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公開番号2025167937
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024072963
出願日2024-04-26
発明の名称磁性シート及びこれを備えるコイルモジュール
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人
主分類H01F 1/26 20060101AFI20251030BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】透磁率の実部μ'の温度依存性が抑えられた磁性シートを提供する。
【解決手段】磁性シート20は、厚み方向に配置された第1領域21及び第2領域22を有する。室温よりも高温である所定の温度範囲において、第1領域21は透磁率の実部μ'の温度依存性が負の特性を有し、第2領域22は透磁率の実部μ'の温度依存性が正の特性を有する。これにより、合成された透磁率の実部μ'の温度依存性が抑えられた磁性シートを提供することが可能となる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
厚み方向に配置された第1領域及び第2領域を有する磁性シートであって、
室温よりも高温である所定の温度範囲において、前記第1領域は透磁率の実部μ'の温度依存性が負の特性を有し、前記第2領域は透磁率の実部μ'の温度依存性が正の特性を有する、
磁性シート。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記第1領域は、Fe-Si-Al系合金磁性体とバインダー樹脂を含み、
前記第2領域は、Fe-Si-Cr系合金磁性体とバインダー樹脂を含む、
請求項1に記載の磁性シート。
【請求項3】
前記第2領域に含まれる前記Fe-Si-Cr系合金磁性体のSi配合比率(原子%)は、前記第1領域に含まれる前記Fe-Si-Al系合金磁性体のSi配合比率(原子%)よりも大きい、
請求項2に記載の磁性シート。
【請求項4】
前記第1領域に含まれる前記Fe-Si-Al系合金磁性体の平均粒径に対する、前記第2領域に含まれる前記Fe-Si-Cr系合金磁性体の平均粒径の比は、0.4以下である、
請求項2に記載の磁性シート。
【請求項5】
前記第1領域の厚みに対する前記第2領域の厚みの比は、0.35~0.55の範囲である、
請求項2に記載の磁性シート。
【請求項6】
前記第1領域の透磁率の実部μ'は170以上、虚部μ"は40以上であり、
前記第2領域の透磁率の実部μ'は40以上、虚部μ"は5以下である、
請求項2に記載の磁性シート。
【請求項7】
前記第2領域の透磁率の実部μ'は50未満である、
請求項6に記載の磁性シート。
【請求項8】
前記第1領域に含まれる前記Fe-Si-Al系合金磁性体及び前記第2領域に含まれる前記Fe-Si-Cr系合金磁性体はいずれも扁平形状を有し、
前記第1領域と前記第2領域の界面近傍に位置する所定の厚み位置においては、前記Fe-Si-Al系合金磁性体と前記Fe-Si-Cr系合金磁性体が混在する、
請求項2に記載の磁性シート。
【請求項9】
前記第1領域と前記第2領域の界面と反対側に位置する前記第1領域の表面の表面粗さは、前記界面における前記第1領域の表面の表面粗さよりも小さい、
請求項1に記載の磁性シート。
【請求項10】
コイルと、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の磁性シートと、
を備え、
前記磁性シートは、前記第2領域が前記コイルと向かい合うように配置される、
コイルモジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、磁性シート及びこれを備えるコイルモジュールに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、透磁率の虚部μ"の値が大きい磁性体を含むノイズ抑制シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-082278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された磁性シートは、透磁率の実部μ'の温度依存性が大きいという問題があった。
【0005】
本開示においては、透磁率の実部μ'の温度依存性が抑えられた磁性シート及びこれを備えるコイルモジュールが説明される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面による磁性シートは、厚み方向に配置された第1領域及び第2領域を有する磁性シートであって、室温よりも高温である所定の温度範囲において、第1領域は透磁率の実部μ'の温度依存性が負の特性を有し、第2領域は透磁率の実部μ'の温度依存性が正の特性を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、透磁率の実部μ'の温度依存性が抑えられた磁性シート及びこれを備えるコイルモジュールが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示に係る技術の一実施形態による電磁誘導加熱システム10の構造を説明するための模式図であり、(a)はXZ断面図、(b)はXY断面図である。
図2は、図1(a)に示す領域Aの模式的な拡大図である。
図3は、ボビン12に巻回する前の状態における磁性シート20の構造を説明するための模式図である。
図4は、第1領域21及び第2領域22の透磁率の実部μ'の温度依存性の一例を示すグラフであり、室温(20℃)における値をゼロとした場合における変化率を示している。
図5は、第2領域22の透磁率の実部μ'の温度依存性を示すグラフである。
図6は、磁性シート20の構造のいくつかの具体例を説明するための模式図である。
図7は、第1領域21の厚みT1に対する第2領域22の厚みT2の比(T2/T1)と、温度を20℃から120℃に変化させた場合におけるコイル13のインダクタンスの変化率との関係を示すグラフである。
図8は、第1領域21の厚みT1に対する第2領域22の厚みT2の比(T2/T1)と、第1領域21と第2領域22の合成された透磁率の実部μ'との関係を示すグラフである。
図9は、第1領域21と第2領域22の界面26の状態の一例を説明するための模式図である。
図10は、変形例によるコイルモジュールの構成を示す略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本開示に係る技術の実施形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は、本開示に係る技術の一実施形態による電磁誘導加熱システム10の構造を説明するための模式図であり、(a)はXZ断面図、(b)はXY断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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