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公開番号2025178616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-09
出願番号2024085325
出願日2024-05-27
発明の名称ステータユニット
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 11/25 20160101AFI20251202BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】サーミスタの中性線への固定に際して別部品を必要とせず、しかも、中性線に対して安定した状態で固定できるサーミスタを有するステータユニットを提供する。
【解決手段】本発明のステータユニット1は、中性線3と、中性線3に固定されるサーミスタ4と、を備え、サーミスタ4は、サーミスタ本体部41と、測温部42と、サーミスタ本体部41に片端の繋がった係止片43と、を備え、中性線3は、測温部42を収容する折返し部31aを有する中性線本体部31を備え、サーミスタ本体部41、又は、測温部42と係止片43とで折返し部31aを係止する係止部SCが形成され、係止部SCが、折返し部31aに測温部42を収容した状態で折返し部31aを係止した状態の時に、係止部SCによって動きが規制される方向に直交する方向の動きを、サーミスタ本体部41の一部が中性線本体部31に当接することで規制する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
ステータユニットであって、
前記ステータユニットは、
ステータのＵ相、Ｖ相、及び、Ｗ相に電気的に接続される中性線と、
前記中性線に固定されるサーミスタと、を備え、
前記サーミスタは、
サーミスタ本体部と、
測温部と、
前記サーミスタ本体部に片端の繋がった係止片と、を備え、
前記中性線は、前記測温部を収容する折返し部を有し、前記ステータに沿って延在する中性線本体部を備え、
前記サーミスタ本体部、又は、前記測温部と前記係止片とで前記折返し部を係止する係止部が形成され、
前記係止部は、前記折返し部に前記測温部を収容した状態の時に前記折返し部を係止し、
前記係止部が前記折返し部を係止した状態の時に、前記係止部によって動きが規制される方向に直交する方向の動きを、前記サーミスタ本体部の一部が前記中性線本体部に当接することで規制する、ステータユニット。
続きを表示（約 700 文字）【請求項２】
前記係止片が、前記測温部とで挟み込むようにしつつ係止する係止部を形成するように、前記測温部側の前記サーミスタ本体部から延出し、
前記中性線本体部は、前記折返し部の一方側に繋がり、前記折返し部に向かうにつれて、傾斜を有する傾斜部を備え、
前記係止部が前記折返し部を係止した状態の時に、前記係止部によって動きが規制される方向に直交する方向の動きを、前記測温部が前記傾斜部の位置の前記中性線本体部に当接することで規制する、請求項１に記載のステータユニット。
【請求項３】
前記中性線本体部は、
第１本体部と、
前記折返し部の一部を介して前記第１本体部に繋がり、前記第１本体部から離間した第２本体部と、を備え、
前記折返し部は、
前記第１本体部の前記第２本体部に近い側の側面から外側方向に延在した後に折り返される第１曲げ部と、
前記第２本体部の前記第１本体部に近い側の側面から外側方向に延在した後に折り返される第２曲げ部と、
前記第１本体部と前記第２本体部を繋ぐように、前記第１曲げ部の先端側と前記第２曲げ部の先端側を繋ぐ渡り部と、を備え、
前記係止部が、前記折返し部の前記渡り部を係止する、請求項１に記載のステータユニット。
【請求項４】
前記サーミスタは、前記係止片の設けられる前記サーミスタ本体部の端部の反対側に位置する前記サーミスタ本体部の端部側に一体に設けられた前記サーミスタのハーネスを保持する保持部を備えている、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載のステータユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ステータユニットに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
サーミスタの配線が、外部に露出する露出部を有する場合、その露出部がステータコアに接触することを防止する必要がある。
しかし、従来構成では、ステータコアの端面にある検出部に至る配線の位置決めを行い難く、露出部がステータコアに接触するおそれがある（特許文献１参照）。
【０００３】
この課題を解決するために、特許文献１には、ステータと、ステータに固定される固定部を有し、ステータの温度を検出するサーミスタと、固定部に取り付けられる保持具と、を備えるステータユニットであって、サーミスタの配線が、外部に露出する第１部分と、チューブで被覆された第２部分と、を有し、保持具が、第１部分を引っ掛ける引掛部と、チューブを複数回折り曲げた状態で保持する保持部と、を有するステータユニットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－１４２０９７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に開示されたステータユニットでは、サーミスタと別部品である保持具によって、サーミスタと中性線の固定を行っていることから、サーミスタの中性線への配置と、その配置を維持した状態で保持具を使ってサーミスタを中性線に固定するという作業を行わなければならず、手間がかかるという問題がある。
【０００６】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、サーミスタの中性線への固定に際して別部品を必要とせず、しかも、中性線に対して安定した状態で固定できるサーミスタを有するステータユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
本発明のステータユニットは、
ステータのＵ相、Ｖ相、及び、Ｗ相に電気的に接続される中性線と、
前記中性線に固定されるサーミスタと、を備え、
前記サーミスタは、
サーミスタ本体部と、
測温部と、
前記サーミスタ本体部に片端の繋がった係止片と、を備え、
前記中性線は、前記測温部を収容する折返し部を有し、前記ステータに沿って延在する中性線本体部を備え、
前記サーミスタ本体部、又は、前記測温部と前記係止片とで前記折返し部を係止する係止部が形成され、
前記係止部は、前記折返し部に前記測温部を収容した状態の時に前記折返し部を係止し、
前記係止部が前記折返し部を係止した状態の時に、前記係止部によって動きが規制される方向に直交する方向の動きを、前記サーミスタ本体部の一部が前記中性線本体部に当接することで規制する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、サーミスタの中性線への固定に際して別部品を必要とせず、しかも、中性線に対して安定した状態で固定できるサーミスタを有するステータユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明に係る第１実施形態のステータユニットの平面図である。
本発明に係る第１実施形態のサーミスタを中性線に固定する前の中性線とサーミスタの斜視図である。
本発明に係る第１実施形態のサーミスタが中性線に固定された状態を示す斜視図である。
本発明に係る第２実施形態のサーミスタを中性線に固定する前の中性線とサーミスタの斜視図である。
本発明に係る第２実施形態のサーミスタが中性線に固定された状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態（以下、「実施形態」と称する）について詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
また、図面の寸法比率は実際の寸法比率と異なり、あくまでも説明を理解しやすく描いているものに過ぎず、図面間で同一部分が同一寸法で描かれていることを保証するものではない。
さらに、図面では、見やすさのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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