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公開番号
2025178318
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2025153057,2021148658
出願日
2025-09-16,2021-09-13
発明の名称
粘着剤用樹脂組成物
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
133/00 20060101AFI20251128BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】貼合時の凹凸追従性、非貼合時の形状保持力及び低温使用時の柔らかさに優れる粘着層を形成できる粘着用樹脂組成物を提供する。
【解決手段】マクロモノマー(A)由来の構成単位と、ビニル単量体(B)由来の構成単位とを有する(メタ)アクリル系共重合体を含み、前記マクロモノマー(A)が、炭素数8~30のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a)由来の構成単位を有する、粘着剤用樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
マクロモノマー(A)由来の構成単位と、ビニル単量体(B)由来の構成単位とを有する(メタ)アクリル系共重合体を含み、
前記マクロモノマー(A)が、炭素数8~30のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a)由来の構成単位を有する、粘着剤用樹脂組成物。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記マクロモノマー(A)を構成する全ての構成単位100質量%に対する前記アルキル(メタ)アクリレート(a)由来の構成単位の割合が、70質量%以上である、請求項1に記載の粘着剤用樹脂組成物。
【請求項3】
前記アルキル(メタ)アクリレート(a)由来の構成単位が、炭素数12~30のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1)由来の構成単位を含む請求項1又は2に記載の粘着剤用樹脂組成物。
【請求項4】
前記マクロモノマー(A)を構成する全ての構成単位100質量%に対する前記アルキル(メタ)アクリレート(a1)由来の構成単位の割合が、40質量%以上である請求項3に記載の粘着剤用樹脂組成物。
【請求項5】
前記ビニル単量体(B)由来の構成単位が、炭素数1~4のアルキル基を有するアクリル(メタ)アルキレート(b)由来の構成単位を含む請求項1~4のいずれか1項に記載の粘着剤用樹脂組成物。
【請求項6】
全ての前記ビニル単量体(B)由来の構成単位100質量%に対する前記アクリル(メタ)アルキレート(b)由来の構成単位の割合が、50質量%以上である請求項5に記載の粘着剤用樹脂組成物。
【請求項7】
前記マクロモノマー(A)の数平均分子量が、1000~30000である請求項1~6のいずれか1項に記載の粘着剤用樹脂組成物。
【請求項8】
前記(メタ)アクリル系共重合体の重量平均分子量が、50000~2000000である請求項1~7のいずれか1項に記載の粘着剤用樹脂組成物。
【請求項9】
前記(メタ)アクリル系共重合体は、23℃、100Pa、10分の条件のクリープ試験での変形量が15%以下であり、70℃、1000Pa、1分の条件のクリープ試験での変形量が100%以上であり、-20℃、1Hzでの貯蔵弾性率G’が700kPa以下である請求項1~8のいずれか1項に記載の粘着剤用樹脂組成物。
【請求項10】
表面に凹凸を有する部材と有機発光ダイオードを有する部材との貼合用である請求項1~9のいずれか1項に記載の粘着剤用樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤用樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
保持力に優れた粘着層を形成できる粘着剤として、数平均分子量が500以上6000未満のマクロモノマー及びビニル単量体を含有する単量体混合物を重合して得られる、重量平均分子量が5万~100万である(メタ)アクリル系共重合体を含むものが知られている(特許文献1)。上記マクロモノマーとしては、メチルメタクリレート由来の構成単位を有するものが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/080244号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粘着層を介して部材同士を貼合するにあたっては、例えば、一対のセパレートフィルムで挟まれた状態の粘着層を用意し、一方のセパレートフィルムを剥離して一方の部材を積層し、他方のセパレートフィルムを剥離して他方の部材を積層し、得られた積層体を加熱加圧する。このときの加熱温度は、プロセスにもよるが、例えば70℃程度である。
粘着層を介して貼合する部材の少なくとも一方の表面に凹凸が存在する場合、粘着層には、貼合時に凹凸に追従して変形することが求められる。また、粘着層がフォルダブルディスプレイに用いられる場合、低温(例えば-20℃)で折り曲げられることがあり、低温使用時の柔らかさが求められる。
しかし、特許文献1に記載の(メタ)アクリル系共重合体を含む粘着剤は、凹凸追従性や低温使用時の柔らかさが充分ではないことがあった。
【0005】
本発明者らが検討したところ、上記(メタ)アクリル系共重合体の分子量を上げると、常温下での形状保持力が上昇し、貼合前保管時のセパレートフィルム間からの粘着層はみ出しを抑制することができるが、粘度上昇により、貼合時の凹凸追従性が低下する問題が生じた。また、ランダム共重合体の場合、形状保持力を持つほど分子量を上げると、溶液粘度や溶融粘度が高くなりすぎるため、製造ライン上での溶液移送や、均一な厚さで塗膜形成が困難になる。
【0006】
本発明の目的は、貼合時の凹凸追従性、非貼合時の形状保持力及び低温使用時の柔らかさに優れる粘着層を形成できる粘着用樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の態様を有する。
[1]マクロモノマー(A)由来の構成単位と、ビニル単量体(B)由来の構成単位とを有する(メタ)アクリル系共重合体を含み、
前記マクロモノマー(A)が、炭素数8~30のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a)由来の構成単位を有する、粘着剤用樹脂組成物。
[2]前記マクロモノマー(A)を構成する全ての構成単位100質量%に対する前記アルキル(メタ)アクリレート(a)由来の構成単位の割合が、70質量%以上である前記[1]の粘着剤用樹脂組成物。
[3]前記アルキル(メタ)アクリレート(a)由来の構成単位が、炭素数12~30のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1)由来の構成単位を含む前記[1]又は[2]の粘着剤用樹脂組成物。
[4]前記マクロモノマー(A)を構成する全ての構成単位100質量%に対する前記アルキル(メタ)アクリレート(a1)由来の構成単位の割合が、40質量%以上である前記[3]の粘着剤用樹脂組成物。
[5]前記ビニル単量体(B)由来の構成単位が、炭素数1~4のアルキル基を有するアクリル(メタ)アルキレート(b)由来の構成単位を含む前記[1]~[4]のいずれかの粘着剤用樹脂組成物。
[6]全ての前記ビニル単量体(B)由来の構成単位100質量%に対する前記アクリル(メタ)アルキレート(b)由来の構成単位の割合が、50質量%以上である前記[5]の粘着剤用樹脂組成物。
[7]前記マクロモノマー(A)の数平均分子量が、1000~30000である前記[1]~[6]のいずれかの粘着剤用樹脂組成物。
[8]前記(メタ)アクリル系共重合体の重量平均分子量が、50000~2000000である前記[1]~[7]のいずれかの粘着剤用樹脂組成物。
[9]前記(メタ)アクリル系共重合体は、23℃、100Pa、10分の条件のクリープ試験での変形量が15%以下であり、70℃、1000Pa、1分の条件のクリープ試験での変形量が100%以上であり、-20℃、1Hzでの貯蔵弾性率G’が700kPa以下である前記[1]~[8]のいずれかの粘着剤用樹脂組成物。
[10]表面に凹凸を有する部材と有機発光ダイオードを有する部材との貼合用である前記[1]~[9]のいずれかの粘着剤用樹脂組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、貼合時の凹凸追従性、非貼合時の形状保持力及び低温使用時の柔らかさに優れる粘着層を形成できる粘着用樹脂組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の用語の定義は、本明細書及び特許請求の範囲にわたって適用される。
「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びメタクリレートの総称である。「(メタ)アクリロイル基」、「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリロニトリル」、「(メタ)アクリルアミド」も同様である。
「(メタ)アクリル系共重合体」は、(メタ)アクリル系単量体由来の構成単位を有する共重合体を意味する。(メタ)アクリル系共重合体は、(メタ)アクリル系単量体以外の単量体(例えばスチレン等)由来の構成単位をさらに有していてもよい。
「(メタ)アクリル系単量体」は、(メタ)アクリロイル基を有する単量体を意味する。
「ビニル単量体」は、エチレン性不飽和結合(重合性炭素-炭素二重結合)を有する化合物を意味する。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0010】
〔粘着剤用樹脂組成物〕
本発明の一態様に係る粘着剤用樹脂組成物(以下、「本樹脂組成物」とも記す。)は、(メタ)アクリル系共重合体(以下、「共重合体(I)」とも記す。)を含む。本樹脂組成物に含まれる共重合体(I)は1種でもよく2種以上でもよい。
本樹脂組成物は、必要に応じて、共重合体(I)以外の他の成分をさらに含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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