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公開番号
2025182092
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2025169477,2021057711
出願日
2025-10-07,2021-03-30
発明の名称
積層コイル部品の製造方法
出願人
TDK株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01F
17/00 20060101AFI20251204BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】コイルの機械的強度の向上が図られた積層コイル部品の製造方法を提供する。
【解決手段】積層コイル部品10においては、素体12の積層方向において隣り合うコイル層21~24同士を電気的に接続するビア導体26が、素体12の積層方向から見て、コイル領域Cから素体12の側面12c~12fに向かって突出している。そのため、コイル20には、ビア導体26の箇所が突出する凹凸部28が形成される。積層コイル部品10に、たとえば側面12c~12f側から外部から力が加わった場合、コイル20の凹凸部28において力が分散されるため、側面12c~12f側が平らなコイルに比べて、コイル20に欠陥が生じにくい。
【選択図】図14
特許請求の範囲
【請求項1】
磁性素体の内部においてコイルの一部を構成するとともに該コイルのコイル軸に沿って並ぶ第1コイル層および第2コイル層と、前記第1コイル層と前記第2コイル層との間に設けられて前記第1コイル層と前記第2コイル層とを電気的に接続するビア導体とを備えた積層コイル部品の製造方法であって、
前記第1コイル層となる第1導電ペーストを印刷する第1工程と、
前記第1導電ペーストの周囲に、前記磁性素体の一部となる第1磁性体ペーストを印刷する第2工程と
を含む、積層コイル部品の製造方法。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記第2工程の後に、前記第1導電ペーストの端部に、前記ビア導体となる第2導電ペーストを印刷をする第3工程と、
前記第2導電ペーストの周囲に、前記磁性素体の一部となる第2磁性体ペーストを印刷する第4工程と
をさらに含む、請求項1に記載の積層コイル部品の製造方法。
【請求項3】
前記第2工程の後に、前記第3工程、前記第4工程の順に複数回繰り返す、請求項2に記載の積層コイル部品の製造方法。
【請求項4】
前記第1導電ペーストの端部より前記第2導電ペーストが幅広である、請求項2に記載の積層コイル部品の製造方法。
【請求項5】
前記第4工程の後に、前記第2コイル層となる第3導電ペーストを印刷する第5工程と、
前記第3導電ペーストの周囲に、前記磁性素体の一部となる第3磁性体ペーストを印刷する第6工程と
をさらに含む、請求項2に記載の積層コイル部品の製造方法。
【請求項6】
前記第3導電ペーストの端部より前記第2導電ペーストが幅広である、請求項5に記載の積層コイル部品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層コイル部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、積層構造を有する素体内に、積層方向に対して平行なコイル軸を有するコイルが設けられた積層コイル部品が知られている。下記特許文献1には、印刷法を用いて、コイルを構成するコイル層およびビア導体を形成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-317308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術に係る積層コイル部品においては、外力が加わった際に、その外力がコイルまで達してコイルに欠陥が生じ得る。
【0005】
発明者らは、鋭意研究の末、機械的強度を高めることで、積層コイル部品に外力が加わった場合であってもコイルに欠陥が生じにくくなる技術を新たに見出した。
【0006】
本発明の一側面は、コイルの機械的強度の向上が図られた積層コイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係る積層コイル部品は、積層された複数の層を含み、複数の層の積層方向に対して平行な第1方向において互いに対向する一対の端面と、該一対の端面同士を結ぶ側面とを有する素体と、素体内に設けられ、第1方向に対して平行なコイル軸を有するコイルと、素体の端面にそれぞれ設けられた一対の外部電極とを備え、コイルが、素体を構成する複数の層の層間にそれぞれ設けられ、第1方向に沿って並ぶ複数のコイル層と、第1方向において隣り合うコイル層間に設けられ、該隣り合うコイル層同士を電気的に接続する複数のビア導体とを含み、ビア導体は、第1方向から見て、コイル層が形成されたコイル領域から素体の側面に向かって突出している。
【0008】
上記積層コイル部品においては、ビア導体がコイル領域から素体の側面に向かって突出しているため、ビア導体の箇所に凹凸部が形成される。積層コイル部品に外部から力が加わると、凹凸部において力が分散されるため、コイルに欠陥が生じにくい。
【0009】
他の側面に係る積層コイル部品は、ビア導体が、複数の導体層で構成されており、第1方向に対して直交する向きに凹凸する凹凸部を有する。
【0010】
他の側面に係る積層コイル部品は、導体層が、第1方向に対して平行な断面において、第1方向に対して直交する方向に延びる長方形の素体の一方の端面側の2角が丸まった断面形状を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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