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公開番号2023067791
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-16
出願番号2022168059
出願日2022-10-20
発明の名称経口用組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A23L 27/00 20160101AFI20230509BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】4-ビニルグアイアコールの不快臭が抑制された経口用組成物を提供すること。
【解決手段】次の成分(A)及び(B)
(A)4-ビニルグアイアコール、及び
(B)メントール
を含み、
成分(A)と成分(B)との質量比[(B)/(A)]が20~50000である、経口用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)及び(B)
(A)4-ビニルグアイアコール、及び
(B)メントール
を含み、
成分(A)と 成分(B)との質量比[(B)/(A)]が20~50000である、経口用組成物。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
固形状経口用組成物である、請求項1記載の経口用組成物。
【請求項3】
成分(B)の含有量が0.01質量%以上25質量%未満である、請求項2記載の経口用組成物。
【請求項4】
成分(A)の含有量が0.00001質量%以上である、請求項2又は3記載の経口用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、経口用組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
フェルラ酸は、高い抗酸化作用を有することが知られており、がんや糖尿病、心血管疾患等の酸化ストレスが発症に関わる病気の治療・予防に有効な成分として期待されている。フェルラ酸は、植物の細胞壁中に存在するため、果物や野菜、穀類等の食品から日常的に摂取されている。しかし、フェルラ酸は、微生物や加熱により4-ビニルグアイアコールに変換されることが知られており、4-ビニルグアイアコールは、例えば、清酒の「煙臭」、「薬品臭」と呼ばれるオフフレーバーとなることから、生成を防止すべき物質として認識されている。
【0003】
飲食品の不快臭は継続して摂取するうえで障害となりやすいため、不快臭を抑制する技術が種々検討されている。例えば、3-メントキシ-1,2-プロパンジオール、N-[(エトキシカルボニル)メチル]-p-メンタン-3-カルボキサミド又は1,8-シネオール等を添加し、動植物由来のタンパク質、その分解物またはペプチドに由来する不快臭を抑制する方法(特許文献1)、エチルピルベート、メチルジャスモネート等の香気成分を添加し、シトラール由来の不快な劣化臭を抑制する方法(特許文献2)、ケイ皮酸メチル、ネロール、フェネチルアルコール又は1,8-シネオール等を添加し、麦汁又は麦芽エキスの不快臭を抑制する方法(特許文献3)等が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/39490号
特開2019-94507号公報
特開2020-178664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、4-ビニルグアイアコールの不快臭が抑制された経口用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、メントールが4-ビニルグアイアコールの不快臭抑制に有効であり、4-ビニルグアイアコールに対してメントールを一定の量比で含有させることで、4-ビニルグアイアコールの不快臭を抑制できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、次の〔1〕~〔5〕を提供するものである。
〔1〕次の成分(A)及び(B)
(A)4-ビニルグアイアコール、及び
(B)メントール
を含み、
成分(A)と 成分(B)との質量比[(B)/(A)]が20~50000である、経口用組成物。
〔2〕固形経口用組成物である、前記〔1〕記載の経口用組成物。
〔3〕成分(B)の含有量が0.01質量%以上25質量%未満である、前記〔2〕記載の経口用組成物。
〔4〕成分(A)の含有量が0.00001質量%以上である、前記〔2〕又は〔3〕記載の経口用組成物。
〔5〕メントールを有効成分とする、4-ビニルグアイアコールの不快臭抑制剤。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、4-ビニルグアイアコールの不快臭が抑制された経口用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔経口用組成物〕
本発明の経口用組成物は、成分(A)として4-ビニルグアイアコールを含有する。成分(A)は、化学合成品(例えば、試薬)でも、天然物由来品でも構わない。
天然物由来品としては、例えば、植物が挙げられ、抽出物でも構わない。植物としては、成分(A)が含まれていれば特に限定されないが、例えば、コーヒー豆、米ぬか、麦類のふすまを挙げることができる。植物は、1種又は2種以上使用することができる。なお、植物抽出物の抽出方法及び抽出条件は特に限定されず、公知の方法を採用することができる。また、植物抽出物は、濃縮物でも乾燥物でも構わない。
【0010】
成分(A)として天然物由来品を使用する場合、コーヒー豆はフェルラ酸を豊富に含み、焙煎により4-ビニルグアイアコールが生成しやすいことから、焙煎コーヒー豆抽出物を含有することが好ましい。
焙煎コーヒー豆の焙煎度は特に限定されず、適宜選択可能である。例えば、浅焙煎コーヒー豆を使用する場合、L値は、30以上が好ましく、32以上がより好ましく、34以上が更に好ましく、また風味の観点から、60未満が好ましく、55以下がより好ましく、45以下が更に好ましい。また、深焙煎コーヒー豆を使用する場合、L値は、10以上が好ましく、15以上が更に好ましく、また風味の観点から、25以下が好ましく、20以下が更に好ましい。ここで、本明細書において「L値」とは、黒をL値0とし、また白をL値100として、焙煎コーヒー豆の明度を色差計で測定したものである。なお、コーヒー豆の豆種、産地は特に限定されず、適宜選択することが可能であり、また豆種、産地の異なるコーヒー豆を1種又は2種以上を混合して使用することもできる。
(【0011】以降は省略されています)

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