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公開番号2023067813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-16
出願番号2022171364
出願日2022-10-26
発明の名称美白口唇化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/31 20060101AFI20230509BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】唇の色や形状を改善する美白口唇化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)美白剤、
(B)油ゲル化剤 2~30質量%、
(C)20℃における粘度1000~1000000mPa・sの液状油 5~80質量%、
(D)エステル油を22質量%以上含む、20℃における粘度200mPa・s以下の液状油 10~60質量%
を含有し、全液状油中、炭化水素油を48質量%以上含有する、美白口唇化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)美白剤、
(B)油ゲル化剤 2~30質量%、
(C)20℃における粘度1000~1000000mPa・sの液状油 5~80質量%、
(D)エステル油を22質量%以上含む、20℃における粘度200mPa・s以下の液状油 10~60質量%
を含有し、全液状油中、炭化水素油を48質量%以上含有する、美白口唇化粧料。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
成分(B)の油ゲル化剤が、固形のワックス、金属石鹸、有機変性粘土鉱物、ナノシリカ及びデキストリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の美白口唇化粧料。
【請求項3】
全液状油中、炭化水素油を50質量%以上含有する、請求項1又は2記載の美白口唇化粧料。
【請求項4】
さらに、(E)ペースト油を含有する、請求項1~3のいずれか1項記載の美白口唇化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、美白口唇化粧料に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
唇は、皮膚に比べて、皮脂膜がなく、角層が薄く、乾燥しやすいという特徴をもつため、唇に保湿感やケア効果を与える口唇化粧料が検討されている。
例えば、特許文献1には、マイクロクリスタリンワックスを含む炭化水素ワックスと、液状炭化水素油剤を含有するスティック化粧料が、使用感、ケア性能とその持続性に優れることが記載されている。
このような、唇の乾燥による悩みに加え、唇の色悩みが、特に加齢とともに増加している。例えば、唇の色がくすんだり、それに伴い輪郭がぼやけるなどの悩みが多くなっている。
一方、肌(皮膚)へ美白効果を付与する成分や、それを含有する化粧料についての検討がなされている。
例えば、特許文献2には、美白成分、ワックス方固形油剤、ポリマー粉体を含有する固形美白化粧料が、局所的な部位で美白成分が効率良く浸透し、優れた美白効果が得られることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-17297号公報
特開2000-169360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、唇に保湿感やケア効果を与える検討は行われていたが、唇の色がくすみ、さらに、輪郭がぼやけるなど、唇の色悩みを改善することまでの検討はなされていなかった。すなわち、従来の口唇化粧料や美白化粧料では、上述の課題を解決することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、美白剤に、特定の低粘度油及び高粘度油と、油ゲル化剤を組みわせることにより、唇の色を改善する美白口唇化粧料が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)美白剤、
(B)油ゲル化剤 2~30質量%、
(C)20℃における粘度1000~1000000mPa・sの液状油 5~80質量%、
(D)エステル油を22質量%以上含む、20℃における粘度200mPa・s以下の液状油 10~60質量%
を含有し、全液状油中、炭化水素油を48質量%以上含有する、美白口唇化粧料に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の口唇化粧料は、赤みのある血色の良い色味にし、唇の色のくすみ感や色ムラを改善し、透明感があり、唇の輪郭をはっきりとさせることもできる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)の美白剤は、本発明の有効成分であり、美白効果を有するものを用いることができる。美白剤は、通常の化粧料に用いられ、液状、半固形、固形のいずれの形態も用いることができる。美白剤の具体的としては、ニコチン酸アミド、L-アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノングルコシド、トラネキサム酸、トラネキサム酸エステル類、フェルラ酸、イソフェルラ酸、コウジ酸等のフェノール系化合物、アルブチン、エラグ酸及びその誘導体、胎盤抽出物、ジャーマンカミツレ、ローマカミツレ、キキョウ根、バーチ(白樺)、セージ、シソ、茶、丁子、営実、地楡、甘草、枇杷、橙皮、高麗人参、芍薬、山査子、麦門冬、生姜、松笠、桑白皮、厚朴、インチンコウ、阿仙薬、黄ゴン、アロエ、アルテア、シモツケ、オランダガラシ、キナ、コンフリー、ローズマリー、ロート等の植物抽出物などが挙げられる。
【0009】
植物抽出物は、公知の抽出方法により抽出して得られる各種溶剤抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末を使用することができる。抽出方法としては、例えば、浸漬、煎出、浸出、固液抽出、還流抽出、超臨界抽出、超音波抽出及びマイクロ波抽出等が挙げられる。例えば、浸漬は、0℃~溶媒沸点(好ましくは15~40℃)で1時間~4週間、浸漬・浸出することが挙げられ、固液抽出は、0℃~溶媒沸点(好ましくは15~40℃)下、30~1000rpmで30分~2週間の攪拌もしくは振盪することが挙げられる。また、抽出物の酸化を防止するため、煮沸脱気や窒素ガス等の不活性ガスを通気して溶存酸素を除去しつつ、いわゆる非酸化的雰囲気下で抽出する手段を併用してもよい。また、還流抽出の場合には、ソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて行うことができる。
抽出溶剤としては、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル等のエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;流動パラフィン、スクワラン、シュガースクワラン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;大豆油、ひまわり油、パーシック油等の植物由来油;トルエン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;及び超臨界二酸化炭素;ピリジン類;油脂、ワックス等その他オイル類等の有機溶剤;ならびにこれらの混合物が挙げられる。好適には、水溶性の抽出物では、水、アルコール類及び水-アルコール系混合溶剤が挙げられ、アルコール類としては、エタノールが好ましい。また、油溶性抽出物では、炭化水素類、エステル油が好ましく、スクワラン、シュガースクワラン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルがより好ましい。
【0010】
油溶性カミツレ抽出物は、例えば、特開平10-194920号公報記載の方法により、カミツレから親油性有機溶剤を用いて抽出することにより製造できる。具体的には、抽出は、粉砕した乾燥カミツレ花に、カミツレ花に対して1~100質量倍の親油性有機溶剤を加え、10~90℃で1~96時間攪拌することにより行われる。温度は、油剤の種類により適宜設定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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