特許ウォッチ

公開番号2025175406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2024081501
出願日2024-05-20
発明の名称測定システム、処理装置、及びコンピュータプログラム
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人弁理士法人イノベンティア
主分類G01B 11/02 20060101AFI20251126BHJP(測定;試験)
要約【課題】測定対象のサイズを容易に測定できる測定システムを提供する。
【解決手段】測定システム100は測定対象200の撮影画像から測定対象のサイズを得る測定システムであって、撮影画像を得るためのカメラ13と、測定対象に設置されることによって測定対象とともに撮影された基準物体300のサイズを用いて、撮影画像から測定対象のサイズを得るための演算を行う処理部の一例である処理装置10と、を備える。処理部は、カメラによる測定対象の撮影の際に、基準物体が測定対象に対して演算に必要な位置に設置されるようガイドする、ように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
測定対象の撮影画像から前記測定対象のサイズを得る測定システムであって、
前記撮影画像を得るためのカメラと、
前記測定対象に設置されることによって前記測定対象とともに撮影された基準物体のサイズを用いて、前記撮影画像から前記測定対象のサイズを得るための演算を行う処理部と、を備え、
前記処理部は、前記カメラによる前記測定対象の撮影の際に、前記基準物体が前記測定対象に対して前記演算に必要な位置に設置されるようガイドする、ように構成されている
測定システム。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記処理部がガイドすることは、前記カメラによる前記測定対象の撮影の際に表示される画面に、前記基準物体の前記測定対象に対する位置を表示する、ことを含む
請求項１に記載の測定システム。
【請求項３】
前記処理部がガイドすることは、前記基準物体を前記演算に必要な位置に設置したことを示すユーザ操作を受け付けると、前記カメラによる前記測定対象の撮影を許可する、ことを含む
請求項１に記載の測定システム。
【請求項４】
前記処理部がガイドすることは、前記撮影画像から得られた前記基準物体と前記測定対象との位置関係を判定し、判定結果に応じて前記演算を実行する、ことを含む
請求項１に記載の測定システム。
【請求項５】
前記処理部がガイドすることは、前記カメラによる前記測定対象の撮影の際に表示される画面に、前記基準物体と前記測定対象とを納める撮影用枠を表示する、ことを含む
請求項１に記載の測定システム。
【請求項６】
前記基準物体は平面体であって、
前記演算は、前記カメラの位置及び画角、前記撮影画像のサイズ、及び前記基準物体のサイズを用いて、前記測定対象の前記撮影画像における座標を実空間における三次元座標に変換する、ことを含む
請求項１に記載の測定システム。
【請求項７】
前記演算は、前記測定対象の対象点の前記撮影画像における座標、前記撮影画像のサイズ、及び前記カメラの画角から得られる、前記カメラの位置に基づく原点から前記対象点に向かう向きの単位ベクトルを算出する、ことを含む
請求項６に記載の測定システム。
【請求項８】
前記演算は、
前記測定対象に設置された前記基準物体の第１～３点をそれぞれ前記対象点として、前記原点から前記第１点に向かう向きの第１単位ベクトル、前記原点から前記第２点に向かう向きの第２単位ベクトル、及び、前記原点から前記第３点に向かう向きの第３単位ベクトルを算出し、
前記第１単位ベクトル、前記第２単位ベクトル、前記第３単位ベクトル、及び、前記基準物体の前記３点それぞれの間の長さを用いて、前記原点から前記第１点までの第１ベクトル、前記原点から前記第２点までの第２ベクトル、及び、前記原点から前記第３点までの第３ベクトルを算出する、ことを含む
請求項７に記載の測定システム。
【請求項９】
前記演算は、前記原点から前記測定対象の前記基準物体が設置された面上の第４点までのベクトルを、前記第４点の前記撮影画像における座標、及び、前記第１～第３ベクトルを用いて算出する、ことを含む
請求項８に記載の測定システム。
【請求項１０】
前記演算は、前記原点から前記測定対象の前記基準物体が設置された面に対向する面上の第５点までのベクトルを、前記第５点の前記撮影画像における座標、前記第１ベクトル、及び前記第２ベクトルを用いて算出する、ことを含む
請求項９に記載の測定システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、測定システム、処理装置、及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
居室内のスペースや物体などのサイズを知りたいときに測定用の道具がなかったり、使い方が難しかったりする場合がある。例えば特開２０２３－４３０９０号公報（以下、特許文献１）や特開２０２３－２３３４８号公報（以下、特許文献２）は、モバイル端末を用いたサイズの測定方法を開示している。また、特開２００２－１３３１９２号公報（以下、特許文献３）は、寸法が未知である対象物体と寸法が既知である基準物体とが撮影されたデジタル画像を、インターネットを介して送信者から受信し、基準物体の寸法に基づいて対象物体の寸法を導出することを含む手法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－４３０９０号公報
特開２０２３－２３３４８号公報
特開２００２－１３３１９２号公報
【発明の概要】
【０００４】
しかしながら、特許文献１，２に開示された方法でサイズを測定する場合には距離センサやＬｉＤＡＲ（Light Detection And Ranging）機能が必要である。そのため、それらを有さない場合にはサイズが得られない。また、特許文献３に開示された手法であっても、対象物体について所望するサイズが得られない場合がある。そこで、本開示は、測定対象のサイズを容易に測定できる測定システム、演算装置、及びコンピュータプログラムを提供することを目的の１つとする。
【０００５】
ある実施の形態に従うと、測定システムは測定対象の撮影画像から測定対象のサイズを得る測定システムであって、撮影画像を得るためのカメラと、測定対象に設置されることによって測定対象とともに撮影された基準物体のサイズを用いて、撮影画像から測定対象のサイズを得るための演算を行う処理部と、を備える。処理部は、カメラによる測定対象の撮影の際に、基準物体が測定対象に対して演算に必要な位置に設置されるようガイドする、ように構成されている。
【０００６】
ある実施の形態に従うと、測定システムは測定対象の撮影画像から測定対象のサイズを得る測定システムであって、撮影画像を得るためのカメラと、測定対象に設置されることによって測定対象とともに撮影された基準物体のサイズを用いて、撮影画像から測定対象のサイズを得るための演算を行う処理部と、を備える。基準物体は平面体である。演算は、カメラの位置及び画角、撮影画像のサイズ、及び基準物体のサイズを用いて、測定対象の撮影画像における座標を実空間における三次元座標に変換することを含む。
【０００７】
ある実施の形態に従うと、処理装置は測定対象の撮影画像から測定対象のサイズを得る演算を行う処理装置であって、カメラによる測定対象の撮影の際に、基準物体が測定対象に対して演算に必要な位置に設置されるようガイドし、測定対象に設置されることによって測定対象とともに撮影された基準物体のサイズを用いて、撮影画像から測定対象のサイズを得る、ように構成されている。
【０００８】
ある実施の形態に従うと、処理装置は測定対象の撮影画像から測定対象のサイズを得る演算を行う処理装置であって、測定対象に設置されることによって測定対象とともにカメラによって撮影された基準物体のサイズを用いて撮影画像から測定対象のサイズを得る、ように構成されている。基準物体は平面体である。演算は、カメラの位置及び画角、撮影画像のサイズ、及び基準物体のサイズを用いて、測定対象の撮影画像における座標を実空間における三次元座標に変換することを含む。
【０００９】
ある実施の形態に従うと、コンピュータプログラムは、測定対象の撮影画像から測定対象のサイズを得る演算を行う処理装置としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラムある。コンピュータプログラムは、カメラによる測定対象の撮影の際に、基準物体が測定対象に対して演算に必要な位置に設置されるようガイドし、測定対象に設置されることによって測定対象とともに撮影された基準物体のサイズを用いて、撮影画像から測定対象のサイズを得ることをコンピュータに実行させる。
【００１０】
ある実施の形態に従うと、コンピュータプログラムは、測定対象の撮影画像から測定対象のサイズを得る演算を行う処理装置としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラムである。コンピュータプログラムは、測定対象に設置されることによって測定対象とともにカメラによって撮影された基準物体のサイズを用いて撮影画像から測定対象のサイズを得ることをコンピュータに実行させる。基準物体は平面体である。演算は、カメラの位置及び画角、撮影画像のサイズ、及び基準物体のサイズを用いて、測定対象の撮影画像における座標を実空間における三次元座標に変換することを含む。
（【００１１】以降は省略されています）

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