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公開番号
2025179537
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-10
出願番号
2024086363
出願日
2024-05-28
発明の名称
トナー、現像剤、トナー収容ユニット、画像形成装置、画像形成方法、印刷物の製造方法、及び、トナーの製造方法
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
G03G
9/087 20060101AFI20251203BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】低温定着性に優れ、かつ高温高湿環境におけるフィルミング抑制と定着時の離型性を両立することができるトナーの提供。
【解決手段】
ポリエステル樹脂と、離型剤と、芳香族系石油樹脂と、を含有するトナー粒子を含むトナーであって、
前記トナー粒子の断面を走査型電子顕微鏡で観察したとき、観察される前記離型剤のドメイン及び前記芳香族系石油樹脂のドメインが、下記条件1及び条件2を満たすことを特徴とする静電荷像現像用トナー。
(条件1)100個のトナー粒子における、芳香族系石油樹脂のドメインの面積(Sa)に対する離型剤のドメインの面積(Sw)の比の値(Sw/Sa)の平均値が下記関係式(1)を満たす。
0.05≦Sw/Sa<0.5 (1)
(条件2) 100個のトナー粒子における、離型剤のドメインの形状係数SF2の平均値が下記関係式(2)を満たす。
150≦SF2≦300 (2)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステル樹脂と、離型剤と、芳香族系石油樹脂と、を含有するトナー粒子を含むトナーであって、
前記トナー粒子の断面を走査型電子顕微鏡で観察したとき、観察される前記離型剤のドメイン及び前記芳香族系石油樹脂のドメインが、下記条件1及び条件2を満たすことを特徴とする静電荷像現像用トナー。
(条件1)
100個のトナー粒子における、芳香族系石油樹脂のドメインの面積(Sa)に対する離型剤のドメインの面積(Sw)の比の値(Sw/Sa)の平均値が下記関係式(1)を満たす。
0.05≦Sw/Sa<0.5 (1)
(条件2)
100個のトナー粒子における、離型剤のドメインの形状係数SF2の平均値が下記関係式(2)を満たす。
150≦SF2≦300 (2)
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記条件1及び条件2を満たすトナーが60%以上存在する、請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記離型剤が炭化水素系ワックスを含有する、請求項1に記載のトナー。
【請求項4】
前記芳香族系石油樹脂のガラス転移温度が80℃以上90℃以下である、請求項1に記載のトナー。
【請求項5】
請求項1に記載のトナーと、キャリアと、を含む現像剤。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトナーを収容することを特徴とするトナー収容ユニット。
【請求項7】
静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像を、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトナーを用いて現像し、トナー像を形成する現像手段と、
前記静電潜像担持体上に形成された前記トナー像を、記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写された前記トナー像を定着する定着手段と、を含むことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像を、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトナーを用いて現像し、トナー像を形成する現像工程と、
前記静電潜像担持体上に形成された前記トナー像を、記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写された前記トナー像を定着する定着工程と、を含むことを特徴とする画像形成方法。
【請求項9】
請求項7に記載の画像形成装置を用いて、記録媒体上にトナー画像を形成することを特徴とする印刷物の製造方法。
【請求項10】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトナーを製造するトナーの製造方法であって、
ポリエステル樹脂、離型剤、及び、芳香族系石油樹脂を含むトナー母体粒子の製造工程を含み、
前記トナー母体粒子の製造工程における前記芳香族系石油樹脂の添加量は、前記トナー母体粒子全量を100質量部としたとき、7質量部以上9.5質量部以下であることを特徴とするトナーの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トナー、現像剤、トナー収容ユニット、画像形成装置、画像形成方法、印刷物の製造方法、及び、トナーの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真装置や静電記録装置等において、電気的潜像又は磁気的潜像は、静電潜像現像用トナー(本発明では「トナー」ともいう)によって顕像化されている。例えば、電子写真法では、感光体上に静電潜像を形成した後、当該静電潜像を、トナーを用いて現像することでトナー画像を形成している。トナー画像は、通常、紙等の記録媒体上に転写され、加熱等の方法で定着される。
【0003】
近年、定着に要するエネルギーを少なくすることによる省エネルギー化を図る目的で、トナーの低温定着化が求められている。さらに、画像形成装置の高速化、高画質化の要求にも起因しており、画像形成装置の使用目的が多様化していることも相まって、トナーの低温定着化への要求が高まっている。トナーの低温定着化方法として、非結晶性ポリエステル樹脂および結晶性ポリエステル樹脂を併用する技術が知られている。
【0004】
例えば、生産時の粉砕性に優れ、かつ定着安定性に優れたトナーを提供することを目的とし、結着樹脂と着色剤との混合物に、質量平均分子量(Mw)が3000を超えるスチレン系樹脂を内添した組成物を、粉砕および分級して製造した粉砕トナーが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、低温定着性および耐熱保存性を両立できる粉砕トナーを提供することを目的とし、FT-IRによるポリエステル樹脂とスチレン樹脂との最大ピーク比を特定した粉砕トナーが開示されている(例えば、特許文献2参照)。また、定着画像の離型性および低温低湿環境下における連続印刷時の画像濃度低下の抑制を両立できるトナーの提供を目的とし、トナー粒子の断面全体の面積と離型剤のドメインの長径の比率を規定したトナーも開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1~3を含む従来のトナーは、トナー表面に露出した、耐熱性の低いワックスやポリエステル樹脂が感光体に付着するフィルミングに起因して、画像欠陥が生じるといった不具合が懸念されている。当該不具合は、特に高温高湿環境下において顕著であり、さらに印字面積が少ない場合は画像欠陥がより顕著に表れる。一方で、ワックスの使用量を減らした際には定着時の離型性が課題となる。このような高温高湿環境におけるフィルミング抑制と定着時の離型性の両立が課題であった。
【0006】
本発明は、低温定着性に優れ、かつ高温高湿環境におけるフィルミング抑制と定着時の離型性を両立することができるトナーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決する本発明のトナーは以下に記載する通りのものである。
ポリエステル樹脂と、離型剤と、芳香族系石油樹脂と、を含有するトナー粒子を含むトナーであって、
前記トナー粒子の断面を走査型電子顕微鏡で観察したとき、観察される前記離型剤のドメイン及び前記芳香族系石油樹脂のドメインが、下記条件1及び条件2を満たすことを特徴とする静電荷像現像用トナー。
(条件1)
100個のトナー粒子における、芳香族系石油樹脂のドメインの面積(Sa)に対する離型剤のドメインの面積(Sw)の比の値(Sw/Sa)の平均値が下記関係式(1)を満たす。
0.05≦Sw/Sa<0.5 (1)
(条件2)
100個のトナー粒子における、離型剤のドメインの形状係数SF2の平均値が下記関係式(2)を満たす。
150≦SF2≦300 (2)
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、低温定着性に優れ、かつ高温高湿環境におけるフィルミング抑制と定着時の離型性を両立することができるトナーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の画像形成装置の一実施形態を説明するための概略説明図である。
本発明の画像形成装置の他の実施形態を説明するための概略説明図である。
本発明の画像形成装置のさらに他の実施形態を説明するための概略説明図である。
画像形成ユニットを説明するための概略説明図である。
本発明の実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のトナーは、ポリエステル樹脂と、離型剤と、芳香族系石油樹脂と、を含有するトナー粒子を含むトナーであって、
前記トナー粒子の断面を走査型電子顕微鏡で観察したとき、観察される前記離型剤のドメイン及び前記芳香族系石油樹脂のドメインが、下記条件1及び条件2を満たすことを特徴とする静電荷像現像用トナー。
(条件1)
100個のトナー粒子における、芳香族系石油樹脂のドメインの面積(Sa)に対する離型剤のドメインの面積(Sw)の比の値(Sw/Sa)の平均値が下記関係式(1)を満たす。
0.05≦Sw/Sa<0.5 (1)
(条件2)
100個のトナー粒子における、離型剤のドメインの形状係数SF2の平均値が下記関係式(2)を満たす。
150≦SF2≦300 (2)
(【0011】以降は省略されています)
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