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公開番号2024055864
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2023191772,2022161546
出願日2023-11-09,2022-10-06
発明の名称免震構造
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04H 9/02 20060101AFI20240411BHJP(建築物)
要約【課題】免震装置の水平変形によって杭頭に生じる付加曲げモーメントを低減できる免震構造を提供する。
【解決手段】複数の杭体2と、杭体2と水平方向に相対変位可能な上部構造体の第1上部フーチング311(上部基礎)と、第1水平方向に延び第1水平方向に隣接する第1上部フーチング311に架設される第1鉄骨大梁71と、第2水平方向に延び第2水平方向に隣接する第1上部フーチング311に架設される第2鉄骨大梁72と、複数の杭体2と第1上部フーチング311との間に設けられるすべり支承4と、を有し、第1上部フーチング311は、第1鉄骨大梁71と第2鉄骨大梁72との交差部に配置され、交差部を囲むように配置され第1鉄骨大梁71および第2鉄骨大梁72と接合され第1上部フーチング311を補強する鉄骨火打梁8(荷重支持梁)と、交差部および鉄骨火打梁8を埋設するコンクリート313と、を有する。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
地中に埋設され第1水平方向および前記第1水平方向に交差する第2水平方向に配列された複数の杭体と、
前記複数の杭体の杭頭部それぞれの上方に設けられ、前記杭体と水平方向に相対変位可能な上部構造体の上部基礎と、
前記第1水平方向に延び前記第1水平方向に隣接する前記上部基礎に架設される第1鉄骨大梁と、
前記第2水平方向に延び前記第2水平方向に隣接する前記上部基礎に架設される第2鉄骨大梁と、
前記複数の杭体それぞれの杭頭部と前記上部基礎との間に設けられるすべり支承と、を有し、
前記すべり支承は、
前記上部基礎の下面に固定されたすべり板と、
前記杭体の杭頭部の上に固定され、前記すべり板の下面に沿って摺動可能なすべり材と、を有し、
前記上部基礎は、前記第1鉄骨大梁と前記第2鉄骨大梁との交差部に配置され、
前記交差部を囲むように配置され前記第1鉄骨大梁および前記第2鉄骨大梁と接合され前記上部基礎を補強する荷重支持梁と、
前記交差部および前記荷重支持梁を埋設するコンクリートと、を有する免震構造。
続きを表示(約 51 文字)【請求項2】
前記荷重支持梁には、シアコネクタが接合される請求項1に記載の免震構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、免震構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、免震構造が普及している。特許文献1には、地中に埋設された多数の杭体の上に設けられ多数の杭体の杭頭部を連結するスラブ状の地中基礎と、地中基礎の上に配置される建物の基礎との間に免震装置を設けた免震構造が開示されている。また、地中基礎に代わって隣接する杭体の杭頭部どうしを連結するつなぎ梁を設け、杭頭部と建物の基礎との間に免震装置を設けた免震構造も知られている。
近年では、工期を短縮できるとともにコストパフォーマンスの高い免震構造のニーズが高まっており、多数の杭体の杭頭部を連結する地中基礎やつなぎ梁などを設けずに、杭頭部と建物の基礎との間に免震装置を設けた杭頭免震構造も普及しつつある。以下では、多数の杭体の杭頭部を連結する地中基礎やつなぎ梁などを「つなぎ梁など」と表記する。このような杭頭免震構造は、つなぎ梁などを設けないことにより、工期短縮およびコスト削減が可能となり、例えば、大規模物流倉庫など、比較的低層で大規模な平面積を有する建物において採用されることがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-13068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、杭頭免震構造では、つなぎ梁などを省略することにより、地震時に杭頭部に回転変形が生じ、免震装置の性能が変動して、免震性能や耐震性能に影響が生じる虞がある。このため、時刻歴応答解析への考慮が必要となり、例えば、大臣認定や任意標定レベルの審査など、高度な判断が必要になる。
地震時に杭頭部に生じる回転変形の許容値は、例えば1/100ラジアン以下など非常に小さく、実験により確認できる範囲に限定される。このため、地震時に杭頭部に生じる回転変形量を許容値以下に納めようとすると、設計が煩雑になることがある。
地震時には、免震装置が水平変形し、この水平変形時に生じる付加曲げモーメント、いわゆるP-δが非常に大きくなるため、つなぎ梁などを省略した杭頭免震構造では、杭が付加曲げモーメントを処理する必要がある。
このため、免震装置の水平変形によって杭頭に生じる付加曲げモーメントの低減が望まれている。
【0005】
本発明は、免震装置の水平変形によって杭頭に生じる付加曲げモーメントを低減できる免震構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る免震構造は、地中に埋設され第1水平方向および前記第1水平方向に交差する第2水平方向に配列された複数の杭体と、前記複数の杭体の杭頭部それぞれの上方に設けられ、前記杭体と水平方向に相対変位可能な上部構造体の上部基礎と、前記第1水平方向に延び前記第1水平方向に隣接する前記上部基礎に架設される第1鉄骨大梁と、前記第2水平方向に延び前記第2水平方向に隣接する前記上部基礎に架設される第2鉄骨大梁と、前記複数の杭体それぞれの杭頭部と前記上部基礎との間に設けられるすべり支承と、を有し、前記すべり支承は、前記上部基礎の下面に固定されたすべり板と、前記杭体の杭頭部の上に固定され、前記すべり板の下面に沿って摺動可能なすべり材と、を有し、前記上部基礎は、前記第1鉄骨大梁と前記第2鉄骨大梁との交差部に配置され、前記交差部を囲むように配置され前記第1鉄骨大梁および前記第2鉄骨大梁と接合され前記上部基礎を補強する荷重支持梁と、前記交差部および前記荷重支持梁を埋設するコンクリートと、を有する。
【0007】
すべり支承に生じる付加曲げモーメントは、すべり材側でなくすべり板側に作用するため、本発明による免震構造では、すべり板を杭体ではなく、上部構造体の上部基礎に固定することにより、杭体に作用する付加曲げモーメントを大幅に低減することができる。
【0008】
また、本発明に係る免震構造では、前記上部基礎は、前記第1鉄骨大梁と前記第2鉄骨大梁との交差部に配置され、前記交差部を囲むように配置され前記第1鉄骨大梁および前記第2鉄骨大梁と接合され前記上部基礎を補強する荷重支持梁と、前記交差部および前記荷重支持梁を埋設するコンクリートと、を有している。
【0009】
このような構成にすることにより、付加曲げモーメントは、すべり板側の上部基礎に作用することになるが、荷重支持梁が設けられることによって上部基礎が補強されるため、作用する付加曲げモーメントを処理できる。
【0010】
また、本発明に係る免震構造では、前記荷重支持梁には、シアコネクタが接合されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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