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公開番号
2025171807
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2024077491
出願日
2024-05-10
発明の名称
薬剤包装用フィルム及び薬剤包装体
出願人
株式会社アイセロ
代理人
弁理士法人眞久特許事務所
主分類
B65D
65/46 20060101AFI20251113BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】良好な透明性と薬剤包装体を成形し易い柔軟性とを有し、水溶性フィルム同士、包装装置と水溶性フィルムとの密着、及び薬剤包装体同士の密着を防止できる薬剤包装用フィルムを提供する。
【解決手段】薬剤包装用フィルムは、アニオン基変性ポリビニルアルコール樹脂と、可塑剤と、シリカ粒子と、酸化防止剤としての亜硫酸塩とを含み、水分率が4.0~10.0質量%の薬剤包装に用いる水溶性フィルムであり、前記アニオン基変性ポリビニルアルコール樹脂100質量部に対し、前記可塑剤が15~35質量部、前記シリカ粒子が0.5~3.0質量部、及び前記亜硫酸塩が0.1~2.0質量部を含有し、且つ前記水溶性フィルムの表面に、澱粉が0.01~0.20g/m
2
の付着量となるように付着されている。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アニオン基変性ポリビニルアルコール樹脂と、可塑剤と、シリカ粒子と、酸化防止剤としての亜硫酸塩とを含み、水分率が4.0~10.0質量%の薬剤包装に用いる水溶性フィルムであり、
前記アニオン基変性ポリビニルアルコール樹脂100質量部に対し、前記可塑剤が15~35質量部、前記シリカ粒子が0.5~3.0質量部、及び前記亜硫酸塩が0.1~2.0質量部を含有し、
且つ前記水溶性フィルムの表面に、澱粉が0.01~0.20g/m
2
の付着量となるように付着されていることを特徴とする薬剤包装用フィルム。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記可塑剤がグリセリン及び/又はジグリセリンであることを特徴とする請求項1に記載の薬剤包装用フィルム。
【請求項3】
前記シリカ粒子は、粒径が0.1~5.0μmで且つ比表面積が10~490m
2
/gのものであることを特徴とする請求項1に記載の薬剤包装用フィルム。
【請求項4】
前記薬剤包装用フィルムは、ヘーズが20%以下のものであることを特徴とする請求項1に記載の薬剤包装用フィルム。
【請求項5】
前記水溶性フィルムは、引張弾性率が100MPa以下のものであることを特徴とする請求項1に記載の薬剤包装用フィルム。
【請求項6】
請求項1に記載の薬剤包装用フィルムにより薬剤が個別に包装されている薬剤包装体の表面が、前記水溶性フィルムの澱粉付着面で形成されていることを特徴とする薬剤包装体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤包装用フィルム及び薬剤包装体に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、ポリビニルアルコール樹脂から成る水溶性フィルムは、液体洗剤や粉洗剤のような洗浄剤や農薬等の各種薬剤を封入する包装体として用いられている(例えば下記特許文献1参照)。このような薬剤が所定量包装された薬剤包装体は、所定量の水に投入されることにより、包装体を形成する水溶性フィルムが溶解して内包されていた薬剤が水に溶けて所定濃度の薬剤溶液とすることができる。
【0003】
このような薬剤包装体としては、近年、着色した薬剤を透明な水溶性フィルムに包装し、薬剤包装体の外方から薬剤の色を視認できるようにして、内包している薬剤の種類を特定可能とするものが提案されている(下記特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-44048号公報
国際公開2020/138443号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献2には、マレイン酸モノメチルエステル変性ポリビニルアルコール樹脂(以下、マレイン酸基変性PVAという)100質量部と、可塑剤としての25質量部のグリセリンと、結晶化の核剤としての2質量部の平均粒子径2μmのシリカ粒子とを添加した製膜原液を製膜して得られた水溶性フィルムは、良好な透明性を呈し且つフィルム同士の膠着を防止でき、薬剤包装用に好適であることが記載されている(段落0076,0081参照)。また、特許文献2には、製膜原液に澱粉や酸化防止剤を添加してもよいことも記載されている。
【0006】
ところで、近年、薬剤包装体でも意匠性向上のため、薬剤包装用の水溶性フィルムに対してより高い透明性が求められるところ、特許文献2で得られたフィルムのヘイズ(全ヘイズ)は40.3%以上であり、もっと透明性の高い水溶性フィルムが要望されている。しかしながら、透明性の高い水溶性フィルムはフィルム同士が密着し易くなるという課題がある。また、薬剤を封入した薬剤包装体の運搬・貯蔵は、通常、複数の薬剤包装体が相互に密接状態で箱内に収納されて為されるが、箱を運搬・貯蔵している間に、箱内に収納された薬剤包装体同士が密着し易いという課題もある。
【0007】
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、良好な透明性と薬剤包装体を成形し易い柔軟性とを有し、水溶性フィルム同士、包装装置と水溶性フィルムとの密着、及び薬剤包装体同士の密着を防止できる薬剤包装用フィルム及び薬剤包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するためになされた本発明の薬剤包装用フィルムは、アニオン基変性ポリビニルアルコール樹脂と、可塑剤と、シリカ粒子と、酸化防止剤としての亜硫酸塩とを含み、水分率が4.0~10.0質量%の薬剤包装に用いる水溶性フィルムであり、前記アニオン基変性ポリビニルアルコール樹脂100質量部に対し、前記可塑剤が15~35質量部、前記シリカ粒子が0.5~3.0質量部、及び前記亜硫酸塩が0.1~2.0質量部を含有し、且つ前記水溶性フィルムの表面に、澱粉が0.01~0.20g/m
2
の付着量となるように付着されていることを特徴とするものである。
【0009】
前記可塑剤がグリセリン及び/又はジグリセリンであることが好ましい。
【0010】
前記シリカ粒子は、平均粒子径が0.1~5.0μmであり、比表面積が10~490m
2
/gであるものが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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