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公開番号
2025180284
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2024087496
出願日
2024-05-29
発明の名称
媒体処理装置及び画像形成システム
出願人
株式会社リコー
代理人
弁理士法人武和国際特許事務所
主分類
B65H
37/04 20060101AFI20251204BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】適切な綴じ強度で媒体束を圧着綴じすることが可能な媒体処理装置を提供する。
【解決手段】媒体処理装置は、複数の媒体を束ねた媒体束を、一対の綴じ歯で加圧変形させる圧着綴じをする圧着手段と、圧着手段の動作を制御する制御部とを備える。制御部は、一対の綴じ歯で媒体束を加圧変形させた状態を保持する加圧保持制御を実行するか否かを切り替える。
【選択図】図17
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の媒体を束ねた媒体束を、一対の綴じ歯で加圧変形させる圧着綴じをする圧着手段と、
前記圧着手段の動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、一対の前記綴じ歯で前記媒体束を加圧変形させた状態を保持する加圧保持制御を実行するか否かを切り替えることを特徴とする媒体処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の媒体処理装置において、
前記制御部は、前記媒体束の媒体情報に基づいて、前記加圧保持制御を実行するか否かを切り替えることを特徴とする媒体処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の媒体処理装置において、
前記媒体情報は、前記媒体束を構成する前記媒体の枚数、前記媒体の厚み、及び前記媒体の種類の少なくとも1つを含むことを特徴とする媒体処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の媒体処理装置において、
ユーザの操作を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記操作部で受け付けたユーザの操作に従って、前記加圧保持制御を実行するか否かを切り替えることを特徴とする媒体処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の媒体処理装置において、
ユーザの操作を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記媒体束を構成する前記媒体の枚数が、前記制御部でユーザから受け付けた閾値枚数以上の場合に、前記加圧保持制御を実行することを特徴とする媒体処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の媒体処理装置において、
前記制御部は、前記加圧保持制御において、一対の前記綴じ歯が最も近接した状態を所定の時間保持することを特徴とする媒体処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の媒体処理装置において、
前記制御部は、前記加圧保持制御の実行時間を変更可能であることを特徴とする媒体処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の媒体処理装置において、
接離モータと、
前記接離モータの駆動力によって回転する偏心カムが1回転する過程で一対の前記綴じ歯を接離させる接離機構とを備え、
前記制御部は、
前記加圧保持制御を実行する場合に、前記偏心カムが所定の回転角に達した回転したタイミングで前記接離モータを一時停止し、保持時間が経過したら前記接離モータの回転を再開させ、
前記加圧保持制御を実行しない場合に、前記偏心カムが1回転するまで前記接離モータの回転を継続することを特徴とする媒体処理装置。
【請求項9】
前記媒体に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置によって画像が形成された複数の前記媒体に対し前記圧着綴じをする請求項1に記載の媒体処理装置と、を備えることを特徴とする画像形成システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体処理装置及び画像形成システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、画像形成装置によって画像が形成されたシート状の媒体を束にして綴じる処理を行う媒体処理装置が知られている。なお、シート状の媒体の例として用紙が広く知られているので、本明細書では、シート状の媒体の束に関しては複数の用紙を積層した「用紙束」を例に用いることとする。また、媒体処理装置には、省資源化や環境負荷の低減を鑑みる観点から、金属製の綴じ針を用いずに、凹凸状の綴じ歯で用紙束を挟持して加圧変形させる所謂「圧着綴じ」が可能な圧着手段を備えるものがある。
【0003】
圧着綴じには、用紙束を構成する用紙の枚数が多いほど用紙束に綴じ歯が食い込みにくくなって、綴じた用紙が剥がれ落ちるなど、綴じ状態を適切に維持することが困難になるという課題がある。そこで、圧着綴じを行う媒体処理装置には、綴じ歯で用紙束を加圧した状態を所定時間保持(以下、「加圧保持制御」と表記する。)することによって、用紙束を確実に圧着綴じするものがある(例えば、特許文献1を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のように、用紙束の状態(例えば、用紙の枚数、紙厚、種類)に拘わらず加圧保持制御を常に実行すると、媒体束の状態によっては加圧力が強過ぎて、用紙束や加圧手段にダメージを与える可能性がある。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、適切な綴じ強度で媒体束を圧着綴じすることが可能な媒体処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、複数の媒体を束ねた媒体束を、一対の綴じ歯で加圧変形させる圧着綴じをする圧着手段と、前記圧着手段の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、一対の前記綴じ歯で前記媒体束を加圧変形させた状態を保持する加圧保持制御を実行するか否かを切り替えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、適切な綴じ強度で媒体束を圧着綴じすることが可能な媒体処理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
画像形成システムの全体構成を示す図。
第一実施形態に係る後処理装置の内部構造を示す図。
端綴じ処理部を搬送方向の上流側から見た模式図。
端綴じ処理部を主走査方向の液体付与部側から見た模式図。
端綴じ処理部の圧着部の構成を示す模式図。
端綴じ処理部の変形例を示す図。
端綴じ処理部の変形例に係る液体付与圧着部を示す図。
図7の液体付与圧着部による液体付与動作及び圧着綴じ動作を示す図。
針綴じ処理部を搬送方向の上流側から見た模式図。
針綴じ処理部の変形例を搬送方向の上流側から見た模式図。
第一実施形態に係る後処理装置の動作を制御する制御ブロックのハードウェア構成図。
上圧着歯及び下圧着歯を接離させる接離機構を示す図。
第二実施形態に係る後処理装置のハードウェア構成図。
加圧保持設定画面の画面例(A)及び加圧保持制御テーブルのデータ例。
綴じ処理のフローチャート。
綴じ処理中における液体付与部及び圧着部の位置を示す図。
圧着綴じ処理のフローチャート。
圧着綴じ処理の処理時間と、用紙束に負荷される加圧力との関係を示すグラフ。
第三実施形態に係る後処理装置の内部構造を示す図。
第三実施形態に係る内部トレイを用紙の厚み方向から見た図。
第三実施形態に係る圧着部を搬送方向の上流側から見た模式図。
第三実施形態に係る液体付与部を用紙の厚み方向から見た図。
図22のXXV-XXVにおける断面図。
図22のXXVI-XXVIにおける断面図。
第三実施形態に係る後処理装置の動作を制御する制御ブロックのハードウェア構成図。
第三実施形態に係る後処理装置の後処理フローチャート。
画像形成システムの変形例の全体構成を示す図。
後処理装置の制御部の変形例1を示す図。
後処理装置の制御部の変形例2を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[画像形成システム1の実施形態]
以下、本発明に係る画像形成システム1について、図面を参照しながら説明する。図1は、画像形成システム1の全体構成を示す図である。画像形成システム1は、シート状の媒体の一種としての用紙Pに画像を形成する画像形成機能、画像が形成された用紙Pに対して所定の後処理を施す後処理機能、などを有する。図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成機能を有する画像形成装置2と、本発明に係る後処理機能を有する媒体処理装置としての後処理装置3と、を連携して動作するように構成される。
【0010】
なお、本実施形態では、画像形成システム1において処理の対象とするシート状の媒体 として「紙」を前提にする説明をしている。しかし、本実施形態に係る処理の対象は、紙に限定されるものではない。例えば、従来から知られている画像形成プロセスを利用して画像形成が可能な媒体であれば、その種類などは問わない。また、折り処理や綴じ処理の対象物となりうる媒体も、これに含むものとし、素材や仕様などを限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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