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公開番号
2025172507
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-26
出願番号
2024078052
出願日
2024-05-13
発明の名称
誤り率測定装置及び誤り率測定方法
出願人
アンリツ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H04L
25/49 20060101AFI20251118BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】測定中のPAM4信号のシンボルカウント比率を用いて信号レベル間の閾値電圧をリアルタイムに調整する。
【解決手段】誤り率測定装置1は、Vth_Upper、Vth_Middle、Vth_Lowerが任意に設定されている状態で任意時間におけるPAMシンボルとしての判定結果をカウントし、信号レベル3と2の判定頻度の比率と、信号レベル1と0の判定頻度の比率を算出するシンボルカウント部13aと、PAM4信号の直流平均電圧の電圧値を検出するA/Dコンバータ6と、A/Dコンバータ6が検出したPAM4信号の直流平均電圧の電圧値になるようにVth_Middleを調整制御し、信号レベル3と2の判定頻度が所望の比率になるようにVth_Upperを調整制御し、信号レベル1と0の判定頻度が所望の比率になるようにVth_Lowerを調整制御する制御部8とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
PAM4信号の信号レベルが2か3かを判定するための第1の閾値電圧(Vth_Upper)、前記PAM4信号の信号レベルが1か2かを判定するための第2の閾値電圧(Vth_Middle)、前記PAM4信号の信号レベルが0か1かを判定するための第3の閾値電圧(Vth_Lower)がそれぞれ任意に設定されている状態で任意時間におけるPAMシンボルとしての判定結果をカウントし、前記信号レベルが3と2の判定頻度の比率と、前記信号レベルが1と0の判定頻度の比率を算出するシンボルカウント部(13a)と、
前記PAM4信号の直流平均電圧を抽出するローパスフィルタ(5)と、
前記ローパスフィルタにより抽出した前記PAM4信号の直流平均電圧の電圧値を検出するA/Dコンバータ(6)と、
前記A/Dコンバータにより検出した前記PAM4信号の直流平均電圧の電圧値になるように前記第2の閾値電圧を調整制御し、前記信号レベルが3と2の判定頻度が所望の比率になるように前記第1の閾値電圧を調整制御し、前記信号レベルが1と0の判定頻度が所望の比率になるように前記第3の閾値電圧を調整制御する制御部(8)とを備えたことを特徴とする誤り率測定装置。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
PAM4信号の信号レベルが2か3かを判定するための第1の閾値電圧(Vth_Upper)、前記PAM4信号の信号レベルが1か2かを判定するための第2の閾値電圧(Vth_Middle)、前記PAM4信号の信号レベルが0か1かを判定するための第3の閾値電圧(Vth_Lower)がそれぞれ任意に設定されている状態で任意時間におけるPAMシンボルとしての判定結果をカウントし、前記信号レベルが3と2の判定頻度の比率と、前記信号レベルが1と0の判定頻度の比率をシンボルカウント部(13a)により算出するステップと、
前記PAM4信号の直流平均電圧をローパスフィルタ(5)により抽出するステップと、
前記ローパスフィルタにより抽出した前記PAM4信号の直流平均電圧の電圧値をA/Dコンバータ(6)により検出するステップと、
前記信号レベルが3と2の判定頻度が所望の比率になるように前記第1の閾値電圧を制御部(8)により調整制御するステップと、
前記A/Dコンバータにより検出した前記PAM4信号の直流平均電圧の電圧値になるように前記第2の閾値電圧を前記制御部により調整制御するステップと、
前記信号レベルが1と0の判定頻度が所望の比率になるように前記第3の閾値電圧を前記制御部により調整制御するステップとを含むことを特徴とする誤り率測定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、PAM4信号の誤り率を測定する誤り率測定装置及び誤り率測定方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、誤り率測定装置において、図6のような信号レベルが0と1の2値からなるNRZ信号のビットを判定する場合には、判定の基準となる閾値電圧Vthを決める必要がある。一般的に、閾値電圧Vthを求める方法としては、閾値電圧Vthを一度掃引し、その中から最も良いビット誤り率(BER:Bit Error Rate)が得られる閾値電圧Vthを選ぶ手法が用いられ、この手法が最も精度が期待できアルゴリズムもシンプルである。
【0003】
一方で、この手法は一度測定を中断して閾値電圧Vthを掃引する必要があることと、測定信号の閾値電圧Vthが途中で変動し得るようなケースでは追従することができないなど、リアルタイム性に欠けるといった欠点がある。
【0004】
そこで、誤り率測定装置には、この判定の基準となる閾値電圧Vthをリアルタイムに推定するための機能としてAuto Adjustを備えている。これは、ランダムパターンのようなマーク率が均一となるNRZ信号において、最適な閾値電圧Vthは信号の直流平均電圧値と等しいことを利用したものであり、信号の直流平均電圧を抽出するためのローパスフィルタ、およびその電圧値を検出するためのA/Dコンバータ:ADC(Analog-to-Digital Converter )から実現できる。
【0005】
ところで、図6のようなNRZ信号では閾値電圧Vthは1つだが、図5のような信号レベルが0,1,2,3の4値からなるPAM4信号の場合では、3つの閾値電圧Vth_Upper、Vth_Middle、Vth_Lowerが必要となる。このうち直流平均で求められるのはVth_Middleのみであり、Vth_UpperおよびVth_Lowerを推定することはできない。そのため、PAM4信号においてもAuto Adjustは備えてはいるものの、現状ではVth_Middleしか実現できないという課題があった。
【0006】
ここで、Vth_UpperおよびVth_Lowerを推定する手法の一つとして、A/Dコンバータのデジタル値が飽和する領域から閾値電圧Vthを推定する方法が考えられ、この方法は下記特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6025883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、PAM4信号では信号のpeak-to-peak電圧に対し信号レベル0,1,2,3が均等に分布しているとは限らず、また例えば信号レベル3と信号レベル2のちょうど中間がVth_Upperとして最適とは限らないため、推定に誤差が生じる場合があるといった課題があった。また、この手法ではデジタル値が飽和する領域を求めるために閾値電圧Vthを掃引する必要があることから、リアルタイムに推定する用途には使用できないという課題があった。
【0009】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、測定中のPAM4信号のシンボルカウント比率を用いて信号レベル間の閾値電圧をリアルタイムに調整することができる誤り率測定装置及び誤り率測定方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された誤り率測定装置は、PAM4信号の信号レベルが2か3かを判定するための第1の閾値電圧Vth_Upper、前記PAM4信号の信号レベルが1か2かを判定するための第2の閾値電圧Vth_Middle、前記PAM4信号の信号レベルが0か1かを判定するための第3の閾値電圧Vth_Lowerがそれぞれ任意に設定されている状態で任意時間におけるPAMシンボルとしての判定結果をカウントし、前記信号レベルが3と2の判定頻度の比率と、前記信号レベルが1と0の判定頻度の比率を算出するシンボルカウント部13aと、
前記PAM4信号の直流平均電圧を抽出するローパスフィルタ5と、
前記ローパスフィルタにより抽出した前記PAM4信号の直流平均電圧の電圧値を検出するA/Dコンバータ6と、
前記A/Dコンバータにより検出した前記PAM4信号の直流平均電圧の電圧値になるように前記第2の閾値電圧を調整制御し、前記信号レベルが3と2の判定頻度が所望の比率になるように前記第1の閾値電圧を調整制御し、前記信号レベルが1と0の判定頻度が所望の比率になるように前記第3の閾値電圧を調整制御する制御部8とを備えたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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