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公開番号2023061483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-02
出願番号2021171391
出願日2021-10-20
発明の名称浮体構造物
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B63B 39/03 20060101AFI20230425BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】動揺を低減させつつ、サイズを抑えることができる浮体構造物を提供する。
【解決手段】浮体構造物は1、上部に上部構造物9が固定される浮体構造物であって、上面、側面及び底面のうちいずれか一の面に形成された第一開口21と、上面、側面及び底面のうち他の面に形成された第二開口22と、第一開口21と第二開口22とを連通する連通路23と、を有する動揺低減部20を複数備え、複数の動揺低減部20のうち第一動揺低減部では、第二開口22は、底面12に形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上部に上部構造物が固定される浮体構造物であって、
上面、側面及び底面のうちいずれかの一の面に形成された第一開口と、
前記上面、前記側面及び前記底面のうち他の面に形成された第二開口と、
前記第一開口と前記第二開口とを連通する連通路と、を有する動揺低減部を備える浮体構造物。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記動揺低減部を複数備える請求項1に記載の浮体構造物。
【請求項3】
複数の前記動揺低減部のうち第一動揺低減部では、
前記第二開口は、前記底面に形成され、
前記連通路は、
前記第一開口から側方に延びる第一連通部と、
前記第二開口から側方に延びる第二連通部と、
前記第一連通部と前記第二連通部とを接続し、上下方向に延びる上下連通部と、を有する請求項2に記載の浮体構造物。
【請求項4】
複数の前記動揺低減部のうち第二動揺低減部では、
前記第二開口は、前記底面に、前記第一開口の直下に形成され、
前記連通路は、前記第一開口と前記第二開口とを接続し、上下方向に延びる直線連通部を有する請求項3に記載の浮体構造物。
【請求項5】
複数の前記動揺低減部のうち第三動揺低減部では、
前記第二開口は、前記側面に形成され、
前記連通路には、前記第二開口よりも低い位置に位置する遊水室が形成されている請求項2から4のいずれか一項に記載の浮体構造物。
【請求項6】
前記第三動揺低減部では、
前記底面には、底孔が形成され、
前記遊水室は、前記底孔に連通している請求項5に記載の浮体構造物。
【請求項7】
前記第三動揺低減部を複数備え、
複数の前記第三動揺低減部の前記遊水室どうしは、連通管で連通されている請求項5または6に記載の浮体構造物。
【請求項8】
前記側面は、上方に向かうにしたがって前記上面の中央に向かうように鉛直面に対して傾斜している請求項1から7のいずれか一項に記載の浮体構造物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、浮体構造物に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、上部に風力発電機や変電施設等の上部構造物が固定される浮体構造物が知られている。浮体構造物は、海底面に設置したアンカーとチェーン、ワイヤ、ロープ等の索とで係留されている。
【0003】
海水面に設置されるバージ型の浮体構造物は、水線面積が大きく、浮体構造物の傾斜に対する復元力が大きいため、浮体構造物の寸法を小さくできるメリットがある。しかし、波力が大きい海水面付近の投影面積が大きいため作用する波力が大きくなり、波浪と浮体構造物の動揺周期が近く、揺れが激しくなるという課題があった。
【0004】
下記の特許文献1には、バージ型の浮体構造物として、浮体の中央部にムーンプールが形成され、ムーンプール内に閉じ込められた水の振動を利用し、ヒーブ固有周波数の近傍でヒーブ運動が最小限に抑えられている構成が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2014-503424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された浮体構造物は、振動する水塊を閉じ込めるように中央部にムーンプールが必要となる。ムーンプールは1箇所で一律の大きさのため、対応できる波浪特性が限られるという問題点がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、動揺を低減させつつ、サイズを抑えることができる浮体構造物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る浮体構造物は、上部に上部構造物が固定される浮体構造物であって、上面、側面及び底面のうちいずれか一の面に形成された第一開口と、前記上面、前記側面及び前記底面のうち他の面に形成された第二開口と、前記第一開口と前記第二開口とを連通する連通路と、を有する動揺低減部を備える。
【0009】
このように構成された浮体構造物では、上面、側面及び底面のうちいずれか一の面には第一開口が形成され、上面、側面及び底面のうち他の面には第二開口が形成されている。これによって、上面、側面及び底面のうち二つの面において波力の作用方向を分散させて、連通路内の海水と浮体構造物の外側の海水とで波力に位相差を生じさせて、動揺を低減することができる。また、従来のように、浮体構造物に水塊をためるためのプールを形成する必要がなく、浮体構造物のサイズを抑えることができる。
【0010】
また、本発明に係る浮体構造物は、前記動揺低減部を複数備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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