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公開番号
2025177977
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024085166
出願日
2024-05-24
発明の名称
ピネンを含有するアルコール飲料およびその製造方法
出願人
麒麟麦酒株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12G
3/04 20190101AFI20251128BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】収れん味および/またはピリピリした味が低減されたピネン含有アルコール飲料
【解決手段】ナトリウムと、αピネンおよび/またはβピネンとを含んでなるアルコール飲料であって、αピネンおよびβピネンの濃度の合計が0.1ppm以上である、アルコール飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ナトリウムと、αピネンおよび/またはβピネンとを含んでなるアルコール飲料であって、
αピネンおよびβピネンの濃度の合計が0.1ppm以上である、
アルコール飲料。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
リモネンをさらに含んでなり、
リモネンの濃度が15ppm以下である、
請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項3】
ジンおよび/またはジンフレーバーを含んでなる、請求項1または2に記載のアルコール飲料。
【請求項4】
クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、酒石酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、フマル酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、および酢酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも一種のナトリウム塩を含んでなる、請求項1または2に記載のアルコール飲料。
【請求項5】
ナトリウムの濃度が、0.0001~0.5w/v%である、請求項1または2に記載のアルコール飲料。
【請求項6】
前記アルコール飲料のアルコール濃度が3~15v/v%である、請求項1または2に記載のアルコール飲料。
【請求項7】
ナトリウムの質量と、αピネンおよびβピネンの質量の合計との比(ナトリウムの質量:αピネンおよびβピネンの質量の合計)が、1:0.0005~1.0である、請求項1または2に記載のアルコール飲料。
【請求項8】
αピネンおよび/またはβピネンを含んでなるアルコール飲料を製造する方法であって、
ナトリウムを含有させる工程、および、
αピネンおよびβピネンの濃度の合計が0.1ppm以上となるように調整する工程を含んでなる、方法。
【請求項9】
αピネンおよび/またはβピネンを含んでなるアルコール飲料における収れん味および/またはピリピリした味を低減する方法であって、
ナトリウムを含有させる工程、および、
αピネンおよびβピネンの濃度の合計が0.1ppm以上となるように調整する工程を含んでなる、方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピネンを含有するアルコール飲料およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
アルコール飲料においては、原材料由来のさまざまな成分とアルコールとの相互作用によりさまざまな香味が生じる。そして、アルコール飲料の香味を消費者の好みに適合させるべく、さまざまな改良技術が開発されている。
【0003】
市場におけるアルコール飲料の製品の中に、RTD(「Ready to Drink」)用の製品を含め、ジンを利用したアルコール飲料がある。ジンは蒸留酒の一種であり、市販品の多くはジュニパーベリーなどの特徴的な原料に由来する香りを有しており、その香りが多くの消費者に好まれている。ジンを利用したアルコール飲料においても、さまざまな改良技術が開発されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、ジンを含有し、甘味度が2以下である容器詰めアルコール飲料において、pHが3.0以上5.0未満であり、クエン酸換算の酸度が0.05g/100ml以下とすることにより、飲料の飲みづらさが改善され、ドリンカビリティーが向上したアルコール飲料を提供する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-108429号公報
【発明の概要】
【0006】
本発明者らは、ジンおよび/またはジンフレーバーを含むアルコール飲料において、ジンおよび/またはジンフレーバーに含まれるαピネンおよび/またはβピネン(以下、αピネンおよび/またはβピネンを、単にピネンともいう)はボタニカル様の香りを有し、そのようなαピネンおよび/またはβピネンがアルコール飲料に含まれることにより爽快感および/または清涼感を与えることができる一方で、αピネンおよび/またはβピネンの濃度の増加に伴い、収れん味やピリピリした味が強くなるという問題を見出した。ここでいうピリピリした味とは、舌の上での辛味のような刺激を伴う雑味である。
【0007】
上記の問題を解決するため、検討を重ねた結果、本発明者らは、αピネンおよび/またはβピネンを含むアルコール飲料において、ナトリウムを含有させることにより、該アルコール飲料の収れん味やピリピリした味を低減できることを見出した。本発明はこの知見に基づくものである。
【0008】
したがって、本発明は、収れん味および/またはピリピリした味が低減されたピネン含有アルコール飲料およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
本発明によれば以下の発明が提供される。
(1) ナトリウムと、αピネンおよび/またはβピネンとを含んでなるアルコール飲料であって、
αピネンおよびβピネンの濃度の合計が0.1ppm以上である、
アルコール飲料。
(2) リモネンをさらに含んでなり、
リモネンの濃度が15ppm以下である、
(1)に記載のアルコール飲料。
(3) ジンおよび/またはジンフレーバーを含んでなる、(1)または(2)に記載のアルコール飲料。
(4) 塩化ナトリウム、酒石酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、フマル酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、および酢酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも一種のナトリウム塩を含んでなる、(1)~(3)のいずれかに記載のアルコール飲料。
(5) ナトリウムの濃度が、0.0001~0.5w/v%である、(1)~(4)のいずれかに記載のアルコール飲料。
(6) 前記アルコール飲料のアルコール濃度が3~15v/v%である、(1)~(5)のいずれかに記載のアルコール飲料。
(7) ナトリウムの質量と、αピネンおよびβピネンの質量の合計との比(ナトリウムの質量:αピネンおよびβピネンの質量の合計)が、1:0.0005~1.0である、(1)~(6)のいずれかに記載のアルコール飲料。
(8) αピネンおよび/またはβピネンを含んでなるアルコール飲料を製造する方法であって、
ナトリウムを含有させる工程、および、
αピネンおよびβピネンの濃度の合計が0.1ppm以上となるように調整する工程を含んでなる、方法。
(9) αピネンおよび/またはβピネンを含んでなるアルコール飲料における収れん味および/またはピリピリした味を低減する方法であって、
ナトリウムを含有させる工程、および、
αピネンおよびβピネンの濃度の合計が0.1ppm以上となるように調整する工程を含んでなる、方法。
【0010】
本発明によれば、収れん味および/またはピリピリした味が低減されたピネン含有アルコール飲料が提供される。
【発明の概要】
発明の具体的説明
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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