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公開番号
2025177908
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024085062
出願日
2024-05-24
発明の名称
光情報取得装置及び光情報取得方法
出願人
浜松ホトニクス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
21/27 20060101AFI20251128BHJP(測定;試験)
要約
【課題】検出領域に対して相対的に移動する対象物の広い範囲からの入射光の波長スペクトルに関する特性の取得を実現する。
【解決手段】計測システム1は、複数の画素が配列されてなる第1の画素部23aを有し、第1の画素部23aに対して相対的に移動する対象物Sからの計測光を検出し、第1の検出信号を出力する第1のラインセンサ部と、第1の画素部23aと並列に複数の画素が配列されてなる第2の画素部23bと、第2の画素部23bを覆うように配置され、所定の波長域において透過率が波長に応じて単調に変化する特性を有するLRGフィルタ31とを有し、第2の画素部23bに対して相対的に移動する対象物Sからの計測光を検出し、第2の検出信号を出力する第2のラインセンサ部と、少なくとも第1の検出信号及び第2の検出信号を基に、計測光の波長スペクトルに関する特性値を取得するコンピュータ10と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の画素が配列されてなる第1の画素部を有し、前記第1の画素部に対して相対的に移動する対象物からの計測光を検出し、第1の検出信号を出力する第1のラインセンサ部と、
前記第1の画素部と並列に複数の画素が配列されてなる第2の画素部と、前記第2の画素部を覆うように配置され、所定の波長域において透過率が波長に応じて単調に変化する特性を有する単調関数フィルタとを有し、前記第2の画素部に対して相対的に移動する対象物からの計測光を検出し、第2の検出信号を出力する第2のラインセンサ部と、
少なくとも前記第1の検出信号及び前記第2の検出信号を基に、前記計測光の波長スペクトルに関する特性値を取得する演算部と、を備え、
前記第1のラインセンサ部の計測光の検出タイミング及び前記第2のラインセンサ部の計測光の検出タイミングとは、所定の時間差を有する、
光情報取得装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記第1のラインセンサ部は、前記第1の画素部を覆うように配置され、前記計測光を減光する減光フィルタをさらに有する、
請求項1に記載の光情報取得装置。
【請求項3】
前記第1のラインセンサ部における前記計測光の1回の検出における露光時間は、前記第2のラインセンサ部における前記計測光の1回の検出における露光時間よりも短く設定されている、
請求項1に記載の光情報取得装置。
【請求項4】
前記第2の画素部を覆うように配置され、前記計測光を透過させる板部材をさらに備え、
前記単調関数フィルタは、前記板部材における前記第2の画素部に対向する面上に配置される、
請求項1~3のいずれか1項に記載の光情報取得装置。
【請求項5】
前記第1の画素部及び前記第2の画素部と並列に複数の画素が配列されてなる第3の画素部と、前記第3の画素部を覆うように配置され、所定の波長域において透過率が波長に応じて曲線状に変化する特性を有する第1の曲線関数フィルタとを有し、前記第3の画素部に対して相対的に移動する対象物からの計測光を検出し、第3の検出信号を出力する第3のラインセンサ部をさらに備え、
前記演算部は、少なくとも前記第1の検出信号、前記第2の検出信号、及び前記第3の検出信号を基に、前記計測光の波長スペクトルに関する特性値を取得する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の光情報取得装置。
【請求項6】
前記第1の曲線関数フィルタは、所定の波長域において透過率が波長に応じて単調に変化する特性を有する単調関数フィルタを2枚重ね合わせたフィルタである、請求項5に記載の光情報取得装置。
【請求項7】
前記第1の画素部、前記第2の画素部、及び前記第3の画素部と並列に複数の画素が配列されてなる第4の画素部と、前記第4の画素部を覆うように配置され、所定の波長域において透過率が波長に応じて曲線状に変化する特性を有する第2の曲線関数フィルタとを有し、前記第4の画素部に対して相対的に移動する対象物からの計測光を検出し、第4の検出信号を出力する第4のラインセンサ部をさらに備え、
前記演算部は、少なくとも前記第1の検出信号、前記第2の検出信号、前記第3の検出信号、及び前記第4の検出信号を基に、前記計測光の波長スペクトルに関する特性値を取得する、
請求項5に記載の光情報取得装置。
【請求項8】
前記第2の曲線関数フィルタは、所定の波長域において透過率が波長に応じて単調に変化する特性を有する単調関数フィルタを3枚重ね合わせたフィルタである、請求項7に記載の光情報取得装置。
【請求項9】
前記第1の画素部、前記第2の画素部、前記第3の画素部、及び前記第4の画素部と並列に複数の画素が配列されてなる第5の画素部と、前記第5の画素部を覆うように配置され、所定の波長域において透過率が波長に応じて曲線状に変化する特性を有する第3の曲線関数フィルタとを有し、前記第5の画素部に対して相対的に移動する対象物からの計測光を検出し、第5の検出信号を出力する第5のラインセンサ部をさらに備え、
前記演算部は、少なくとも前記第1の検出信号、前記第2の検出信号、前記第3の検出信号、前記第4の検出信号、及び前記第5の検出信号を基に、前記計測光の波長スペクトルに関する特性値を取得する、
請求項7に記載の光情報取得装置。
【請求項10】
前記第3の曲線関数フィルタは、所定の波長域において透過率が波長に応じて単調に変化する特性を有する単調関数フィルタを4枚重ね合わせたフィルタである、請求項9に記載の光情報取得装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光情報取得装置及び光情報取得方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、入射する光の重心波長を検出することができる測定装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。この測定装置においては、傾斜ダイクロイックミラーを用いて、傾斜ダイクロイックミラーを透過した光及び傾斜ダイクロイックミラーを反射した光をそれぞれ検出し、それぞれの光の光量を基に入射光の波長スペクトルの重心波長を計算することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2021/161684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような従来の測定装置によれば、対象物からの入射光の波長スペクトルに関する特性が取得可能とされる。さらに、検出領域に対して相対的に移動する対象物からの入射光の波長スペクトルに関する特性を取得可能な装置の実現が求められている。
【0005】
本開示は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、検出領域に対して相対的に移動する対象物の広い範囲からの入射光の波長スペクトルに関する特性の取得を実現できる光情報取得装置及び光情報取得方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の第一側面に係る光情報取得装置は、複数の画素が配列されてなる第1の画素部を有し、第1の画素部に対して相対的に移動する対象物からの計測光を検出し、第1の検出信号を出力する第1のラインセンサ部と、第1の画素部と並列に複数の画素が配列されてなる第2の画素部と、第2の画素部を覆うように配置され、所定の波長域において透過率が波長に応じて単調に変化する特性を有する単調関数フィルタとを有し、第2の画素部に対して相対的に移動する対象物からの計測光を検出し、第2の検出信号を出力する第2のラインセンサ部と、少なくとも第1の検出信号及び第2の検出信号を基に、計測光の波長スペクトルに関する特性値を取得する演算部と、を備え、第1のラインセンサ部の計測光の検出タイミング及び第2のラインセンサ部の計測光の検出タイミングとは、所定の時間差を有する。
【0007】
あるいは、実施形態の第二側面に係る光情報取得方法は、複数の画素が配列されてなる第1の画素部を用いて、第1の画素部に対して相対的に移動する対象物からの計測光を検出し、第1の検出信号を出力する第1の光検出ステップと、複数の画素が配列されてなる第2の画素部と、第2の画素部を覆うように配置され、所定の波長域において透過率が波長に応じて単調に変化する特性を有する単調関数フィルタとを用いて、第2の画素部に対して相対的に移動する対象物からの計測光を検出し、第2の検出信号を出力する第2の光検出ステップと、少なくとも第1の検出信号及び第2の検出信号を基に、計測光の波長スペクトルに関する特性値を取得する演算ステップと、を含み、第1の光検出ステップによる計測光の検出タイミングと第2の光検出ステップによる計測光の検出タイミングとは、所定の時間差を有する。
【0008】
上記第一側面および第二側面のいずれかによれば、第1の画素部に対して相対的に移動する対象物からの計測光が第1の画素部によって検出されることにより、第1の検出信号が出力され、第2の画素部に対して相対的に移動する対象物からの計測光が、単調関数フィルタを透過した後に第2の画素部によって検出されることにより、第2の検出信号が出力され、第1の検出信号及び第2の検出信号を基に、計測光の波長スペクトルに関する特性値が取得される。これにより、検出領域に対して相対的に移動する対象物の広い範囲からの計測光の波長スペクトルに関する特性値を取得することができる。
【0009】
上記第一側面においては、第1のラインセンサ部は、第1の画素部を覆うように配置され、計測光を減光する減光フィルタをさらに有してもよい。これにより、第1の画素部と第2の画素部とで検出される計測光の強度差を小さくすることができ、第1の検出信号の飽和を防止することができる。その結果、計測光の波長スペクトルに関する特性値を正確に取得することができる。
【0010】
また、上記第一側面においては、第1のラインセンサ部における計測光の1回の検出における露光時間は、第2のラインセンサ部における計測光の1回の検出における露光時間よりも短く設定されていてもよい。上記構成によれば、第1の画素部と第2の画素部とで検出される計測光の強度差を小さくすることができ、第1の検出信号の飽和を防止することができる。その結果、計測光の波長スペクトルに関する特性値を正確に取得することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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