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公開番号2023069669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-18
出願番号2021181720
出願日2021-11-08
発明の名称硬化性化合物を含む樹脂組成物
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類C08F 290/12 20060101AFI20230511BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】フィルム化できるだけの十分なフレキシビリティーを有し、かつ誘電率及び誘電正接が低く、ガラス転移温度の高い硬化物が得られる樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】スチレンと(メタ)アクリロイルオキシフェニル(メタ)アクリレートとの共重合体および下記式(2)で表される化合物、ならびにラジカル開始剤を含む樹脂組成物。
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(式中、pは繰り返し単位数の平均値であってそれぞれ独立に1乃至20の範囲にある。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)
TIFF
2023069669000010.tif
96
91
(式中、R

及びR

はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表す。m及びnは繰り返し単位数の平均値であってそれぞれ独立に1乃至2,000の範囲にある。)で表される化合物と下記式(2)
TIFF
2023069669000011.tif
42
125
(式中、pは繰り返し単位数の平均値であってそれぞれ独立に1乃至20の範囲にある。)で表される化合物及びラジカル開始剤を含む樹脂組成物。
続きを表示(約 95 文字)【請求項2】
請求項1に記載の樹脂組成物からなるフィルム状接着剤。
【請求項3】
請求項1に記載の樹脂組成物、又は請求項2に記載のフィルム状接着剤の硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶液を基材中にキャストする方法で容易にフィルム状に成形することができ、ラジカル開始剤と併用することにより、熱あるいは光硬化反応が可能で、しかもその硬化物は誘電特性、耐熱性に優れた化合物の組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
フェノキシ樹脂は二官能のエポキシ樹脂と二官能のフェノール化合物を重合することにより得られる分子量の非常に大きな高分子化合物である。このフェノキシ樹脂を添加することにより、一般的なエポキシ樹脂組成物やラジカル重合性組成物をフィルム形状にすることができるため、フィルム状接着剤の重要な成分として幅広い分野で使用されており、特に電気・電子分野においてはプリント配線基板の層間絶縁層や樹脂付き銅箔などに用いられている。
フェノキシ樹脂を添加した樹脂組成物の硬化物は接着性に優れフィルム形成能は有するものの耐熱性が低く、しかも誘電率及び誘電正接が高いため(周波数1GHzで誘電率3.5、誘電正接0.03程度である。)、近年の信号応答速度が高速化した電子機器用途には使用できないのが実情である。誘電特性に優れた樹脂としてはポリテトラフルオロエタン(PTFE)などの高分子フッ素化合物(特許文献1)や液晶ポリマー(特許文献2)が一般に知られているが、これらの樹脂は他の樹脂との相溶性が極めて低く、接着性も不充分である。特許文献3には、70重量%以下の1個のエチレン性不飽和基を有する単量体と30重量%以上の1個以上の脂肪族水酸基を有する(メタ)アクリレートとのランダム共重合体中の脂肪族水酸基に、1個以上のエチレン性不飽和基と1個のカルボキシル基を有する単量体をエステル化反応させて得られる硬化性高分子化合物が記載されているが、本発明者が追試したところ、同文献の構造式で得られた硬化性高分子化合物の硬化物は、10GHzの誘電正接が低いものでも0.005前後であり、現在の高周波回路基板用途に求められる低誘電特性を充分に満たすものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-001274号公報
特開2014-060449号公報
特開平10-017812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、フィルム化できるだけの十分なフレキシビリティーを有し、かつ誘電率及び誘電正接が低く、ガラス転移温度の高い硬化物が得られる樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意検討を行った結果、ジヒドロキシベンゼン化合物の一方の水酸基を(メタ)アクリレート化した化合物とスチレンを共重合させて得られる共重合体が有する水酸基と、(メタ)アクリル酸クロライドが有するクロリド基との脱塩酸縮合物である化合物、及びスチレン構造を有する多官能化合物を含む樹脂組成物が上記の課題を解決することを見出し、本発明を完成させた。
即ち本発明は、
(1)下記式(1)
【0006】
TIFF
2023069669000001.tif
96
91
【0007】
(式中、R

及びR

はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表す。m及びnは繰り返し単位数の平均値であってそれぞれ独立に1乃至2,000の範囲にある。)で表される化合物と下記式(2)
【0008】
TIFF
2023069669000002.tif
42
125
【0009】
(式中、pは繰り返し単位数の平均値であってそれぞれ独立に1乃至20の範囲にある。)で表される化合物及びラジカル開始剤を含む樹脂組成物、
(2)前項(1)に記載の樹脂組成物からなるフィルム状接着剤、及び
(3)前項(1)に記載の樹脂組成物、又は前項(2)に記載のフィルム状接着剤の硬化物、
に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の樹脂組成物は、熱或いは光エネルギーを加えることにより硬化物とすることが可能であり、該硬化物は誘電特性及び耐熱性に優れるとの効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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