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公開番号
2025176600
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-04
出願番号
2024082872
出願日
2024-05-21
発明の名称
ポリフェノール組成物及びその製造方法
出願人
第一工業製薬株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
A23L
5/00 20160101AFI20251127BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】水難溶性化合物である特定のポリフェノール類を水系溶媒に高濃度で溶解させることができ、透明性の高い溶液を容易に調製することを可能とするポリフェノール組成物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のポリフェノール組成物は、水難溶性化合物と、ショ糖脂肪酸エステルと、を含み、前記水難溶性化合物は、フラボン類、フラバノン類、イソフラボン類及びフラボノール類からなる群より選ばれる1種のポリフェノール類であり、前記ショ糖脂肪酸エステルは平均エステル化度が1.01以上、1.1以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水難溶性化合物と、
ショ糖脂肪酸エステルと、
を含み、
前記水難溶性化合物は、フラボン類、フラバノン類、イソフラボン類及びフラボノール類からなる群より選ばれる1種のポリフェノール類であり、
前記ショ糖脂肪酸エステルは平均エステル化度が1.01以上、1.1以下である、ポリフェノール組成物。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
界面活性剤及びシクロデキストリン化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種をさらに含有する、請求項1に記載のポリフェノール組成物。
【請求項3】
前記界面活性剤は、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項2に記載のポリフェノール組成物。
【請求項4】
粉末状である、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリフェノール組成物。
【請求項5】
請求項4に記載のポリフェノール組成物が水系溶媒に溶解した溶液を含有する、液状組成物。
【請求項6】
ポリフェノール組成物の製造方法であって、
水難溶性化合物と、ショ糖脂肪酸エステルを含有する可溶化剤とを混合する工程を含み、
前記水難溶性化合物は、フラボン類、フラバノン類、イソフラボン類及びフラボノール類からなる群より選ばれる1種のポリフェノール類であり、
前記ショ糖脂肪酸エステルは平均エステル化度が1.01以上、1.1以下である、ポリフェノール組成物の製造方法。
【請求項7】
前記可溶化剤が界面活性剤及びシクロデキストリン化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種をさらに含有する、請求項6に記載のポリフェノール組成物の製造方法。
【請求項8】
前記界面活性剤は、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項7に記載のポリフェノール組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリフェノール組成物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
フラボン、イソフラボン等に代表されるポリフェノールに属する化合物は、多種にわたる植物に含まれる有効成分であることが知られており、様々な分野において欠かすことができない成分である。例えば、飲料・食品分野、健康食品、機能性食品、化粧品、栄養剤、製剤等、幅広い分野でポリフェノールが活用されており、その作用も多種多様である。
【0003】
一般的にポリフェノールは、水に対して難溶性の性質を示すため、水溶液として添加する場合は、ポリフェノール濃度(有効成分の濃度)が限られた範囲となる。このため、ポリフェノールを溶液状態で添加することを要する分野においては、溶解性の高いポリフェノール溶液を如何にして提供することができるかが重要となる。すなわち、各種の水難溶性のポリフェノールを、水に可溶化するための技術の構築は、食品等の分野において極めて重要な位置づけとなる。例えば、特許文献1には、ポリフェノール類の化合物をシクロデキストリン化合物と錯体を形成させることでポリフェノールを可溶化する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2007-518750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示される技術であっても、水難溶性化合物であるポリフェノールを容易に可溶化しにくく、また、高濃度で透明性の高い溶液を調製しにくいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、水難溶性化合物である特定のポリフェノール類を水系溶媒に容易に溶解させることができ、透明性の高い溶液を容易に調製することを可能とするポリフェノール組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のポリフェノール類と、特定のショ糖脂肪酸エステルとを用いることにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、例えば、以下の項に記載の主題を包含する。
項1
水難溶性化合物と、
ショ糖脂肪酸エステルと、
を含み、
前記水難溶性化合物は、フラボン類、フラバノン類、イソフラボン類及びフラボノール類からなる群より選ばれる1種のポリフェノール類であり、
前記ショ糖脂肪酸エステルは平均エステル化度が1.01以上、1.1以下である、ポリフェノール組成物。
項2
界面活性剤及びシクロデキストリン化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種をさらに含有する、項1に記載のポリフェノール組成物。
項3
前記界面活性剤は、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、項2に記載のポリフェノール組成物。
項4
粉末状である、項1~3のいずれか1項に記載のポリフェノール組成物。
項5
項4に記載のポリフェノール組成物が水系溶媒に溶解した溶液を含有する、液状組成物。
項6
ポリフェノール組成物の製造方法であって、
水難溶性化合物と、ショ糖脂肪酸エステルを含有する可溶化剤とを混合する工程を含み、
前記水難溶性化合物は、フラボン類、フラバノン類、イソフラボン類及びフラボノール類からなる群より選ばれる1種のポリフェノール類であり、
前記ショ糖脂肪酸エステルは平均エステル化度が1.01以上、1.1以下である、ポリフェノール組成物の製造方法。
項7
前記可溶化剤が界面活性剤及びシクロデキストリン化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種をさらに含有する、項6に記載のポリフェノール組成物の製造方法。
項8
前記界面活性剤は、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、項7に記載のポリフェノール組成物の製造方法。
項9
前記工程で得られるポリフェノール組成物が項1~5のいずれか1項に記載のポリフェノール組成物である、項6~8のいずれか1項に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明のポリフェノール組成物は、水難溶性化合物である特定のポリフェノール類を容易に水系溶媒に溶解させることができ、透明性の高い溶液を容易に調製することを可能とする。
【0010】
本発明の製造方法で得られるポリフェノール組成物は、難溶性化合物である特定のポリフェノール類を容易に水系溶媒に溶解させることができ、透明性の高い溶液を容易に調製することを可能とする。従って、本発明のポリフェノール組成物の製造方法は、本発明のポリフェノール組成物を製造するのに適した方法である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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