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公開番号2024057968
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164993
出願日2022-10-13
発明の名称地盤改良工法及びその工法に使用するモニタの流路構造
出願人清水建設株式会社,ライト工業株式会社,有限会社大翔化学研究所
代理人個人
主分類E02D 3/12 20060101AFI20240418BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】従来よりも施工効率を向上させることができる地盤改良工法と、その地盤改良工法に使用するモニタの流路構造を提供する。
【解決手段】本発明に係る地盤改良工法は、改良する地盤へ鉛直方向に挿入され流体を高圧で噴出するモニタを使用する。モニタは、切削加工により凹部が設けられた接合面を有する一組の部材(11,12)を接合面が密着した状態で接合し構成した柱状体(1)により形成される噴出部を有する。噴出部は、柱状体を貫通し柱状体の頂面(2)に開口する流入口(3)と柱状体の側面(4)に開口する流出口(5)を連通する流路(6)を有し、流路の壁面が焼き入れされている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
改良する地盤へ鉛直方向に挿入され流体を高圧で噴出するモニタを使用し、
前記モニタは、切削加工により凹部が設けられた接合面を有する一組の部材を前記接合面が密着した状態で接合し構成した柱状体により形成される噴出部を備え、
前記噴出部は、前記柱状体を貫通し前記柱状体の頂面に開口する流入口と前記柱状体の側面に開口する流出口を連通する流路を有し、
前記流路の壁面が焼き入れされている、
ことを特徴とする地盤改良工法。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記流出口にノズル部材が配置され、前記流路と前記ノズル部材は、前記柱状体を構成する部材よりも硬度の高い材質で形成された口元部材を介して連通している請求項1に記載の地盤改良工法。
【請求項3】
前記口元部材の内壁面に螺旋形状の溝が設けられている請求項2に記載の地盤改良工法。
【請求項4】
切削加工により凹部が設けられた接合面を有する一組の部材を前記接合面が密着した状態で接合し構成した柱状体において、前記柱状体を貫通し前記柱状体の頂面に開口する流入口と前記柱状体の側面に開口する流出口を連通する流路が形成され、前記流路の壁面が焼き入れされていることを特徴とする流路構造。
【請求項5】
前記流出口にノズル部材が配置され、前記流路と前記ノズル部材は、前記柱状体を構成する部材よりも硬度の高い材質で形成された口元部材を介して連通している請求項4に記載の流路構造。
【請求項6】
前記口元部材の内壁面に螺旋形状の溝が設けられている請求項5に記載の流路構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤中に硬化剤を噴射して撹拌混合し改良体を造成することにより地盤を改良する工法と、その工法において地盤内に高圧の流体を噴射するモニタの流路構造に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
軟弱な地盤を改良する手法としては、例えば、特許3750065号公報及び特許3750066号公報に開示されている地盤改良工法が知られている。この地盤改良工法は、改良する地盤内に、切削液や固化剤などの流体を高圧で噴出し、円柱形状の固化改良体を造成することにより地盤を固結させるものである。
【0003】
そして、この地盤改良工法では、流体の噴射に用いられるモニタが地盤へ鉛直方向に挿入され、地盤内に噴出される流体は、地上からモニタ内に鉛直方向に供給される。一方、モニタ内に供給された流体はモニタから地盤内へ水平方向に噴出されるため、流体の流路には鉛直方向から水平方向へ向きを変える湾曲部を設ける必要がある。
【0004】
そこで、湾曲部を備えた流路を形成する手法として、特開2014-34774公報には、湾曲した流路の内壁面の一部を形成するための凹部を有する接合面を備えている第一の部材と、湾曲した流路の内壁面の残部を形成するための凹部を有する接合面を備えている第二の部材の接合面同士を当接し固着させた噴射構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許3750065号公報
特許3750066号公報
特開2014-34774公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
モニタ内の流路は、流れの作用で受ける圧力や摩擦力に対し十分な耐久性を備えることが必要となり、十分な耐久性を備えるためには、流路内面の硬度を高める必要がある。
【0007】
しかしながら、流路を切削加工により形成する場合、硬度の高い材質を用いることができず、切削加工により形成された流路は、耐久性に問題があった。
【0008】
そのため、従来のモニタを使用した地盤改良工法では、改良する地盤内に噴出する切削液や固化剤などの流体の噴出圧、及び、噴出量を制限せざるを得ず、施工効率が低下するおそれがあった。
【0009】
そこで、本発明は、従来よりも施工効率を向上させることができる地盤改良工法と、その地盤改良工法に使用するモニタの流路構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る地盤改良工法は、改良する地盤へ鉛直方向に挿入され流体を高圧で噴出するモニタを使用する。そして、前記モニタは、切削加工により凹部が設けられた接合面を有する一組の部材を前記接合面が密着した状態で接合し構成した柱状体により形成される噴出部を有し、前記噴出部は、前記柱状体を貫通し前記柱状体の頂面に開口する流入口と前記柱状体の側面に開口する流出口を連通する流路を有し、前記流路の壁面が焼き入れされている。
(【0011】以降は省略されています)

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