と、
前記記録媒体の前記白色インクが付与された領域に対して、カラーインクを付与するカラーインク付与工程と、を含む画像形成方法であって、
前記白色インク及び前記カラーインクは、色材、第一のウレタン樹脂、第二のウレタン樹脂、及び水を含有し、
前記第一のウレタン樹脂のガラス転移点(Tg)が、0℃以下であり、
前記第一のウレタン樹脂の固形分含有量が、インク全量に対して5質量%以上15質量%以下であり、
前記第二のウレタン樹脂のガラス転移点(Tg)が、40℃以上であり、
前記第二のウレタン樹脂の固形分含有量が、インク全量に対して0.5質量%以上3質量%以下であることを特徴とする画像形成方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インク、インクセット、画像形成方法、及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
布帛(織物、編物、又は不織布等)等を染色(捺染)する技術は、これまで数多く提案されている。従来、布帛に対する捺染方法としては、スクリーン捺染法、ローラー捺染法などが用いられてきたが、多種少量生産性、及び即時プリント性などの観点から、インクジェット記録方法を適用することが有利である。インクジェット記録方法は、容易にカラー画像の記録が可能であり、かつランニングコストが低い等の理由からも、近年、急速に普及してきている。
インク組成物に顔料と定着樹脂とを配合して布帛を捺染する、いわゆる顔料捺染など様々な技術が検討されており、当該顔料捺染の場合には、布帛の繊維などに対して顔料を物理的に固着させることが重要となる。
【0003】
例えば、濃色の記録媒体に対して印刷を行う場合に、前処理液を付与された記録媒体に対して白色インクを付与することで白色の下地層を形成し、当該白色の下地層上にカラーインクを付与することで画像の発色性を向上させる技術、並びにインク中にガラス転移点(Tg)が-45℃以上0℃以下であるアクリル樹脂又はウレタン樹脂を用いることで、洗濯堅牢性が向上する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、優れた保存安定性及び吐出安定性を有し、画像堅牢性に優れた画像を形成可能なインクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための手段としての本発明のインクは、色材、第一のウレタン樹脂、第二のウレタン樹脂、及び水を含有するインクであって、前記第一のウレタン樹脂のガラス転移点(Tg)が、0℃以下であり、前記第一のウレタン樹脂の固形分含有量が、インク全量に対して5質量%以上15質量%以下であり、前記第二のウレタン樹脂のガラス転移点(Tg)が、40℃以上であり、前記第二のウレタン樹脂の固形分含有量が、インク全量に対して0.5質量%以上3質量%以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、優れた保存安定性及び吐出安定性を有し、画像堅牢性に優れた画像を形成可能なインクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略斜視図である。
図2は、本発明の画像形成装置における収容手段の一例を示す概略斜視図である。
図3は、本発明の画像形成装置の他の一例を示す概略図である。
図4は、本発明の画像形成装置を用いて印刷されるチャートの一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上記特許文献1に記載された発明のように、インク中に低Tgの樹脂粒子を多量に含むと、フィルタ通液性(吐出安定性)、及びインクの保存安定性が悪化するという問題がある。当該問題が生じる原因は定かではないが、以下のとおり推測する。
チュービングポンプ等の送液装置によってインクを送液する際に、当該インクに対して高い圧力が加わると、インク中における低Tgの樹脂粒子や顔料分散体がせん断破壊され、それに応じて発生した凝集物によってフィルタ内部で詰まりが生じるためと考えられる。
【0009】
そこで、本発明者らが、鋭意検討を行ったところ、低Tgの樹脂を含むインクに対して、高Tgのウレタン樹脂を少量添加することで、当該インク中の顔料分散体と樹脂粒子との分散安定性を向上させることができ、吐出安定性及び保存安定性に優れたインクが得られることを知見した。また、当該インクに対して低Tgのウレタン樹脂を添加することで、画像堅牢性(摩擦堅牢性)に優れた画像が得られることも併せて知見した。
【0010】
本発明において、インクの分散安定性が向上するメカニズムは明らかとなっていないが、以下のとおり推測する。
低Tgの樹脂が含まれるインクに対して高Tgのウレタン樹脂を添加すると、当該インクに高圧力が加わった場合でも、当該高Tgのウレタン樹脂が分散剤又はスペーサーとして働くため、低Tgの樹脂由来の凝集物の生成を抑制していると考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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