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公開番号2025172735
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-26
出願番号2025125610,2020540738
出願日2025-07-28,2019-02-01
発明の名称免疫療法に関するオルガノイドならびにそれを調製および使用する方法
出願人ウェイク・フォレスト・ユニバーシティ・ヘルス・サイエンシーズ,Wake Forest University Health Sciences
代理人個人,個人,個人
主分類C12N 5/09 20100101AFI20251118BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】免疫療法が、一般的にまたは特定の患者に関して十分に試験され得るインビトロモデルを提供する。
【解決手段】腫瘍モデルとして有用なインビトロ細胞構築物であって、生きた腫瘍細胞および少なくとも1つのタイプの生きた免疫細胞を含む、構築物が提供される。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
腫瘍モデルとして有用なインビトロ細胞構築物(例えば、「オルガノイド」)であって、
生きた腫瘍細胞および少なくとも1つのタイプの生きた免疫細胞を含む、
構築物。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1の構築物であって、
前記の生きた腫瘍細胞は、対象内の腫瘍から集められ、および/または、得られる、
構築物。
【請求項3】
請求項1または2の構築物であって、
前記の少なくとも1つのタイプの生きた免疫細胞は、対象内のリンパ節(例えば、リンパ節生物試料)、骨髄、および/または末梢血から集められ、および/または、得られる、
構築物。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項の構築物であって、
前記の生きた腫瘍細胞および前記の少なくとも1つのタイプの生きた免疫細胞は、同一対象から集められ、および/または、得られる、
構築物。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項の構築物であって、
前記の少なくとも1つのタイプの生きた免疫細胞は、濾胞樹状リンパ細胞、線維芽細網リンパ細胞、白血球、B細胞、T細胞、任意の骨髄細胞(例えば、任意の骨髄起源(樹状細胞および食細胞を含む))、および/または任意のリンパ系起源細胞である、
構築物。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項の構築物であって、
白血球をさらに含む、
構築物。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項の構築物であって、
前記の生きた腫瘍細胞および前記の少なくとも1つのタイプの生きた免疫細胞は、約1:1~約10:1、50:1、または100:1(腫瘍細胞:免疫細胞)の比で前記構築物内に存在し、約5:1または約10:1の比で存在してもよい、
構築物。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項の構築物であって、
良性細胞(例えば、血管内皮細胞、間質細胞など)をさらに含み、
ここで前記良性細胞は、前記の少なくとも1つのタイプの生きた免疫細胞および/または生きた腫瘍細胞が取得および/または得られる対象と同一の対象から集められてもよく、および/または、得られてもよい、
構築物。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項の構築物であって、
前記の生きた腫瘍細胞のコアを取り囲んでいる(例えば、カプセル封入している)シェルをさらに含み、前記シェルは、前記の少なくとも1つのタイプの免疫細胞および/または生きた良性細胞(例えば、組織細胞、非癌性細胞など)を含み、
ここで前記の生きた良性細胞は、前記の少なくとも1つのタイプの免疫細胞および/または生きた腫瘍細胞が取得および/または得られる対象と同一の対象から集められてもよく、および/または、得られてもよい、
構築物。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項の構築物であって、
前記の生きた腫瘍細胞は、悪性細胞を含む、
構築物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
[優先権の陳述]
本出願は、合衆国法典第35巻第119条(e)の下で、2018年2月2日に出願された米国仮出願番号62/625,628の利益を主張し、その内容全体は本明細書中に参照により援用される。
続きを表示(約 2,300 文字)【0002】
[政府支援]
本発明は、国立衛生研究所によって授与された助成金番号1U54TR001362-01、5UL1TR001420-03、および5P30CA012197-43の下で政府支援によってなされた。政府は本発明における一定の権利を有する。
【0003】
[分野]
本発明は、概して、腫瘍オルガノイドおよび免疫細胞を含むオルガノイドを含むオルガノイド、ならびに、それを調製および使用する方法に関する。
【背景技術】
【0004】
免疫療法は、腫瘍を効率的に標的化するその能力に起因して魅力的な抗がん治療として現れた。しかしながら、そのような治療が一般的にまたは特定の患者に関して十分に試験され得るインビトロモデルは存在しない。
【0005】
最初は、動物モデルは、インビボの腫瘍生理学の複雑性の連想を与え得るので魅力的に思えた。しかしながら、インフラストラクチャーの要求および動物の使用に伴う倫理的問題の他にも、これらのモデルがヒトにおける結果を予測する力は弱々しい。患者由来腫瘍異種移植(PDX)技術は、最近になって、患者の腫瘍がどのように薬物に対して反応するか予測するために導入された。患者の腫瘍の小さなフラグメントが、免疫欠損マウス内に移植される。腫瘍フラグメントが十分なサイズまで増殖した時点で、腫瘍が取り出されて、数ピースに分割されて、新しいマウス内に再移植される。PDX技術の主な利点は:1)患者のがん細胞がインビボで拡大されて、がんの病理生物学に対して重大な貢献を与える腫瘍微小環境の構成要素を再形成すること、および2)患者の臨床治療の前に、患者の増殖している腫瘍に対して薬物を試験する能力である。しかしながら、PDX技術は、特定のサイズよりも小さい腫瘍を増殖させることができず、最も成功的なPDXは、非常に侵襲性の腫瘍から生じ、この技術を一部のがん患者に適用可能にさせるが、全ての患者ではない。さらに、PDXのための腫瘍微小環境(TME)はミューリン起源であり、したがって、ヒト特異的な間質エレメントがない。
【0006】
がん研究は、制御されたインビトロ環境における腫瘍進行およびシグナル伝達メカニズムを正確にモデル化することが不可能であるため制限されていた。上述のPDXモデルでの問題の他に、動物モデルは、制限された操作および試験のみ許容し、必ずしもヒトでの結果の予測ではない。伝統的なインビトロ2D培養は、3Dインビボ微小環境を再現することができない。薬物動態は劇的に変化し、2Dにおいて効果的な投与量は患者においてしばしば効果的でなく、細胞-細胞/細胞-マトリックス相互作用は不正確である。組織培養皿は、組織分布、剛性、および2D対3D構造に関してインビボ腫瘍とは異なる。さらに、2D培養は細胞に対して選択圧をかけ得て、分子および表現型特性を変化させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、複数の免疫細胞を含む、免疫系モデルとして有用な(例えば、免疫活性を評価するのに有用な、および/または、免疫系を調節するのに有用な、および/または、1つまたは複数のがん治療および/または免疫療法をスクリーニングするのに有用な)インビトロ細胞構築物(または「オルガノイド」)に関する。
【0008】
本発明のさらなる態様は、生きた腫瘍細胞および少なくとも1つのタイプの免疫細胞を含む、腫瘍モデルとして有用な(例えば、免疫活性を評価するのに有用な、および/または、免疫系を調節するのに有用な、および/または、1つまたは複数のがん治療および/または免疫療法をスクリーニングするのに有用な)インビトロ細胞構築物(または「オルガノイド」)に関する。
【0009】
本発明の別の態様は、目的化合物をインビトロで免疫活性に関してスクリーニングする方法および/または免疫系を調節する方法に関し、複数の細胞を含む少なくとも1つのオルガノイドを提供するステップ(例えば、少なくとも1つのオルガノイドは、肝臓オルガノイド、心臓オルガノイド、腫瘍オルガノイド、免疫系オルガノイドなどであってもよい);目的化合物を少なくとも1つのオルガノイドにインビトロで接触させるステップ;それから、目的化合物を少なくとも1つのオルガノイドにインビトロで接触させるに応じて、少なくとも1つのオルガノイドの免疫応答を(例えば、目的化合物との接触前および/または接触不存在下でのオルガノイドの免疫応答/活性と比較して)判定するステップを含む。
【0010】
本発明のさらなる態様は、目的化合物をインビトロで抗腫瘍活性に関してスクリーニングする方法に関し、生きた腫瘍細胞および少なくとも1つのタイプの免疫細胞を含む少なくとも1つの構築物を提供するステップ;目的化合物を構築物にインビトロで接触させるステップ;それから、目的化合物を構築物にインビトロで接触させるステップに応じて、生きた腫瘍細胞の増殖を(例えば、目的化合物と接触されていない少なくとも1つの同様の構築物の腫瘍細胞と比較して、および/または、構築物または少なくとも1つの同様の構築物内の生きた良性細胞と比較して)判定するステップを含み、生きた腫瘍細胞の増殖における低減(例えば、腫瘍細胞の増殖の欠如、腫瘍細胞の死、腫瘍細胞による浸潤における低減など)は、目的化合物の抗腫瘍活性を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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