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公開番号2025167775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024072682
出願日2024-04-26
発明の名称軟磁性粉末、磁性体コア、および磁性部品
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01F 1/147 20060101AFI20251030BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】直流重畳特性が高い磁性体コアおよび磁性部品を提供できる軟磁性粉末を提供する。
【解決手段】 FeおよびCを含む軟磁性粉末である。Cの含有量が0.01質量%以上0.5質量%以下である。軟磁性粉末が、特殊軟磁性粒子を含む。特殊軟磁性粒子が、空間群Im-3mまたはPm-3mの対称性を有する相と、空間群Pnamの対称性を有する相と、を両方とも含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
ＦｅおよびＣを含む軟磁性粉末であって、
Ｃの含有量が０．０１質量％以上０．５質量％以下であり、
前記軟磁性粉末が、特殊軟磁性粒子を含み、
前記特殊軟磁性粒子が、空間群Ｉｍ－３ｍまたはＰｍ－３ｍの対称性を有する相と、空間群Ｐｎａｍの対称性を有する相と、を両方とも含む軟磁性粉末。
続きを表示（約 660 文字）【請求項２】
前記軟磁性粉末がさらにＣｏを含み、
前記軟磁性粉末においてＦｅおよびＣｏの合計含有量に対するＦｅの含有割合が２５質量％以上９９質量％以下である請求項１に記載の軟磁性粉末。
【請求項３】
前記空間群Ｉｍ－３ｍまたはＰｍ－３ｍの対称性を有する相が（Ｆｅ，Ｃｏ）相であり、
前記空間群Ｐｎａｍの対称性を有する相が（Ｆｅ，Ｃｏ）
3
Ｃ相である請求項２に記載の軟磁性粉末。
【請求項４】
前記特殊軟磁性粒子の個数割合が１０％以上である請求項１～３のいずれかに記載の軟磁性粉末。
【請求項５】
前記軟磁性粉末に含まれる軟磁性粒子の平均粒子径が０．１μｍ以上５０μｍ以下である請求項１～３のいずれかに記載の軟磁性粉末。
【請求項６】
前記軟磁性粉末がさらに副成分を含み、前記軟磁性粉末１００質量％中の前記副成分の含有量が１５質量％以下である請求項１～３のいずれかに記載の軟磁性粉末。
【請求項７】
前記副成分がＢ、Ｓｉ、Ｐ、Ｃｕ、Ｖ、Ｔｉ、Ｚｒ、Ｈｆ、Ｎｂ、Ｔａ、Ｍｏ、Ｗ、Ｃｒ、Ｎｉ、Ａｌ、Ｍｎ、Ａｇ、Ｚｎ、Ｓ、Ｓｎ、Ａｓ、Ｓｂ、Ｂｉ、Ｎ、Ｏおよび希土類元素からなる群から選択される１種以上である請求項６に記載の軟磁性粉末。
【請求項８】
請求項１～３のいずれかに記載の軟磁性粉末を含む磁性体コア。
【請求項９】
請求項１～３のいずれかに記載の軟磁性粉末を含む磁性部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、軟磁性粉末、磁性体コアおよび磁性部品に関する。
続きを表示（約 900 文字）【背景技術】
【０００２】
インダクタなどの磁性部品は高い直流重畳特性が要求される。磁性部品がＤＣ－ＤＣコンバータなどの電源部品に使用される場合には、磁性部品に直流電流が重畳されていても高いインダクタンスを維持する必要があるためである。
【０００３】
特許文献１には、ＦｅとＣｏを合計で９０質量％以上含む軟磁性材料であって、鉄と窒素の化合物の析出物を含むことを特徴とする軟磁性材料に関する発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
国際公開第２０２２－０７０５０８号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、直流重畳特性が高い磁性体コアおよび磁性部品を提供できる軟磁性粉末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係る軟磁性粉末は、ＦｅおよびＣを含む軟磁性粉末であって、
Ｃの含有量が０．０１質量％以上０．５質量％以下であり、
前記軟磁性粉末が、特殊軟磁性粒子を含み、
前記特殊軟磁性粒子が、空間群Ｉｍ－３ｍまたはＰｍ－３ｍの対称性を有する相と、空間群Ｐｎａｍの対称性を有する相と、を両方とも含む。
【０００７】
前記軟磁性粉末がさらにＣｏを含んでもよく、
前記軟磁性粉末においてＦｅおよびＣｏの合計含有量に対するＦｅの含有割合が２５質量％以上９９質量％以下であってもよい。
【０００８】
前記空間群Ｉｍ－３ｍまたはＰｍ－３ｍの対称性を有する相がＦｅＣｏであってもよく、
前記空間群Ｐｎａｍの対称性を有する相が（Ｆｅ，Ｃｏ）
3
Ｃ相であってもよい。
【０００９】
前記特殊軟磁性粒子の個数割合が１０％以上であってもよい。
【００１０】
前記軟磁性粉末に含まれる軟磁性粒子の平均粒子径が０．１μｍ以上５０μｍ以下であってもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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