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公開番号2025179783
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-10
出願番号2024202409
出願日2024-11-20
発明の名称植物の根頭がんしゅ病防除剤及び植物の根頭がんしゅ病防除方法
出願人国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A01N 63/60 20200101AFI20251203BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植物の根頭がんしゅ病の新規な防除剤、及び防除方法を提供する。
【解決手段】 植物の根頭がんしゅ病防除剤は、ウイロイドを有効成分として含む。ウイロイドは防除対象の植物への感染能を有することが好ましく、植物に対して無病徴な種であってもよい。植物は、果樹類、花卉類、又は野菜類であってもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ウイロイドを有効成分として含む、植物の根頭がんしゅ病防除剤。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記ウイロイドが、根頭がんしゅ病を防除する対象の植物への感染能を有する、請求項1に記載の植物の根頭がんしゅ病防除剤。
【請求項3】
前記ウイロイドが、植物に対して無病徴な種である、請求項2に記載の植物の根頭がんしゅ病防除剤。
【請求項4】
前記植物が、果樹類、花卉類、又は野菜類である、請求項2に記載の植物の根頭がんしゅ病防除剤。
【請求項5】
前記植物が、キク類である、請求項4に記載の植物の根頭がんしゅ病防除剤。
【請求項6】
前記植物が、ナス科植物である、請求項5に記載の植物の根頭がんしゅ病防除剤。
【請求項7】
前記植物がトマトである、請求項6に記載の植物の根頭がんしゅ病防除剤。
【請求項8】
前記ウイロイドが、以下のT1~T12からなる群より選択される一種以上のRNAである、請求項7に記載の植物の根頭がんしゅ病防除剤。
(T1)配列番号1に示す塩基配列であるRNA。
(T2)配列番号1に示す塩基配列のうち、配列番号2に示す塩基配列からなる領域及び配列番号3に示す塩基配列からなる領域の計2つの領域以外の領域において、1又は複数個の塩基が欠失、置換、付加又は挿入された塩基配列であるRNA。
(T3)配列番号1に示す塩基配列と85%以上の配列同一性を有する塩基配列であり、配列番号2に示す塩基配列からなる領域及び配列番号3に示す塩基配列からなる領域を含むRNA。
(T4)配列番号4に示す塩基配列であるRNA。
(T5)配列番号4に示す塩基配列のうち、配列番号5に示す塩基配列からなる領域及び配列番号6に示す塩基配列からなる領域の計2つの領域以外の領域において、1又は複数個の塩基が欠失、置換、付加又は挿入された塩基配列であるRNA。
(T6)配列番号4に示す塩基配列と85%以上の配列同一性を有する塩基配列であり、配列番号2に示す塩基配列からなる領域及び配列番号3に示す塩基配列からなる領域を含むRNA。
(T7)配列番号7に示す塩基配列であるRNA。
(T8)配列番号7に示す塩基配列のうち、配列番号8に示す塩基配列からなる領域及び配列番号9に示す塩基配列からなる領域の計2つの領域以外の領域において、1又は複数個の塩基が欠失、置換、付加又は挿入された塩基配列であるRNA。
(T9)配列番号7に示す塩基配列と85%以上の配列同一性を有する塩基配列であり、配列番号8に示す塩基配列からなる領域及び配列番号9に示す塩基配列からなる領域を含むRNA。
(T10)配列番号10に示す塩基配列であるRNA。
(T11)配列番号10に示す塩基配列のうち、配列番号11に示す塩基配列からなる領域及び配列番号12に示す塩基配列からなる領域の計2つの領域以外の領域において、1又は複数個の塩基が欠失、置換、付加又は挿入された塩基配列であるRNA。
(T12)配列番号10に示す塩基配列と85%以上の配列同一性を有する塩基配列であり、配列番号11に示す塩基配列からなる領域及び配列番号12に示す塩基配列からなる領域を含むRNA。
【請求項9】
前記ウイロイドが、ジャガイモやせいもウイロイド(PSTVd)、キク矮化ウイロイド(CSVd)、及びホップ潜在ウイロイド(HpLVd)からなる群より選択される一種以上のウイロイドである、請求項7に記載の植物の根頭がんしゅ病防除剤。
【請求項10】
前記ウイロイドが、以下のG1~G15からなる群より選択される一種以上のRNAであり、前記植物がブドウ科植物である、請求項4に記載の植物の根頭がんしゅ病防除剤。
(G1)配列番号13に示す塩基配列であるRNA。
(G2)配列番号13に示す塩基配列のうち、配列番号14に示す塩基配列からなる領域及び配列番号15に示す塩基配列からなる領域の計2つの領域以外の領域において、1又は複数個の塩基が欠失、置換、付加又は挿入された塩基配列であるRNA。
(G3)配列番号13に示す塩基配列と85%以上の配列同一性を有する塩基配列であり、配列番号14に示す塩基配列からなる領域及び配列番号15に示す塩基配列からなる領域を含むRNA。
(G4)配列番号16に示す塩基配列であるRNA。
(G5)配列番号16に示す塩基配列のうち、配列番号17に示す塩基配列からなる領域及び配列番号18に示す塩基配列からなる領域の計2つの領域以外の領域において、1又は複数個の塩基が欠失、置換、付加又は挿入された塩基配列であるRNA。
(G6)配列番号16に示す塩基配列と85%以上の配列同一性を有する塩基配列であり、配列番号17に示す塩基配列からなる領域及び配列番号18に示す塩基配列からなる領域を含むRNA。
(G7)配列番号19に示す塩基配列であるRNA。
(G8)配列番号19に示す塩基配列のうち、配列番号20に示す塩基配列からなる領域及び配列番号21に示す塩基配列からなる領域の計2つの領域以外の領域において、1又は複数個の塩基が欠失、置換、付加又は挿入された塩基配列であるRNA。
(G9)配列番号19に示す塩基配列と85%以上の配列同一性を有する塩基配列であり、配列番号20に示す塩基配列からなる領域及び配列番号21に示す塩基配列からなる領域を含むRNA。
(G10)配列番号22に示す塩基配列であるRNA。
(G11)配列番号22に示す塩基配列のうち、配列番号23に示す塩基配列からなる領域以外の領域において、1又は複数個の塩基が欠失、置換、付加又は挿入された塩基配列であるRNA。
(G12)配列番号22に示す塩基配列と85%以上の配列同一性を有する塩基配列であり、配列番号23に示す塩基配列からなる領域を含むRNA。
(G13)配列番号24に示す塩基配列であるRNA。
(G14)配列番号24に示す塩基配列のうち、配列番号25に示す塩基配列からなる領域以外の領域において、1又は複数個の塩基が欠失、置換、付加又は挿入された塩基配列であるRNA。
(G15)配列番号24に示す塩基配列と85%以上の配列同一性を有する塩基配列であり、配列番号25に示す塩基配列からなる領域を含むRNA。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の根頭がんしゅ病防除剤及び植物の根頭がんしゅ病防除方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、リゾビウム属の細菌によって、植物の根や茎等に癌腫(癌腫、クラウンゴール)と呼ばれるこぶが形成される根頭がんしゅ病が知られている。以下において、根頭がんしゅ病を発生させる原因菌を「根頭がんしゅ病菌」ともいう。
【0003】
根頭がんしゅ病菌は、植物の傷口から植物内に侵入する。根頭がんしゅ病菌の宿主範囲(感染範囲)は広く、リンゴやモモ、ナシ、オウトウ(サクランボ)等の果樹類、キク等の花卉類、トマト、ジャガイモ等の野菜類で発病し、生育不良や枯死を引き起こす。
特に、果樹類では樹勢の低下や果実品質の劣化も発生し、苗木、若木では、発症した翌年に枯死することが多い。
【0004】
たとえば、非特許文献1には、ブドウに感染する根頭がんしゅ病菌の一種であるAllorhizobium vitis(異名:Rhizobium vitis、Agrobacterium vitis、Agrobacterium tumefaciens biovar 3)株についての解析結果が開示されている。
【0005】
この非特許文献1には、上記根頭がんしゅ病菌について多遺伝子座配列解析(MLSA)を行い、7つのゲノム群が得られたことや、北海道において、土壌感染や感染した苗木の輸送が感染源となっていることが記載されている。
【0006】
根頭がんしゅ病に有効な農薬としては、従来、アグロバクテリウム・ラジオバクタ―を含む生物農薬「バクテローズ」(登録商標、日本農薬社)が販売されていた。当該農薬では、アグロバクテリウム・ラジオバクタ―が産生する抗菌物質により、根頭がんしゅ病菌を殺菌することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Kawaguchi A. et al., Origin of Pathogens of Grapevine Crown Gall Disease in Hokkaido in Japan as Characterized by Molecular Epidemiology of Allorhizobium vitis Strains. Life, 11(11), 1265, 2021.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記農薬は、ブドウに感染する根頭がんしゅ病菌には有効でなく、また、2024年時点で生産、販売が停止している。
【0009】
加えて、根頭がんしゅ病菌は土壌伝染、接触伝染によって広がり、土壌中に長期間にわたり生存する。このため、植物に根頭がんしゅ病が発生した際には、改植時の感染を防ぐため、感染した植物の近傍の土壌を取り除く必要があるが、根頭がんしゅ病菌を含む土壌を完全に除去することは困難である。
したがって、現在、根頭がんしゅ病の有力な解決策が求められている。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、植物の根頭がんしゅ病の新規な防除剤、及び防除方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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